内容説明
本書は、「公正」とは何か、「公開」とは何かを哲学的に究明するのが目的ではなく、公正と公開とを関連づけて論じ、透明で開かれた公正な行政を実現するにはどのような仕組が必要であるかを検討し、そのためには情報の公開と提供の制度を拡充することとオンブズマンの制度化が急務であることを提唱する。今や、情報公開から公開情報への新しい流れが作られようとしている。本書では、政府情報の利用可能性に焦点を置き、公開情報の概念と体系化を試みた。
目次
第1部 公正な行政とオンブズマン制度(オンブズマンの制度と役割;北欧諸国におけるオンブズマン制度;ニュージーランドのオンブズマン制度;イギリスのオンブズマン制度;オーストラリアのオンブズマン制度;米国の州議会オンプズマン制度―ハワイ州の事例;ネブラスカ州およびアイオワ州のオンブズマン制度;アラスカ及びアリゾナ州のオンブズマン制度;オンブズマン制度導入の可能性と課題)
第2部 開かれた透明な行政と情報公開(情報公開制度における行政機関;情報公開運営審議会の役割と課題;議会情報へのアクセス;情報公開から公開情報へ―公開情報概念;連邦電子情報自由法と公開情報)
著者等紹介
宇都宮深志[ウツノミヤフカシ]
昭和11年愛媛県生れ。昭和35年3月早稲田大学第一政治経済学部卒業。昭和43年3月国際基督教大学大学院行政研究科修了(行政学修士)。昭和43~フルブライト留学生として米国カリフォルニア大学。同48年(バークレー)大学院政治学研究科修学及び南カリフォルニア大学行政大学院終了。昭和49年4月東海大学政治経済学部講師。昭和50年Ph.D(博士号取得、行政学)、南カリフォルニア大学行政大学院。昭和51年米国、東西センター上級研究員。昭和52年東海大学政治経済学部助教授。昭和56年相模原市市政調査専門委員。昭和57年東海大学政治経済学部教授。昭和58年~平成7年3月神奈川県公文書公開運営審議会委員。昭和62年4月~同63年4月英国ロンドン大学(LSE)研究留学。平成元年川崎市市民オンブズマン制度研究委員会委員。平成4年11月~川崎市環境政策審議会委員。平成6年藤沢市市民オンブズマン制度研究委員会委員。平成6年4月~同10年3月東海大学政治経済学部学部長。平成11年4月~川崎市会議公開運営審議会会長。平成12年多摩市オンブズマン制度検討委員会委員長。現在東海大学政治経済学部教授(行政学・環境行政専攻)
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