内容説明
2002年に人間国宝に認定された後、さらに洗練された「邦山トーン」の真髄がここに集約。伝統を重んじながらも洋楽との邂逅により尺八楽に数々の可能性を開いた山本邦山の全て。
目次
第1章 人間国宝
第2章 72年の軌跡
第3章 竹との語らい
第4章 教授活動「師匠の顔」
第5章 山本邦山の音楽と人―共演者からみた山本邦山
第6章 素顔
終章 舞台人生
著者等紹介
山本邦山[ヤマモトホウザン]
1937年滋賀県大津市生まれ。父に尺八の手ほどきを受け、9歳から中西蝶山に尺八を師事する。58年京都外国語大学英文科卒業後、パリ・ユネスコ本部主催世界民族音楽祭に日本代表として参加。62年正派音楽院楽理科卒業。02年に都山流尺八の重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を受ける。若い時から海外での演奏を数多くこなすとともに、国内では64年に「尺八三本会」を結成して現代邦楽での尺八の存在を確立した。その後もジャズ・オーケストラとの共演など、邦楽家の枠を超え、活動は多岐にわたる。また77年より東京藝術大学音楽学部講師に就任し、96年に教授就任後、04年退任まで後進の育成にも尽力した。04年紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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