内容説明
フローレンス・ナイティンゲール(1820―1910)の没後3年目に刊行された本書は、「クックのナイティンゲール伝」として、その後多く世に出たナイティンゲール伝のもととなった定本である。クックは、ナイティンゲールあての手紙、彼女が出した手紙、報告書、覚え書、メモその他の文書、および陸軍省の文書など膨大な一次資料に当たり、これらを引用しつつ、彼女の思索と行動を活き活きと再現する。伝説をはるかにしのぐ、偉大で雄渾な生涯の真実がよみがえる。
目次
第6部 たくさんの糸―1867~72年(救貧院の改革;サー・バートル・フレールとの協力;インドにおける公衆衛生の実践;病院および看護に関する最高顧問)
第7部 晩年の業績―1872~1910年(失業―文学的著作への関心;神秘主義の道;ナイティンゲール看護学校;インドの改革者として;サウス・ストリートの生活と田舎の生活;リポン卿とゴードン将軍;「看護婦の戦い」と村の保健の問題;ジャウエットとその他の友人たち;老境―死)



