横溝正史自選集〈5〉悪魔が来りて笛を吹く

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横溝正史自選集〈5〉悪魔が来りて笛を吹く

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  • サイズ B6判/ページ数 365p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784882933182
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

フルート演奏家・作曲家でもある椿英輔子爵が謎の失踪。一ヵ月半後、信州で死体となって発見される。「このうちには悪魔が棲んでいる」。失踪前娘の美禰子に語った言葉は何を意味するのか。そしてついに、子爵作曲のフルート曲『悪魔が来りて笛を吹く』の音とともに、奇怪な連続殺人が幕を開ける。何かに脅える妻、夫人の兄・新宮利彦、子爵の伯父玉蟲伯爵。この没落した貴族たちは何を隠しているのか。金田一耕助がたどり着いた、世にもおぞましい「悪魔」誕生の秘密とは!?戦後、全ての特権を剥奪された貴族階級を舞台に、著者得意の「閉鎖的な田舎」とは一味違う雰囲気でおくる本格探偵小説。

著者等紹介

横溝正史[ヨコミゾセイシ]
1902年、神戸市生まれ。大阪薬専卒。21年、「新青年」に「恐ろしき四月馬鹿」を発表。26年、博文館に入社して「新青年」の名編集長として腕をふるい、江戸川乱歩らとともに日本探偵小説黎明期の中心人物として活躍した。32年、作家専業となった直後、喀血して闘病生活を余儀なくされるが、「鬼火」「真珠郎」などを発表、再起をはたす。戦後はいちはやく本格物に力を入れ、48年、金田一耕助の初登場する「本陣殺人事件」で探偵作家クラブ賞長編賞を受賞した。40年代から50年代にかけて「獄門島」「八つ墓村」「悪魔の手毬唄」など、金田一シリーズを次々と発表、のちに横溝正史ブームを起す。81年、79歳で他界するが、60年間の作家生活の最後まで、新作の構想を練っていた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

42
タイトルが美しいですよね。物語と題名が綺麗に絡み合う場面では鳥肌が立ちました。悍ましい空気が全体に流れているだけでなく、切なさもあり、一気に読ませます。恐ろしいけれど面白い。次々に人が死ぬのに華麗な悪を感じます。2024/11/19

assam2005

25
なかなかの物量と陰湿さに閉口しながら、後半は一気に読了。戦後まもなくが舞台である金田一シリーズ。閉鎖的空間と因襲、恩讐、差別用語のフルコース。現代の推理ものとは路線が全然違う。TVドラマで観ていたので私自身「昔ってそんな話多かったな」と思うくらいなのですが、今の子供たちがこれを読んでどう思うのか、聞いてみたいところではあります。編集し直して発行されているので表現はかなりソフト。それでも根底のテーマがテーマだけに…かなり重たい。これがこの当時の「悪魔の所業」。現代の「それ」はジャンルが違う気がします。2018/08/15

しんすけ

17
久しぶりの横溝正史だが、江戸川乱歩より親しみやすいことを改めて感じる。 金田一耕助というキャラクタが朴訥なこともその一因だろう。 先日ミルンの『赤い館の秘密』を読んだが、その登場人物ギリンガムから横溝正史が金田一耕助を思いついたと書いてあった。 そういわれてみれば明智小五郎のような思わせぶりなところが金田一にはない。 読者とともに謎を解明していくという雰囲気がある。 ゲーテの『ヴィルヘルム・マイステル』がこの作品の基調をなしているのが初読から印象深い。それは悍ましいものでもあるのだが。2022/08/23

koji

9
読書の契機はカササギ殺人事件。これに刺激され、日本の本格推理小説も1冊と思い手に取りました。「今更これ?」と思われそうですが、BSプレミアム「深読み読書会」で、同じ著者の「悪魔の手鞠唄」を、綾辻・道尾・関川等稀代の手練れが喧々諤々の深読み論を闘わせ、抜群に面白かったことが頭に残っていて(悪魔繋がりの?)本書にしました。トリック・シチュエーションとも堪能しました。最後に私の深読み。戦前までの暗い因習や退廃を葬り去ること、それを担うのは若い女性の聡明さと強かさ。著者の自由・民主への強い期待を根底に感じました。2019/02/11

よみ

8
このシリーズを読み始める前は、何故だかこれが1作目だと思っていた。 タイトルの美しさが凄まじい。 綺麗に題名にかかるラストシーンでは鳥肌が立った それにしてもよくもまぁ、こんな百人が読んで百人がおぞましく感じるであろう話を思いつくものだ… ずっと血縁のことで苦しんできた美禰子が最後に父親のことを「弱いひとではあったけれど、正しい、親切なひとだったってことは、一彦さん、あなたも認めて下さるでしょう」と評し「身にしみこんだこの暗いかげを洗い落としましょうね」と語りかけるところで泣けた。 2023/05/31

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