内容説明
急性腹症の歴史は、腹部外科の初期史である。そこには外科医たちによる果敢な挑戦があった。かつては命の危険があった開腹手術。急性虫垂炎の治療としての、いわば“当てずっぽう”の試験開腹術はどのようにして認められるようになったのか。多くの症例と文献をもとに、腹部外科が誕生するまでを考察する。
目次
第1章 急性腹症という用語
第2章 イレウス概念の歴史―イレウスとコリクス
第3章 イレウス概念の歴史―内部絞扼と腸閉塞
第4章 開腹手術の起源
第5章 腸閉塞の手術の起源―人工肛門造設術と腸吻合術
第6章 試験開腹術の概念
第7章 開腹手術の発展―腹部外科の誕生
第8章 腸重積の治療の歴史
第9章 急性虫垂炎の歴史
第10章 急性腹症という概念
著者等紹介
川満富裕[カワミツトミヒロ]
1948年沖縄県に生まれる。現在、三軒茶屋病院勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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