内容説明
ちいさくたっておおきなぼうけんがだいすきなげんきなこがた車・トロットがだいかつやく!「でっかいトラックたちにだってまけないぞ!」
著者等紹介
シュルヴィッツ,ユリ[シュルヴィッツ,ユリ] [Shulevitz,Uri]
1935年、ポーランドのワルシャワに生まれる。4歳の時に第二次世界大戦がはじまり、家族でポーランドを脱出。各地を転々としながら文学や絵の勉強をする。1959年に渡米。1969年、「空とぶ船と世界一のばか」(アーサー・ランサム/文、岩波書店)でコルデコット賞受賞
金原瑞人[カネハラミズヒト]
1954年、岡山県に生まれる。翻訳家。法政大学社会学部教授。YA文学作品だけでなく、絵本、ノンフィクションなど分野の枠をこえて、海外作品を積極的に日本に紹介している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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試行錯誤中の子ども本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kawai Hideki
78
ユリ・シュルヴィッツ強化週間。小さな車体の自動車トロットが、大型トラックや工事車両の車たちに馬鹿にされつつも、レースで見返すお話。同作者のこれまでの絵本の舞台は、ヨーロッパやニューヨークといった場所が多かった印象だが、本作は、メキシコをイメージしたような「サボテン村」での決闘。それにしても、自動車系の絵本って、「相手を小馬鹿にしていたけど、勝負して実力を見直す」パタンが多い気がする。山本忠敬の「しょうぼうじどうしゃじぷた」や「のろまなローラー」もそんな感じだ。2016/04/25
小夜風
26
【図書館】トロット可愛い♪今までもいろんなところへ行ってきて、これからもいろんなところへ行くんだろうね。シュルヴィッツさんの絵は色も素敵で、キャラクターはもちろん建物も背景も植物も全部可愛い♪2015/12/07
たまきら
17
なんだか西部劇の果し合いみたいなんだぜ。「トロット、カムバ~ック!!」っていいたくなるんだぜ。2017/03/24
遠い日
16
シュルヴィッツの絵を求めて。見慣れた絵よりずいぶんデフォルメされているが、色使いはシュルヴィッツそのもの。小さな小さな自動車トロットの意地とがんばり。その自由さもいい。2016/01/27
Cinejazz
15
〝元気な小型車<トロット>は、強大な大型車から蔑まれ、露骨な差別に耐えながら、アメリカの荒野をひた走る!・・・「おまえ、ちっこいけど、凄いなあ!」大型トラックたちは、口をそろえて言った「車のなかの 車だぜ!」...「ありがと!」ちびのトロットはそう言うと、夕日に向かってひた走る。でっかい影を後ろにつれて・・・〟ナチス・ドイツやソヴィエト連邦からの迫害、差別の苦難を幼児期に体験した<ユル・シュルヴィッツ>の創作絵本。2024/02/17