出版社内容情報
★紙オムツからナノ材料まで，プラスチックの多様な機能を平易に解説！
★企業研修や営業，資材担当者のための最適なテキスト
★理工系大学生・院生の入門書としても最適
【構成および内容】
序章 プラスチックとポリマー
１．はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
２．タンパク質および核酸のはなし ・・・・・・・・・・・・・・4
３．ポリマーの特性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
４．プラスチックの分類および高性能プラスチック，高機能プラスチック ・・・16
第１章 高性能プラスチックのはなし
１．はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
２．ポリマーアロイ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23
２．１ ポリマーアロイとは
２．２ アロイ化手法とポリマーアロイのいろいろ
３．エンジニアリングプラスチック概説 ・・・・・・・・・・・・34
４．ポリマーの特性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40
４．１ ポリマーの特性と機械強度
４．２ ポリマーの特性と耐熱性
５．エンジニアリングプラスチック各論 ・・・・・・・・・・・・48
５．１ 汎用エンジニアリングプラスチック
５．１．１ ポリカーボネート(PC)
５．１．２ ポリアミド(PA)
５．１．３ 飽和ポリエステル(PETおよびPBT)
５．１．４ ポリアセタール(POM)
５．１．５ 変性PPE
５．２ スーパーエンジニアリングプラスチック
５．２．１ ポリフェニレンサルファイド(PPS)
５．２．２ 非晶ポリアリレート(PAR)
５．２．３ ポリスルフォン(PSF)，ポリエーテルスルフォン(PES)
５．２．４ ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)
５．２．５ 芳香族ポリイミド
６．液晶ポリマー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・81
６．１ 液晶の概念と液晶ポリマー(LCP)の分類
６．２ サーモトロピックLCPの構造と各種タイプ
６．３ サーモトロピックLCPの特徴と主な用途
７．超高性能繊維 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・91
７．１ 炭素繊維
７．２ アラミド繊維
第２章 高機能プラスチックのはなし
１．はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・97
２．分離機能材料 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・97
２．１ イオン交換樹脂，イオン交換膜
２．１．１ イオン交換のしくみ
２．１．２ 交換樹脂と交換膜
２．２ キレート樹脂
２．２．１ 有用な金属イオンの補足
２．２．２ 貴土類元素の分離
２．２．３ 生理活性物質の分離
２．２．４ 公害物質の除去
２．２．５ 気体同士の分離
２．３ 吸水性，吸油性ポリマー
２．３．１ 超吸水性ポリマー
２．３．２ 吸油性ポリマー
２．４ 高機能の分離膜
２．４．１ 限外濾過膜
２．４．２ 逆浸透膜
２．４．３ 気体分離膜
２．４．４ 膜材料，最近の開発
２．５ 高分子触媒
２．５．１ 高分子触媒を用いる反応
２．５．２ 高分子触媒の材料
２．５．３ 高分子触媒の応用例
３．光機能材料 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・113
３．１ 光学用プラスチック
３．１．１ コンタクトレンズ
３．１．２ ソフトコンタクトレンズ
３．１．３ プラスチック系光ファイバー
３．２ 感光性樹脂
３．２．１ フォトレジスト
３．２．２ ディープUVレジスト
３．２．３ 電子線レジスト
３．２．４ X線レジスト
３．２．５ 光記録材料
３．２．６ 光応答性ポリマー
３．２．７ フォトレジストの新展開
４．電気・磁気機能材料 ・・・・・・・・・・・・・123
４．１ 導電性ポリマー
４．１．１ 導電性プラスチックと導電機構
４．１．２ 導電性ポリマーの種類と電導度
４．１．３ 様々な分野での
導電性ポリマーの反応
４．１．４ イオン伝導性ポリマー
４．２ 圧電性および焦電性ポリマー
４．３ 磁性ポリマー
４．３．１ プラスチック磁石
４．３．２ 磁性ゴム，磁性テープ
４．３．３ 有機磁性材料
５．医用プラスチック ・・・・・・・・・・・・・・・136
５．１ 医用材料のあらまし
５．１．１ 人工心臓
５．１．２ 人工腎臓の透析膜
５．１．３ 中空糸
５．１．４ 歯科用のプラスチック
５．１．５ その他の高分子材料
５．１．６ 生体適合性と高分子材料
５．２ 固定化酵素
６．高機能性接着剤 ・・・・・・・・・・・・・・・145
６．１ 瞬間接着剤
６．２ 感光性接着剤
６．３ ホットメルト接着剤
６．４ 導電性接着剤
６．５ 嫌気性接着剤
６．６ 耐熱性接着剤
６．７ 医用接着剤
６．８ 感圧接着剤
６．９ 水中接着剤
７．ナノ材料とナノケミストリー ・・・・・・・・・・・153
７．１ 微小材料の化学
７．１．１ 多孔性樹脂
７．１．２ マイクロカプセル
７．１．３ 超微粒子
７．１．４ 超薄膜
７．２ 包接化合物とナノ材料
７．２．１ 包接化合物の機能
７．２．２ シクロデキストリンによる包接
７．２．３ ホストとしての胆汁酸ステロイド
７．２．４ 包接化合物の応用：分子複合材料
７．２．５ ホスト分子の分子認識機能
７．３ ナノケミストリー
７．４ 有機超分子の化学
７．５ ナノコンポジットとその高機能化
７．５．１ グラファイトのインターカレーション
７．５．２ モンモリロナイトとその層間重合
７．５．３ 最近の層間重合
８．その他の機能性ポリマー ・・・・・・・・・・・176
８．１ 刺激応答性材料
８．２ 形状記憶ポリマー
８．３ 自己修復性ポリマー
９．生分解性ポリマー ・・・・・・・・・・・・・・・・178
９．１ 合成高分子の分解
９．２ 環境とリサイクルの問題
９．３ 関連する生分解性高分子
９．４ リサイクルの可能な橋かけポリマー
９．５ 人工木材
９．６ 新しい問題
第３章 生物に学ぶ新素材 -材料生物学の展開-
１．はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・185
２．植物と動物のちがい ・・・・・・・・・・・・・185
３．生体内接着剤の開発 ・・・・・・・・・・・・186
４．生物のつくり出す繊維 ・・・・・・・・・・・・187
５．不凍液の問題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・187
６．生物に必要な高温材質 ・・・・・・・・・・・188
７．高圧下で生きる深海生物 ・・・・・・・・・188
８．恒温動物への進化 ・・・・・・・・・・・・・・189
９．血液―酸素運搬材料の進化 ・・・・・・・190
１０．傾斜機能材料 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・191
１１．骨―不思議な有機・無機の複合材料・・・191
１２．鳥が卵を生み出す技術 ・・・・・・・・・・・192
１３．ゴム材料を考える ・・・・・・・・・・・・・・・・194
１４．植物のつくる天然ゴム ・・・・・・・・・・・・197
１５．合成ゴムとのちがい ・・・・・・・・・・・・・・198
１６．動物のつくる糸，その技術 ・・・・・・・・・198
１７．カイコやクモの紡糸技術 ・・・・・・・・・・・199
１８．動植物由来のプラスチック ・・・・・・・・・201
１９．シェラックという天然プラスチック ・・・・・203
２０．生物の緊急合成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・203
２１．微生物が合成するプラスチック ・・・・・・203
２２．貝殻形成の技術・・・・・・・・・・・・・・・・・・204
２３．真珠をつくる技術 ・・・・・・・・・・・・・・・・209
２４．鉄鋼と動物の骨―バイオメカニクスの例・・210
２５．生体内でのエネルギー変換 ・・・・・・・212
２６．筋肉の伸縮 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・213
２７．人工筋肉の開発 ・・・・・・・・・・・・・・・・213
２８．光エネルギーの熱変換 ・・・・・・・・・・・216
２９．発光生物に学ぶこと ・・・・・・・・・・・・・218
３０．発電魚の問題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・219
３１．エネルギー変換材料の諸問題 ・・・・・220
３２．「動物的植物」に学ぶ ・・・・・・・・・・・・・221
おわりに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・223
主な参考文献 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・225
索 引 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・227
第２章イラスト；中谷孝治
内容説明
エンプラからバイオプラスチックまで。高性能・高機能プラスチックの技術的ポイントを平易に解説。
目次
序章 プラスチックとポリマー（タンパク質および核酸のはなし；ポリマーの特性 ほか）
第１章 高性能プラスチックのはなし（ポリマーアロイ；エンジニアリングプラスチック概説 ほか）
第２章 高機能プラスチックのはなし（分離機能材料；光機能材料 ほか）
第３章 生物に学ぶ新素材―材料生物学の展開（植物と動物のちがい；生体内接着剤の開発 ほか）
著者等紹介
竹本喜一［タケモトキイチ］
１９５３年大阪大学工学部応用化学科卒。大阪市立大学助手。１９６４年大阪市立大学工学部助教授。１９６９年大阪大学工学部応用精密化学科教授。１９９３年同大学退官。龍谷大学理工学部教授。大阪大学名誉教授。１９９８年龍谷大学退官。同大学ＲＥＣ‐フェローを２００３年までつとめる。現在、西野田電工（株）特別顧問など。工学博士。日本化学会賞、高分子科学功績賞など受賞
飯田襄［イイダノボル］
１９６５年大阪大学基礎工学部合成化学科卒。積水化学工業（株）入社。１９８５年同社東京企画室長。１９８６年同社総合研究所基礎研究室長。１９８９年同社クリエイト事業プロジェクトヘッド。１９９１年同社化学品事業本部技術開発室長。１９９７年同社知的財産センター所長。２０００年セキスイドキュメントサービス（株）代表取締役社長。２００１年同社退社。現在、日東商事（株）顧問、西野田電工（株）事業部長、関西特許情報センター振興会副理事長など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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