内容説明
アフリカのガーナからやってきたエリックさんにであって、ぼくは、チョコレートのほんとうの味を知った…小学4・5・6年生向き。
著者等紹介
堀米薫[ホリゴメカオル]
1958年、福島県に生まれる。岩手大学大学院修了。児童文芸家協会会員。「季節風」「青おに童話の会」同人。児童文芸家協会創作コンクール優秀賞作品『牛太郎、ぼくもやったるぜ!』(佼成出版社)がデビュー作。宮城県角田市で、和牛肥育&水稲&林業の専業農家のかたわら、田んぼや畑の中から生まれる物語を書き続けている
小泉るみ子[コイズミルミコ]
1950年、北海道に生まれる。早稲田大学を卒業後、絵をこころざす。児童出版美術家連盟会員。現在おもに、絵本や児童書のさし絵で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
38
高校の時に我が家にホームステイしていたスウェーデンの留学生を思い出す。主人公の心情に、懐かしさを覚える。特に”家族”。当時は、家族と離れたことが無く、留学生と接することで家族との絆や愛情を学んだ記憶が蘇る。個性的な3兄弟(妹)が共に涙する別れのシーン。”家族”だもんなぁ、と感じる。緑化問題や児童労働など、社会問題の入門書にもなる。次男がもう少し大きくなったら一緒に読もう!2013/01/01
けんとまん1007
36
「知らないことが一番いけないこと」。チョコレートを何気なく食べているが、その原材料の生産過程に少年労働という事実がある。そこを何とかしたいという情熱からの研修生。自分が関わっているものすべてについて知ることは不可能ではあるが、少しでも知ることが大切。そこから、成長が始まる。それは、人との関わりも大きな影響がある。フェアトレードもその一つのステップだろう。ふと思い出したマザー・テレサの言葉「無関心こそ改めるべきこと」。2014/07/19
てんちゃん
31
著者の実話に基づいた話。ガーナから農業研修生としてやって来たエリックさん。最初は戸惑っていた家族たちもエリックさんの人柄や農業にかける熱い思いに惹かれ心が繋がっていく。農業の厳しい経営状態、後継ぎ問題、フェアトレードや発展途上国における子供の労働。たくさんの問題を分かりやすく提示してくれています。ガーナはカカオの生産国なのに、チョコは高級品で滅多に口に出来ないなんて…。切なくなります。児童書としてとても良質。小学生にお勧めの作品。2019/05/01
ミーコ
26
表紙をめくって課題図書と知りました。ガーナはカカオの生産国なのに、子供達は、収穫を手伝うだけで、高級で食べられないとは。。フェアトレードと言う言葉すら知らなかったです。「知らないことが一番いけない事」そうですよね。中々深い内容でした。2024/02/05
Naomi
23
2/11にドキュメンタリー映画「バレンタイン一揆」を観るので、その導入にいいかなと思って。平成24年の課題図書らしいです。農業研修のため、ガーナからきたエリックさんと、小学5年生の周二を中心にした家族たちとの交流。牛の世話の大変さ、ガーナの生活がうかがえます。フェアトレードチョコも出てきました。世界を知るきっかけになって、よかったです。2015/02/09
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