内容説明
金子みすゞの遺稿を発見し再び世に送りだした著者が語る「みすゞ宇宙」の魅力。
目次
大漁
石ころ
お魚
蜂と神さま
花のたましい
私と小鳥と鈴と
空の鯉
土
草の名
あさがお〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gotoran
13
童謡詩人、金子みすゞさんの35編の詩とその詩情を想わせる写真、に加えて彼女を甦らせた児童文学者、矢崎節夫氏（著者）の解説（ｴｯｾｲ）。自然の風景をやさしく見つめ、優しさに貫かれた美しいことばの響き、それは清らかないのちの響き。「大漁」、「私と小鳥と鈴と」、「星とたんぽぽ」が好み。心に沁みる、しばしの癒しのひととき。解説は、詩への著者の思い入れが強すぎ、自己陶酔が激しく、一人歩きしているようだ、それはそれで構わない・・・・・2012/07/18
ミルクみるく
12
この本再読したんですけど，やっぱりみすゞさんの気持ちがいろいろ分かって何度読んでもとってもおもしろいです！わたしも，思ったことある！！！と思ったりたしかにーと感動したりいろんなことが分かる本です！この本読んでみすゞさんってすごい人なんだなーとあらためて実感して尊敬しています！！2010/06/27
アルパカ
10
金子みすゞを知ったのは確か、「私と小鳥と鈴と」という詩を習った時。結構、衝撃的だったことを覚えてる。けれど、そこでもっと知りたい！とはならずに、時は過ぎていく。この本を読み、行動を起こさなかった昔の自分を恨めしく思った。あの時読んでいたら、昔の私はどう思ったかな。「大漁」「星とたんぽぽ」くらいしか知らなかったけれど、一つの詩の後に必ず入る解説に、『そういうことか！』『そんな意味があったのね』とふむふむし、依りその詩が心に沁み渡る。みすゞ詩集、手元に置いて眺めたいから今度買いにいこうかな。【図書館本】2017/05/31
ミルクみるく
9
3回目です！図書室とかに行くとこの本やっぱり目にはいります！それはやっぱりこのみすゞさんが力をこめて書いた作品だからだなっと実感しています！2010/07/18
ネギっ子gen
4
金子みすゞを広く世に知らしめた著者の功績は大ですね。美しい写真に彩られた本作は、みすゞ入門書として最適でしょう。35編の童謡を収録。みすゞコスモスを旅する著者の言の葉ひとひらひとひらが私の心底に降り積もり、まるでコスモス畑の様相。87頁の「積った雪」。道産子の私にとって、思い入れのある童謡です。著者は「『積った雪』を読むと、みすゞさんのまなざしの深さに感動します。／上の雪、下の雪、中の雪と、だれが今までにこんなふうに歌った人がいたでしょうか。きっと、雪もうれしかったでしょう」と書く。えぇ、その通りですね。2020/01/28
