内容説明
昭和30年。谷中近くのオンボロアパートでぽんびきが殺された。一本のブルーフィルムを巡って、物語は戦前にさかのぼる―。大杉栄暗殺事件の首謀者の甘粕正彦元大尉は、満州映画協会の理事長に就任、『長恨歌』を製作した。部下の犬塚と立花は、そのフィルムをシルク・ロードを横断してドイツに運ぶ危険な旅に出る。途中、立花は犬塚からこの任務の真の目的を開かされる。それは、『長恨歌』と同じ配役で極秘に撮られた裏版『長恨歌』を運ぶことだった。
昭和30年。谷中近くのオンボロアパートでぽんびきが殺された。一本のブルーフィルムを巡って、物語は戦前にさかのぼる―。大杉栄暗殺事件の首謀者の甘粕正彦元大尉は、満州映画協会の理事長に就任、『長恨歌』を製作した。部下の犬塚と立花は、そのフィルムをシルク・ロードを横断してドイツに運ぶ危険な旅に出る。途中、立花は犬塚からこの任務の真の目的を開かされる。それは、『長恨歌』と同じ配役で極秘に撮られた裏版『長恨歌』を運ぶことだった。