被災地からのリスタート―コバルトーレ女川の夢

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  • サイズ B6判/ページ数 187p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784882934592
  • NDC分類 783.47
  • Cコード C0075

内容説明

壊滅的打撃を受けた宮城県女川町と、存続の危機に立ったコバルトーレ女川。救援活動に取り組み、チームの活動停止後もボランティアに務めた選手たち。GMとして選手の生活のために奔走しながら、新聞を避難所に無料配布し続けた地元新聞社の社長。社員を解雇することなく社業を立て直し、クラブを支援し続けたスポンサー。町の復興をスポーツにかけ、一億円をかけての競技場改修を決断した町長。「地域とともに生きる」の理念のもと、サッカーを中心に1つとなった町が、日本のスポーツ界に新たな道筋を示す。

目次

1 多くを失った町からのリスタート
2 地域のために生きる―GM・近江弘一の戦い
3 残った者、戻ってきた者―それぞれの一年間
4 理念を貫いたスポンサー―株式会社高政・高橋正典社長の覚悟
5 こういう時だからこそサッカーを続けてほしかった―女川町商工会青年部元部長・鈴木康仁の勇気
6 被災地に勇気と元気を―活動再開
7 町を思う気持ちはいつまでも変わらない―現役を現れることになっても
8 100年続くクラブへ―須田善明女川町長・近江弘一GMが描く未来

著者等紹介

佐藤拓也[サトウタクヤ]
1977年、北海道生まれ。フリーライター。青山学院大学卒業後、一般企業に就職するも、1年で退社。ライターを目指すために日本ジャーナリスト専門学校に入学。卒業後、横浜FCのオフィシャルライターとして活動をスタートする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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あちゃくん

20
2006年宮城県女川に誕生したサッカークラブ「コバルトーレ」。震災の苦難に直面しながらも、近江GMを中心に、選手・スポンサーの高政・町の商工会・行政、そして町民の協力を得ながら、将来のJリーグ入りと100年続くクラブを目指して戦っていく姿を追ったルポルタージュです。関わっている人達の熱い思うを十二分に感じる本です。一回コバルトーレを見に行かなきゃだな。2014/05/25

さんつきくん

3
2006年。人口約1万人の小さな港町・宮城県女川町をホームタウンとした社会人サッカークラブ「コバルトーレ女川」が誕生した。将来のJリーグ入りを標榜したクラブだったが最初は町民との距離感の取り方に苦心する。サッカーを通し女川を盛り上げたいと言う趣旨が浸透すると、町はコバルトーレを受け入れ応援した。選手達も女川を愛するようになり、じょじょに盛り上がりを見せていた2011年、東日本大震災が発生。残酷な現実にクラブは活動休止を余儀なくされた。選手達は避難所でボランティア活動にいそしんだり、数少ない空き地で即席のサ2014/03/26

yamabon

2
過疎化に悩む宮城県女川町が2006年に掲げたスポーツコミュニティー構想の中心に据えたサッカークラブ「コバルトーレ女川」は寄せ集めのチームだったが、選手は地元企業で働きながら、清掃活動やサッカー教室といった地域活動もして少しずつ受け入れられていく。そんな時に起こった東日本大震災。コバルトーレの選手たちは女川のために率先してボランティア活動に動く者もいれば、チームのために再開の時まで他クラブでサッカーを続ける者もいた。一年後に活動を再開したチームは地域に愛され、女川に人を呼べるクラブになるために戦い続ける。2014/04/14

にゃみ

1
今度女川に行くから読んでおきたかった。今回は女川の街にはいく時間がないけれどいずれ試合と合わせて観光もしてみたいな2018/05/29

しんさん

1
2011年に復興支援で訪れた女川。その後、少年サッカーで、毎年素晴らしいチームを育成しているコバルトーレ女川に出会い(ベンチや応援のご家族の雰囲気も素晴らしいんだ)、この本を読んでしまったら、もう応援せざるをえない。いつかトップチームを見に行こう。2017/08/17

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