内容説明
シドニー・T・メロン・ジュニア、12歳。6歳のときから、離婚した母親がいるシアトルと、父親のいるロスを行き来していた。突然、シドニーは、シアトルに帰らないで、ニューヨークに行くバスに乗りこんだ。目的もなく、行くあてもなく、バスに乗りこんでしまったのだ。母親のもとでも、父親のもとでも、シドニーには、自分の居場所がなかった。シドニー・T・メロン・ジュニアのひとり旅―。アメリカ横断5000キロの旅は、こうして、はじまった。
著者等紹介
ガズマン,マイケル・ド[ガズマン,マイケルド][Guzman,Michael de]
CBS、NBC、ABC、HBOなどアメリカのテレビ映画の脚本家として20年以上活躍。E.L.カニグズバーグ著『なぞの娘キャロライン』を原作としたドラマ『キャロラインはだれ?』は、1990年のエミー賞にノミネートされている
来住道子[キシュミチコ]
翻訳家。歴史・伝記などの児童書を中心とした翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やつき
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予想以上に面白い。読みごたえ有り。児童書だけど大人でも楽しめるし、考えさせられる。いや、下手な大人向けよりよほどいい。2014/05/10
ばーばら
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いい話だった。原題が『メロンヘッド』、納得。もし私が邦題をつけるなら『メロンヘッドの少年』かな。家庭環境だけでなく、とりわけ大きな頭という外見的なハンデもおっていながら、自分以外の誰かにとっさになりきれる特技もあり。たくましい愛嬌のある主人公。祖母が、まだ若く典型的な孫にベタボレなタイプとは真逆で面白い。もし、この人がいなければ?現実には、なかなかこういう救いのキーパーソンはいない気がする。2021/03/02