そうえん社日本のえほん
ちいさなまち

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  • サイズ B5判/ページ数 1冊(ペ/高さ 25cm
  • 商品コード 9784882642466
  • NDC分類 E
  • Cコード C8793

内容説明

水辺のちいさなまちで、ちいさなきょうだいのはじめてのさんぽ。きょうは、世界でいちばんうつくしい日。

著者等紹介

ふじたしんさく[フジタシンサク]
藤田新策。1956年静岡県に生まれる。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。以後フリーのイラストレーター。スティーヴン・キング、宮部みゆきなど、数多くの小説家の書籍で装幀・装画を担当。また、江戸川乱歩著「新訂シリーズ少年探偵」(全26巻)など、児童書の装幀・装画・挿絵を手掛ける。『ちいさなまち』は、子どものために筆をとった、はじめての書き下ろし絵本(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シナモン

133
図書館本。冬の昼下がり、水辺を散歩する兄と妹。しーんとしていたり、波紋を作ったり、落ち葉が水面に揺れたりと水面の変化がなんとも魅力的で美しい。晴れていたのが時間が経つに連れ雨になり、ついには雪も降りだして妹は心細くなるが、その先になるほどーの結末が待っていた。良かったね。穏やかな気持ちになる一冊でした。2020/01/05

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

95
この絵知ってる……とピンとくる人も多いだろう。自分もそう思って手に取った。幻想的で美しいけど、不穏な気持ちになってくる。スティーヴン・キング『呪われた町』をはじめ、宮部みゆき、小野不由美、恩田陸各氏の本の装画を手がけたイラストレーターによる初の書き下ろし絵本。水辺の街に住む幼い兄と妹が散歩に出かけるというシンプルなストーリー。見たこともない風景が現れて、だんだん空が暗くなる。陽光を浴びてキラキラ光っていた水面は、夜になると不気味な表情に変わる。そして……。2009年12月初版。2016/01/27

ロア

35
怖い!一見するとほのぼのチックな心温まるストーリーなのに、じっくり深読みすればする程、怖さが増幅されてゆきますよ!((;゚Д゚))まずはもう最初の英文タイトル「The Small Town」からして不穏な雰囲気。AじゃなくてTheなんだよ!!そして私…気付いてしまったんです…。終盤、お母さんがドアを開けて迎え入れる兄妹の影が無いことに…。実は、二人はもうこの世に居ないのではないか。→コメント欄へ続く((;゚Д゚))2015/10/10

陽子

33
小説の表紙絵等を描く藤田新策氏が手がけた処女絵本。本のページを開くたびに広がる、鏡絵の美しさと変化に目を奪われる。水面の変化が読み手に不思議な感覚を与えてくる。兄妹の散歩はひとつの冒険。夕闇が迫ってくると、辺りはどこか不気味さと不安を帯びてくる。妹の心情に共鳴してしまう。謎めいた闇は藤田氏らしさが。兄妹がたどり着いた先で、町の全体の様相が明らかに。その時に、またひとつの驚きのシンクロが用意されていた。これはある意味、仕掛け絵本なのかなと思った。ゆっくりと緻密な絵を眺めて鑑賞したくなる一冊です。2024/08/31

ゆうゆうpanda

32
本当に『ちいさなまち』でした。水と共に暮らすというより、水が主役の街でした。絵の中でも下3分の2が水面です。不思議なバランス。初めての感覚。水が色々な表情を見せてくれるから小さな街でも子供達は退屈しないのでしょう。試しにひっくり返して見てみました。地面にある花壇は見えなくて屋根のてっぺんが見えます。そこにはちょっと顔色の青い子供達がいます。思わず引き込まれてしまうパラレルワールド。楽しい絵本なのにちょっとゾクッときました。宮部みゆきやスティーヴン・キングの装幀をされているとのこと。確かに!よく馴染みます。2016/02/10

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