内容説明
多民族の統合と経済発展を実現した都市国家シンガポールは国民のだれも母語としない「英語」を「国家語」としている。その言語政策と人々の生活の関係をフィールドワークしシンガポール社会の現実を描きだす言語社会学レポート。
目次
序章 シンガポールと言語研究
第1章 言語的、文化的多様性
第2章 民族に対する社会操作とは―国家形成に向けて
第3章 教育制度にみる言語政策の変遷―その政治的意図と結果
第4章 中華系社会とマレー系社会―移住形態と文化的差異
第5章 シンガポールをフィールドワークして―シンガポリアンからの反応
第6章 言語政策のもたらしたもの―言語価値の変化
第7章 宗教領域と言語
第8章 英語のダイグロシア化と現代シンガポール英語
第9章 これからのシンガポール研究―エスニシティと言語教育政策
著者等紹介
大原始子[オオハラモトコ]
兵庫県生まれ。神戸市外国語大学大学院修了。シンガポール大学(NUS)社会学部客員研究員、東京外国語大学共同研究員を経て、現在、桃山学院大学、梅花女子大学講師
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