あゝ復員船―引揚げの哀歓と掃海の秘録

あゝ復員船―引揚げの哀歓と掃海の秘録

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  • サイズ B6判/ページ数 301p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784882900115
  • NDC分類 916
  • Cコード C0036

内容説明

太平洋戦争開始からちょうど50年―。あの戦いに敗れ、外地に残された同胞は当時のオーストラリアの人口に等しい約630万人にのぼる。このほとんどを、わずか2年足らずで日本に連れ帰った復員船。忘れられた歴史の一部に、いま光を当てる。

目次

1 復員船八方に散る
2 復員船輸送てんやわんや
3 復員輸送の裏方頑張る
4 掃海艦かく戦えり

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

dongame6

2
戦後の一大事業である「復員」について、当時この業務に携わった元海軍の人々がそれぞれの経験を綴った回想録である。そのテーマ故他の戦記物の様に華々しい血湧き肉躍るような展開は無いが、終戦時外地にいた六百万人もの日本人を引き揚げるという過去に例の無い大仕事に、当事者達がどのような心境で挑んだかが生々しく綴られており非常に面白い。敗戦後の風紀の乱れや物資欠乏から来る共通の悩みもあれば、個々のケースに各々の考えでユニークに立ち向かった話もあり、あまり語られる事の無い復員事業の労苦が偲ばれる興味深い一冊だった。2013/10/03

はばたくキツネ

1
戦後の復員事業と機雷掃海について、従事者の回想録をまとめた本。戦後の混乱の中、600万人以上に及ぶ外地の邦人と兵員を本土へ輸送する大事業が、たった二年余りで如何にして果たされたのか、その一端を知ることができた。主に主計科に属していた方の筆によるものが多く、「銀バエ」との戦い、糧食確保の重労働など、復員船の事務作業の激務ぶりを窺える。戦中の艦艇の話ではあまり出て来ない海防艦の様子も多く描写されており、大変興味深く読んだ。2013/09/25

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