内容説明
世界陸上で2つのメダル獲得。スプリント種目で日本人唯一の偉業を成し遂げた“侍ハードラー”。
目次
第1章 神童期―“大ちゃん”は運動会のヒーロー
第2章 天狗期―「カール・ルイスになりたい」
第3章 懊悩期―100mへのこだわりと種目変更の葛藤
第4章 反抗期―400mハードルで初の五輪へ
第5章 絶頂期―エドモントン世界選手権の銅メダル
第6章 思考期―生きるとは?走るとは?
第7章 強運期―荒天を味方につけて2つ目の銅メダル
第8章 超然期―金メダル獲得へ最後の挑戦
第9章 回帰期―競技人生の集大成
第10章 終わりに―次世代の選手、そして多くの人に伝えたいこと
著者等紹介
為末大[タメスエダイ]
1978年広島市生まれ。中学時代から同世代のトップに君臨して中学新記録も樹立した早熟スプリンターだが、短距離から400mハードルに専門種目を変更し、法政大学在学中の2001年エドモントン世界陸上で銅メダルを獲得。2005年ヘルシンキ世界陸上でも銅メダルを手中に収め、世界大会のトラック個人種目で日本人初の複数メダル獲得という快挙を成し遂げた。中学、高校、大学、一般とすべてのカテゴリーの日本タイトルを手にして新記録も打ち立て、世界大会でメタルも獲得した日本人ただ1人のアスリート(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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owatarium
3
自分も為末のように高校時代に腿裏の肉離れを何度か繰り返して全力で 100 m を走ることができなくなり,400 m に転向,最後には 400 mH にも取り組んだ(もちろん為末とは比べるまでもなく無名でたいした記録も残せなかった).高校時代に関する記述にはいくつか共感できるところがあった.自分が肉離れに苦しんでいたころはどこか心が腐っていた感じがあって,そんなときに,栄光の裏にある幾多の挫折や苦しみを描いたこういう本に出会っていたら,もっと前向きになれただろうか.2014/02/07
はち
2
自分も昔陸上競技をやっていたので読んでいて凄く懐かしい感覚と共感する部分がありました。私は全く大したことない選手でしたが、、、 上り調子の後、怪我.落ち込み、試行錯誤の練習と成長、人生も競技も仕事も同じようなことなんだなと再認識させられます。世界に手が届く方達でもそうそう順風満帆に行くものではなく、読んでいて自分が側から見ながら進んできた感じがしました。あと少なくとも高校までは良き指導者に巡り会えるかと言うのも大切ですね。とても楽しく読める本でした。2018/12/08
ぴかいち
1
スラスラ読めた。やっぱり為末はすごく頭がいいと思った。陸上を究めるのは当たり前として、そこから何をしていくかが重要だと思う。とりあえず英語は大切だわ。2014/03/27
DT
0
引退間際の描写こそ例外的だが全体に悲壮感がない。挑戦を愛するメンタリティに敬服。海外に身を置き視座が高まる様子も大変印象的。