内容説明
普通の人間、ワインを愛したいと思う人にとって、最近の、一部の技術肥大のグラン・ヴァンのことをはやしたてるワインジャーナリズムに気を取られるより、ワインを楽しくさせてくれる歴史の挿話を書いた本を読んだ方がよっぽどいい。ヨーロッパの歴史とか地理の勉強にもなる。その意味で、本書はユニークだし、誰にでもお奨めしたい本である。
目次
フランス編(神はよき飲み手を見守り給う;耳で飲む;女と女らしさとエロティズムと;バッカスも、ともに寿ぐ美酒の里 ほか)
ドイツ編(革の臭いだ、金っ気の味だ;優雅なワイン用語カビネットの由来;ブドウ畑土中の遺産;遅摘み法(Sp¨atlese)発見の記 ほか)
著者等紹介
福本秀子[フクモトヒデコ]
慶応義塾大学経済学部卒、パリ大学法経学部博士課程修了
古賀守[コガマモル]
長崎県の醸造家に生をうけ家業を継ぐために東京農業大学農芸化学科に学ぶ。ドイツに留学、ハイデルベルグ、ローストック、ライプチッヒの各大学で化学を専攻して終戦をドイツで迎えた。帰国後ワイン業界に入り、ワインの研究・普及に尽力
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。