出版社内容情報
いざやゆかん さすらひて
薬屋敷の沙良
人形芝居の梢
巡礼行脚の千芹
三人の娘たちがさすらいの日々で求めたものは―
「漂泊」や「さすらひ」の語は、いかにも魅惑的です。
一所に常住せず、風の吹くままにさすらい歩く境涯は、
行路に斃れて野ざらしとなる不穏を抱きつつも、
束縛されない自由さと刻々の新鮮な驚きで人を引きつけてやみません。
日本にも古くから漂泊の暮らしを受け継いできた人々がいました。
さまざまな芸能集団や木地屋、薬売り、さらに山窩と呼称された人たち。
『さすらひ人綺譚』は、磐城国・岩代国、下野国を舞台に繰り広げられる、
さすらい人たちの不思議な物語です。
―著者
目次
蛇姫
鬼子母人形館
芹沢薄明
神山 奉子[カミヤマ トモコ]
著・文・その他
内容説明
薬屋敷の沙良、人形芝居の梢、巡礼行脚の千芹。三人の娘たちがさすらいの日々で求めたものは―。
著者等紹介
神山奉子[カミヤマトモコ]
栃木県立真岡女子高等学校卒業。東北大学教育学部卒業。県立高校に国語科教員として勤務。2006年、第27回宇都宮市民芸術祭文芸部門創作の部で「のりうつぎ」が市民芸術祭賞を受賞。同年、第60回栃木県芸術祭文芸部門創作の部において「梨花(リーホア)」が文芸賞を受賞。2008年『花の名の物語』―第3回ふるさと自費出版大賞文芸部門で最優秀賞受賞。2014年『国蝶の生れ立つ樹』―第18回日本自費出版文化賞特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。