内容説明
犬は人類の最も長い友達だ。人は犬の中に様々な心の映りを見る。勇気、愛情、悲しみ、憐恕、喜び、滑稽、怒り、笑い、思慮、無私、忠節等々が、人間と犬の双方からぶつかり合う。犬好きを深める好著。
目次
飼い犬志願(エリック・パーカー)
わんわん回想録(O.ヘンリー)
愛しのトリッキー・ウー(ジェイムズ・ヘリオット)
情のない女〈ひと〉(サー・ヒュー・ウォルポール)
コメット(サミュエル・A.デリュー)
真の愛(ジャック・ロンドン)
リケの話(アナトール・フランス)
わが心のジミー(サー・アーサー・ブライアント)
宝捜し犬ティーム(ラディヤード・キップリング)
身の程知らずもほどほどに(P.G.ウッドハウス)
小さな大物(ジョイス・ストレンジャー)
バンチ(ジェームズ・ダグラス)
レックス(D.H.ロレンス)
モンモランシー(ジェローム・K.ジェローム)
サニイバンクの犬たち(アルバート・P.ターヒューン)
楽しきかな雑種犬ショー(セシル・オールディン)
ダンディ―ある犬の話(W.H.ハドソン)
ヴェルダン・ベル(アレクザンダー・ウルコット)
犬のお告げ(G.K.チェスタトン)
牝犬(コレット)
りこうな犬の不思議なテレパシー(ジリー・クーパー)
終焉(ヴァージニア・ウルフ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チャンドラー
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22の短編。ウッドハウス「身の程知らずもほどほどに」が目的。近所の気のいい犬がタレント犬になった途端に尊大な態度をとるように。ハリウッドという土地柄と風刺が効いている。ジェローム「モンモランシー」血気盛んなこの犬は『ボートの三人男』と同犬か?猫に怖気をふるう作者の犬の心のアテレコが愉快。ウォルポール「のない女」冷淡な妻より情のある醜い犬か。コレット「牡犬」『牝猫』の対のようなこの小品も人間が動物を愛情の拠り所としている。ダグラス「パンチ」もユニークだ。然し32年前はいえ許可のない作品を掲載したことに驚く。2024/03/07
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