内容説明
1993年の日本を襲った天候不順は、戦後最大級のコメ凶作を招いたのだった。持越備蓄量もごくわずかで、相場は高騰してピーク時は10キロ1万8千円という販売価格。年末にはとうとう、すったもんだのあげくにコメ開放を行うハメとなった。そして94年、海外から輸入されたコメはようやくと日本人の腹を満たしたが、再び輸入米をめぐってドタバタ劇がおこる。日本中を巻き込んだコメ騒動とコメ自由化の真実とはいったい何だったのか。
目次
第1章 どうしてコメ問題なのか
第2章 なぜ米は不作になっていったのか
第3章 緊急輸入にいたる茶番劇
第4章 コメ不足報道の虚と実
第5章 波乱と混乱の混米騒動
第6章 それでも安いおコメを買いますか