内容説明
現在の日本ではみられないが、世界の大部分の地域で発生しているヒトの狂犬病の現状を、症例を中心に記述。狂犬病の疫学的特徴、症状、ワクチン接種での予防等を簡潔にまとめ、海外旅行者による輸入狂犬病や、ペット等の輸入動物による発生の可能性を示し、とるべき対策を提言。
目次
第１章 狂犬病の流行状況と疫学的特徴
第２章 狂犬病の病原体はどのようなものか
第３章 ヒトの狂犬病
第４章 動物の狂犬病
第５章 狂犬病の流行阻止と根絶
第６章 日本で必要な狂犬病対策は何か
著者等紹介
高山直秀［タカヤマナオヒデ］
１９４４年東京都生まれ。６８年千葉大学医学部卒業。７２年千葉大学大学院医学研究科修了。７３年国立千葉病院小児科勤務、７４年東京大学医学部附属病院分院小児科勤務。７７年東京都立駒込病院小児科勤務
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まるっちょ
3
狂犬病はクロイツフェルト・ヤコブ病と同じく致死率100％であることをご存じだろうか。大多数の人は忘れているようだが、今でも発展途上国などでは狂犬病による被害が後を絶たない。犬だけでなく、ウサギやアライグマや猫、蝙蝠からでも狂犬病は感染する。要するに哺乳類なら何でも感染のリスクがあるということだ。今一度狂犬病について考えてほしい。後、特に外国に用事がある人はぜひ一読してもらいたい。2015/05/21
