内容説明
国際私法の側から国際民事訴訟法を眺めた第一巻に対して、本書では国際民事訴訟法を主として民事訴訟法の側から観察した。出来る限り、引用した文献の翻訳を付している。
目次
序論 裁判私法とは何か(裁判私法の定義;裁判私法の内容 ほか)
第1章 『裁判行為』と『行政行為』(『裁判行為』と『行政行為』の区別を認めない見解;構造的標準 ほか)
第2章 訴訟事件と非訟事件(ローマ法における非訟事件の観念;命令権(imperium)と非訟事件)
第3章 ローマ法の原理が後世の諸立法に及ぼした影響(現代法における養子縁組;協議離婚の種々相)
第4章 仲裁判断の執行認許―訴訟行為と非訟事件の結合(仲裁人と国家の裁判所との関係;いわゆる『国際仲裁判断』について ほか)
結論(非訟事件の裁判に対する無効確認の訴の可否;外国の領事官が、本邦において、自国民に対してした禁治産宣告の効力 ほか)