CMCテクニカルライブラリー
粘着製品の開発技術

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 310p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784882318040
  • NDC分類 579.1
  • Cコード C3043

出版社内容情報

 【執筆者一覧(執筆順)】


福沢敬司    福沢技術士事務所 技術士 工学博士
水町 浩     東京大学 大学院 農学生命科学研究科 教授
      (現) (財)福岡県産業・科学技術振興財団 科学技術振興事業団科学技術コーディネーター;
          東京大学名誉教授 工学博士
前川俊夫    王子タック販売(株) 営業本部 開発技術部 部長
      (現) 王子タック(株) 大阪支店 支店長
長谷川欣治  帝人(株) フィルム研究所 所長
浅井武夫    帝人(株) フィルム研究所 特許・情報グループ統括
地畑健吉(現) 接着コンサルタント
馬場明和     (株)日本触媒 機能性樹脂研究部 主席研究員
      (現) (株)日本触媒 研究本部 特命研究グループ 主席研究員
江南博司    東レ・ダウコーニング・シリコーン(株) 研究開発本部 研究員
      (現) 東レ・ダウコーニング・シリコーン(株) 電材開発部 主任研究員
鎌形一夫    富林化学工業(株) 技術顧問
      (現) 技術コンサルタント 工学博士
柴野富四    リンテック(株) 研究開発本部 開発部 第2開発室長
      (現) リンテック(株) 技術統括本部 研究企画部 主席調査役
米田知弘    (株)ヒラノテクシード 塗工機械部 部長
森本雄一    日東電工(株) テープマテリアル事業部門 開発本部 粘着技術開発センター 主席研究員
北崎寧昭    ニチバン(株) 開発革新部 統括マネージャー(部長)
      (現) ニチバン(株) 顧問 工学博士
漆崎文男     トーコー衛材(株) 開発部 薬学博士
広田 覚     王子製紙(株) 研究開発本部 粘着紙開発研究所 上級研究員
      (現) 王子製紙(株) 研究開発本部 特殊紙開発研究所 主席研究員
堀  武 (現) 堀武技術士事務所 所長
木村修司    セメダイン(株) HI事業部 事業部長
土橋明彦    日立化成工業(株) 五所宮工場
      (現) 日立化成工業(株) 複合材料事業部 複合材開発グループ 主任研究員
甲田 昇     住友スリーエム(株) テープ製品事業部 技術部 主任
恩田正巳    (有)粘着技研 技術部長
吉田享義     トーネックス(株) 開発部 次長
      (現)エクソンモービル(有) 特殊化成品事業部 技術サービス部長
(所属は1998年3月時点。(現)は2003年現在)


 【構成および内容】


第1章 総  論                          福沢敬司
 1.はじめに
 2.粘着技術の動向
 3.新しい粘着製品
 4.粘着物性と評価方法
  4.1 粘着力
  4.2 タック
  4.3 保持力
 5.おわりに

第2章 粘着の科学                        水町 浩
 1.はじめに
 2.粘着力(はく離強さ)
 3.タック
  3.1 ボールタック
  3.2 プローブタック
  3.3 保持力
 4.粘着剤成分の相溶性
  4.1 相溶性の熱力学
   4.1.1 低分子ブレンド(溶液)
   4.1.2 高分子ブレンド
  4.2 相溶性と粘着特性
 5.おわりに

第3章 材料開発の動向
 1.支持体(基材)の動向
  1.1 紙(クラフト,和紙,含浸紙,ラベル用原紙)     前川俊夫
   1.1.1 クラフト紙
      (1)クラフト粘着テープの構成
      (2)クラフトテープ支持体としてのクラフト紙の特徴
      (3)目止加工,剥離加工
      (4)新たな支持体の動向
   1.1.2 和紙
      (1)和紙テープの構成
      (2)支持体としての和紙の特徴
      (3)支持体の動向
   1.1.3 含浸紙
      (1)溶剤系樹脂含浸処理
      (2)水系含浸樹脂
   1.1.4 ラベル用原紙
      (1)ラベル用原紙の構成
      (2)ラベル用上紙の分類
      (3)印刷用紙
      (4)情報用紙
      (5)特殊紙
      (6)合成紙
  1.2 フィルム(OPP,PET,耐熱フィルム)      浅井武夫,長谷川欣二
   1.2.1 概要
   1.2.2 OPPフィルムの動向
   1.2.3 PETフィルムの動向
   1.2.4 PENフィルムの動向
   1.2.5 アラミドフィルムの動向
 2.粘着剤
  2.1 ゴム系                            地畑健吉
   2.1.1 天然ゴム系
   2.1.2 ブロック共重合体系
   2.1.3 ポリイソブチレン,ブチルゴム系
   2.1.4 ポリイソブレン系
  2.2 アクリル系粘着剤                     馬場明和
   2.2.1 はじめに
   2.2.2 溶剤型アクリル系粘着剤
      (1)アクリルポリマーの楮に着目した技術
      (2)配合するモノマーに着目した技術
      (3)他の物質の配合に着目した技術
      (4)粘着剤が有する物理化学的な特性に着目した技術
      (5)粘着剤の製造方法に関する技術
   2.2.3 エマルション型アクリル系粘着剤
      (1)配合するモノマーに着目した技術
      (2)他の物質の配合に着目した技術
      (3)粘着剤が有する物理化学的な特性に着目した技術
   2.2.4 ホットメルト型アクリル系粘着剤
   2.2.5 エネルギー線硬化性無溶剤型アクリル系粘着剤
   2.2.6 おわりに
  2.3 シリコーン系粘着剤                    江南博司
   2.3.1 シリコーンについて
   2.3.2 シリコーン粘着剤の特徴
   2.3.3 過酸化物硬化型シリコーン粘着剤
   2.3.4 付加反応型シリコーン粘着剤
   2.3.5 シリコーンゴム用付加反応型
   2.3.6 シリコーン粘着剤用剥離剤
   2.3.7 今後の技術動向
   2.3.8 おわりに
 3.下塗剤,架橋剤                          鎌形一夫
  3.1 はじめに
  3.2 下塗剤
   3.2.1 プライマー
   3.2.2 アンダーコーティング剤
  3.3 架橋剤
   3.3.1 架橋の目的
   3.3.2 ゴム系粘着剤
   3.3.3 アクリル系粘着剤
 4.剥離剤,剥離紙                          柴野富四
  4.1 はじめに
  4.2 剥離剤に要求される品質
  4.3 剥離剤の種類と特徴
  4.4 代表的な剥離剤
    (1)シリコーン
    (2)長鎖アルキルポリマー
  4.5 剥離紙-種類と特徴-
  4.6 おわりに

第4章 製造設備の動向
 1.塗工技術の最近の動向                     米田知弘
  1.1 はじめに
  1.2 塗工機械全般について
  1.3 塗工機
   1.3.1 塗工方式と特性
   1.3.2 各種塗工機械の一覧図
  1.4 製品別の塗工方式
  1.5 コーターの大まかな流れ
  1.6 コンマコーター
  1.7 リップコーター
   1.7.1 リップコーターの特長
  1.8 R2コーター
   1.8.1 R&Rコーターの特徴について
   1.8.2 塗工の調節について
  1.9 おわりに
 2.粘着テープの切断方式の進歩
  2.1 はじめに
  2.2 切断方式の歴史的な背景
  2.3 切断刃
  2.4 切断機
  2.5 おわりに

第5章 粘着製品の応用
 1.電気・電子関連用粘着製品                森本雄一
  1.1 はじめに
  1.2 電気絶縁用テープ
  1.3 プリント基板用粘着製品
  1.4 電子部品搬送用粘着製品
  1.5 半導体用粘着製品
  1.6 機能部材粘着製品
   1.6.1 テレビと粘着製品
   1.6.2 HDD(Hard Disk Drives)と粘着製品
   1.6.3 携帯電話と粘着製品
   1.6.4 PDP(Plasma Display Panel)と粘着製品
   1.6.5 液晶表示材と粘着製品
  1.7 両面テープ
  1.8 おわりに
 2.医療関連用粘着製品                     北崎寧昭
  2.1 はじめに
  2.2 医療用粘着製品の分類
   2.2.1 医薬品
   2.2.2 医療材料
  2.3 医療用粘着製品の構成
   2.3.1 粘着剤
   2.3.2 支持体
   2.3.3 剥離紙
  2.4 接触皮膚炎
  2.5 最近の話題
  2.6 おわりに
 3.粘着剤を応用した医薬品,衛生雑貨            漆崎文男
  3.1 はじめに
  3.2 医療用粘着剤の分類
  3.3 救急バン
  3.4 経皮吸収治療剤(TTS製剤)
  3.5 医療分野の粘着製品
  3.6 皮膚に対する粘着性の測定
  3.7 皮膚刺激性
 4.粘着ラベルの最新動向                    広田 覚
  4.1 はじめに
  4.2 粘着ラベル(構成材料,ラベル加工)について
   4.2.1 表面基材
      (1)紙ベース
      (2)プラスチックフィルムベース
   4.2.2 粘着剤
   4.2.3 剥離紙
   4.2.4 印刷ラベル加工
  4.3 粘着ラベル最近の動向
   4.3.1 環境対応粘着ラベル
      (1)ライナーレスラベル
      (2)リサイクル可能タック紙
      (3)剥離の容易なラベル
   4.3.2 機能性粘着ラベル
      (1)温度管理用ラベル
  4.4 おわりに
 5.建築,建材関連用粘着製品                  堀   武
  5.1 はじめに
  5.2 表面保護用の粘着テープ
  5.3 養生テープ
   5.3.1 床材用,床下地材用
   5.3.2 カーペット用
  5.4 床材固定用粘着テープ
  5.5 区画線,標示用粘着テープ
  5.6 導電性塩ビ長尺シート
  5.7 ダクト工事用粘着テープ
  5.8 壁材の初期接着固定用
  5.9 塗装マスキング用粘着テープ
   5.9.1 要求される性能
   5.9.2 マスキング粘着テープの基材別種類と特徴
  5.10 断熱,遮光用粘着テープ
  5.11 装飾フィルム
   5.11.1 装飾用粘着フィルム
   5.11.2 短期内部装飾用粘着フィルム
  5.12 防水用粘着テープ
   5.12.1 住宅建築用防水テープ
   5.12.2 防水シートのジョイント粘着テープ
  5.13 準構造用粘着テープ
   5.13.1 準構造用粘着テープの構成
   5.13.2 準構造用粘着テープの特徴
   5.13.3 建築関係の主な用途
   5.13.4 硬化形粘着テープ
 6.家庭用粘着応用製品の分類                  木村修司
  6.1 はじめに
  6.2 家庭用粘着応用製品の分類
   6.2.1 接着剤
      (1)水性粘着剤
      (2)無溶剤弾性粘着接着剤
   6.2.2 両面テープ
      (1)機能別両面テープ
      (2)用途別両面テープ
      (3)包装・梱包テープ
      (4)ホームケアー用粘着加工品
      (5)掲示・装飾・標示用テープ
      (6)その他
  6.3 ヒット商品の応用技術と企画コンセプト
   6.3.1 粘着ローラー(逆転の発想と新市場の創造の例)
   6.3.2 防音・傷防護フェルト(時代のトレンドにのせた商品の例)
   6.3.3 滑り材(引き戸、・家具)(シーズをニーズに結びつけた例)
   6.3.4 結露水吸収テープ(ニーズを十分に反映した例)
   6.3.5 カーペットテープ(両面テープと粘着剤の独自機能を生かした例)
   6.3.6 キッチンテープ(優れたネーミングと基材の組み合わせ例)
   6.3.7 粘着メモ(メーカーのコンセプト訴求が成功した例)
   6.3.8 超協力両面テープ(高性能な設計により接着剤領域に参入した例)
  6.4 家庭用粘着製品の苦情
  6.5 粘着・接着概念の新しい応用製品
  6.6 おわりに
 7.表面保護用粘着フィルムの用途と特性           土橋明彦
  7.1 はじめに
  7.2 表面保護用粘着フィルムの用途と特性
    (1)各構成要素
    (2)張り付け方法
    (3)用途
  7.3 自動車用塗膜保護用粘着フィルム「ニッペラップエース」
    (1)基材フィルム
    (2)粘着剤
    (3)製品の特徴
  7.4 金属板曲げ加工用表面保護用粘着フィルム”ヒタレックス”W-1000シリーズ
  7.5 アプリケーションフィルム”ヒタレックス”AF-2050
    (1)基材フィルム
    (2)粘着剤の設計
  7.6 スポットめっき用粘着フィルム”ヒタレックス”FP-1000
  7.7 おわりに
 8.VHBアクリルフォーム構造用接合テープの最近の技術動向  甲田 昇
  8.1 はじめに
  8.2 VHBの歴史
  8.3 製品の構造
  8.4 VHBの特長
   8.4.1 高い剥離接着剤
   8.4.2 高い機密性
   8.4.3 追従性と対衝撃性
   8.4.4 応力緩和特性
   8.4.5 粘弾性による振動吸収効果
   8.4.6 優れた耐候性
  8.5 VHBの使用例とそのメリット
  8.6 新製品開発動向
   8.6.1 難燃性VHB
   8.6.2 熱硬化構造接着用アクリルフォームテープ
  8.7 今後の課題
  8.8 おわりに

第6章 粘着製品の特許動向                 福沢敬司,恩田正巳
 1.はじめに
 2.特許とは
 3.考察
 4.<1994年度粘着関連公開特許公報>
 5.<1995年度粘着関連公開特許公報>
 6.<1996年度粘着関連公開特許公報>

第7章 各国の粘着剤市場とその動向            吉田享義
 1.はじめに
 2.世界の粘着テープ・ラベル市場概要
 3.ヨーロッパの粘着テープ・ラベル市場
  3.1 粘着テープ市場
  3.2 粘着ラベル市場
 4.アメリカの粘着テープ・ラベル市場
 5.アジア・太平洋の粘着テープ・ラベル市場
  5.1 粘着テープ市場
  5.2 粘着ラベル市場
  5.3 将来動向
 6.日本の粘着テープ・ラベル市場
  6.1 粘着テープ市場
  6.2 粘着ラベル市場
 7.おわりに

内容説明

現在、粘着に関する一般的な解説書としては良書が発行されている。それだけに今回の本は、一般的な解説書とは違う特色のある本にすることを意図した。それには、最新の技術情報、学問領域における基礎的研究の進歩、新しい粘着製品、特許からみた粘着技術動向に力点を置いた。このような観点から、粘着理論、支持体を含む材料開発、製造設備に関する最近の進歩、新製品を中心とした各分野の粘着製品、特許の動向、各国の粘着市場動向に分類した。

目次

第1章 総論
第2章 粘着の科学
第3章 材料開発の動向
第4章 製造設備の動向
第5章 粘着製品の応用
第6章 粘着製品の特許動向
第7章 各国の粘着剤市場とその動向

著者等紹介

福沢敬司[フクザワケイジ]
福沢技術士事務所。技術士。工学博士
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品