内容説明
連続強姦殺人犯にカンタン刑の判決が下った。凶悪無比の犯人が、せめて死刑にしてくれと泣き叫ぶ極刑とは?―「カンタン刑」、あまりにも気が合いすぎてかえって亀裂を生じた若い夫婦、二人を襲った凄惨な破局を描く表題作「鉄輪の舞」など、恐怖とグロテスクの極致を詩情に満ちた筆でつづる異能のSF作家・式貴士、初のベスト集成。単行本未収録作品4篇をふくむ全15篇を収録、巻末に著者自身による詳細な作品解説を付す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よしぱん
14
★2 1970~80年代発表の、エログロナンセンスを地で行く短編集15編。死刑を超えるカンタン刑=ゴキ責め、汚水責め、砂漠責め、猫責め。鶏姦、象姦、ダルマ女。妻娘吊って剥いで食べて。特技:脱糞、陰茎語、腸能力。W不倫でできた子供の運命。夫を呪うにゃ髪・爪入り人形などいらぬ、などなど。元祖劇薬小説かもしれないが、しばしば何を読んでいるのかわからなくなるw 異次元行きの1冊。2020/02/23
くまちゃん
13
短編集。カンタン刑が良かったので読んでみましたが(辛口ですいません)グロは良いのですがエロがかなりキツイ。もう下らない官能小説のようなものまで(汗。で、動物虐待場面多すぎ。久しぶりに飛ばし読みしちゃいました。私にはあいませんでした。反対にあとがきの方が面白かったかも2020/04/15
みやぎ
4
しょっぱなの『カンタン刑』から気持ち悪い。あとがきにあるように、ジャンルが色々だったが、なんだか全体的に気持ち悪かった。虫とかスカトロとか合わない人も多いだろうものばっかだな。表題作は途中まで気に入った感じだったけとラストやっぱり気持ち悪い。2018/09/20
タケミチ
2
「自分の作品集を雑誌のつもりで書いている」という言葉通り、死後に編まれたこの作品集もバラエティに富んだ内容となっている。既読だけれど「首吊り三味線」がやっぱり好き。生理的に受け付けないのは「犬が嗤う」。あとがきも楽しい。2012/06/24
OkawariGohan
1
グロテスク。2015/04/12