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出版社内容情報
【執筆者一覧(執筆順)】
岡村清人 東北大学 金属材料研究所
(現) 大阪府立大学 名誉教授
長谷川良雄 (財)特殊無機材料研究所
(現) (株)アート科学 研究開発部
石川敏功 日本カーボン(株) 代表取締役社長
佐々木英規 日本カーボン(株) 開発本部
山村武民 宇部興産(株) 研究開発本部 セラミック研究部
(現) (株)超高温材料研究センター 常務取締役
(株)超高温材料研究所 常務取締役
佐藤明彦 東海高熱工業(株) 技術部
上野治幸 黒崎窯業(株) ファイン・セラミックス事業部
(現) 混練技術支援事務所 代表取締役
森田 稔 昭和電線電纜(株) 技術研究本部
細川悦雄 昭和電線電纜(株) 化学材料研究部
橋本 洋 昭和電線電纜(株) 化学材料研究部
(執筆者の所属は,注記以外は1985年当時のものです)
【構成および内容】
【基礎編】
第1章 ”有機金属ポリマーからセラミックスへの転換”の発展過程 岡村清人,長谷川良雄
第2章 ”有機ケイ素ポリマーからセラミックスへの転換”の特徴 岡村清人,長谷川良雄
1.はじめに
2.有機ケイ素ポリマーのセラミックスへの転換の特徴
2.1 有機ケイ素ポリマーの熱分解反応によりSiC3N4等が得られること
2.2 SiCやSi3N4のしなやかな繊維が得られること
2.3 有機ケイ素ポリマーのセラミックス基複合材料への応用
2.4 有機ケイ素ポリマーの成形体への応用
2.5 有機ケイ素ポリマーの耐熱塗料への応用
第3章 セラミックスの前駆区体としての有機ケイ素ポリマー 岡村清人,長谷川良雄
1.はじめに
2.合成
2.1 PC-TMSの合成
2.2 PC-450,PC-460,PC-470の合成
2.3 PC-Bの合成
3.反応機構
4.ポリカルボシランの構造
4.1 紫外吸収スペクトル
4.2 核磁気共鳴スペクトル
4.3 赤外吸収スペクトル
4.4 分子量と固有粘度
4.5 ポリカルボシランの構造
5.その他のポリシラン,ポリカルボシラン
5.1 ポリシラン,ポリカルボシラン
5.2 ポリシラザン
6.ポリシロキサン
6.1 ポリグリセロフェニルシロキサン
6.2 ポリボロシロキサン
6.2.1 合成とその性質
第4章 有機ケイ素ポリマーの熱分解過程 岡村清人
1.カルボシラン系ポリマーの熱分解過程
1.1 不融化の機構
1.2 無機化過程の概観
1.3 ポリカルボシランの熱分解過程
1.4 不融化ポリカルボシラン繊維の熱分解過程
1.5 まとめ
第5章 炭化ケイ素繊維の機械的特性 岡村清人,長谷川良雄
1.はじめに
2.熱分解過程と機械的特性
3.不融化による酸素とSiC繊維の特性との関係
4.昇温速度とSiC繊維の特性との関係
5.SiC繊維の構造と機械的特性の関係
6.SiC繊維の高温における構造と特性
【応用編】
第1章 炭化ケイ素繊維”ニカロン” 岡村清人,長谷川良雄
1.はじめに
1.1 現状
1.2 開発の経過
1.2.1 繊維の製造に至るまでの経過
1.2.2 用途開発に関する特記事項
2.開発の意義
2.1 無機繊維に対する社会的要請
2.2 先端複合材料用無機繊維の理想像
3.製法
3.1 製造工程概要
3.2 製造上の特記事項
3.2.1 出発原料の入手性
3.2.2 紡糸原料ポリカルボシランの安全性
3.2.3 脆弱なポリカルボシラン繊維の取り扱い
4.構造,特徴および特性
4.1 構造
4.2 特徴
4.3 特性
5.期待される用途
5.1 概要
5.2 耐熱材料
5.3 金属との複合材料(FRM,またはMMC:Metal Matrix Compositesの略)
5.3.1 製法
5.3.2 特性
5.3.3 用途
5.3.4 FRMの今後の技術開発課題
5.4 樹脂との複合材料(FRP)
5.4.1 製法
5.4.2 特性
5.4.3 用途
5.5 無機系複合材料
第2章 Si-Ti-C-O系繊維(チラノ繊維)の開発 山村武民
1.はじめに
2.有機金属架橋重合体の製造と特性
2.1 有機金属架橋重合体の製造方法
2.2 PTCの構造 PTCからニューセラミックスへの転換
3.チラノ繊維
3.1 製造方法
3.2 機械的特性と耐熱性
3.3 PTC繊維(有機物)からチラノ繊維への転換
3.4 繊維の構造と特性
3.5 期待される用途
第3章 SiCミニイグナイター 佐藤明彦
1.はじめに
2.SiCミニイグナイターの製法
3.SiCミニイグナイターの特長および特性
3.1 特長
3.2 電気特性
3.2.1 比抵抗
3.2.2 抵抗-温度特性
3.2.3 表面温度と電気的性質
3.3 応答性
3.4 点火性能
3.5 風速と表面温度の関係
3.6 寿命
3.6.1 大気中サイクルテスト
3.6.2 連続通電テスト
3.6.3 ガス中寿命テスト
4.SiCミニイグナイターの用途
5.おわりに
第4章 新しいSi3N4-SiC複合反応焼結体 上野治幸
1.はじめに
2.クロセラム-Nの製法と特性
3.クロセラム-Nの応用例
4.おわりに
第5章 耐熱電線・耐熱塗料 森田 稔,細川悦雄,橋本 洋
1.はじめに
2.超耐熱エナメル線用絶縁材料の必要特性
3.ボロシロキサン樹脂
4.ボロシロキサン樹脂の改良
5.無機ポリマーエナメル線
5.1 ボロシロキサン樹脂系絶縁層の加熱による変化
5.1.1 構造変化(赤外吸収スペクトル)
5.1.2 熱分解特性
5.1.3 加熱後の絶縁層の外観
5.2 加熱によるエナメル線諸特性の変化
5.3 450℃長時間加熱後の電気的特性
5.4 高温における電気特性
5.5 エナメル線に関するまとめ
6.耐熱塗料
7.おわりに
内容説明
有機ケイ素ポリマーを出発物質として各種の特性を有するSiC系材料が開発され、これらの材料が今日工業製品として製造販売されてきたことは日本の材料界において喜ばしいことである。本書ではこれらの材料の基礎となる出発物質の有機ケイ素ポリマーの合成、その性質および熱分解過程そしてポリマーから得られる上記に述べた耐熱性工業材料について述べる。
目次
基礎編(“有機金属ポリマーからセラミックスへの転換”の発展過程;“有機ケイ素ポリマーからセラミックスへの転換”の特徴;セラミックスの前駆体としての有機ケイ素ポリマー;有機ケイ素ポリマーの熱分解過程;炭化ケイ素繊維の機械的特性)
応用編(炭化ケイ素繊維“ニカロン”;Si‐Ti‐C‐O系繊維(チラノ繊維)の開発
SiCミニイグナイター
新しいSi3N4‐SiC複合反応焼結体
耐熱電線・耐熱塗料)
著者等紹介
岡村清人[オカムラキヨヒト]
東北大学金属材料研究所。(現)大阪府立大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。