内容説明
吉行淳之介幻想小説全集。奇妙な味の小説の名手・吉行淳之介がものした怪奇と幻想の物語を、この一冊に完全網羅! 初期作品から最近作まで、三十篇を一挙に収録した決定版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
GaGa
16
三十の短編を収録した作品集。幻想小説全集と謳ってはいるが、幻想小説ばかりではない。表題作はとにかく気持が悪い。「出口」「いのししの肉」など、少し肩透かし気味の作品の方が読み心地は良かった。もろ手を上げて傑作とは言えないが、文章力はさすがにすごい。ストーリー云々ではなく文章だけで読ませると言う事はこういうことかと思わせる作品群である。2010/08/17
Yuji
11
アンソロジーの「もの食う話」の「出口」が良かったので、第三の新人、淳之介に挑戦です。奇妙な味と言うジャンルがありますが、さらに「男と女」というテーマがあるようにおもいました。30編からなる本作(ちょっとみかけたことがない出版社ですが)大変面白く読めました。昭和の味わい、余裕が良いです。2016/09/14
chie@掃溜めのお猿
5
際どい心理サスペンスの数々。切迫感みたいなものが、どの作品からもひしひしと伝わってくる様だった。そして、どこかに滑稽なところもあって、ユーモアの一面にほっと息をつく…の繰り返し。村上春樹が、「水の畔り」という短編は、ごつごつ感があって、そこがいいと述べているので、「水の畔り」は収録されていなかったけれど、この短編集を読んでみた。個人的には「暗闇の声」「出口」「決闘」などに特に面白さを感じた。短編30篇で、吉行淳之介の世界にどっぷり浸った気分でいる。2015/08/22
hirayama46
2
吉行淳之介のホラー・サスペンス寄りの短編をまとめた一冊。全体的にすごく怖い、というよりもどこか不気味なものが多く、でも不思議に親密だったりユーモラスだったりする不気味さもあり、興味深く読みました。吉行淳之介という人は闇というものに親近感のある作風なのかもしれません。2016/02/15
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