内容説明
ある国や、ある社会の出来事、政策、行動が他国や他の社会へ浸透し、直接的な影響を及ぼし、またその反対に、他国や他の社会のそれらによって、自国や国民が著しい影響を受けることが常態化している。国際政治現象の巨大化、その内容の複雑化、日常化、不確実化は一層避けがたいものになっている。そのため、国際政治学というよりも、現実の変動に適切にまた有用に対応しうる新しい学問的枠組みとして、世界政治学の構築が必要となろう。本書はそうした構想のもとに、発展、概念、課題、展望の4部で構成されている。
目次
第1部 発展(世界政治の理論と現実;グローバル化―国際関係の変動との関連で)
第2部 概念(世界政治の主体と構造;消極的秩序―国際社会システム構造の安定と変動 ほか)
第3部 課題(戦争と平和の分水嶺の諸相―その理論的基盤を求めて;国際政治経済―資本主義、民主主義とガバナンス ほか)
第4部 展望(日常生活の世界化と国際安全保障;21世紀の世界政治の変動と変革)
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