出版社内容情報
執筆者一覧（執筆順）
渡辺 公綱 東京工業大学 総合理工学研究科
（現）東京大学大学院 新領域創成科学研究科 先端生命科学専攻 教授
熊谷 泉 東京大学 工学部 工業化学科
（現）東北大学大学院 工学研究科 教授
太田 由己 ㈱蛋白工学研究所
榎本 淳 東京大学 農学部 農芸化学科
上野川修一 東京大学 農学部 農芸化学科
（現）東京大学大学院 農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 教授
足達 聡 （財）化学及血清療法研究所 研究開発部
（現）同・菊池研究所 試作研究部 技術開発チーム
野本 明男 （財）東京都臨床医学総合研究所 微生物研究部
（現）東京大学大学院 医学系研究科 微生物学講座 教授
加地 正郎 久留米大学 医学部 第一内科
（現）同・名誉教授
加地 正英 久留米大学 医学部 第一内科
色田 幹雄 放射線医学総合研究所 薬理化学研究部
小島 修一 東京大学 工学部 工業化学科
（現）学習院大学 理学部生命分子科学研究所 助教授
河野 俊之 東京大学 理学部 生物化学科
（現）三菱化学 生命化学研究所 構造生物学研究室 ユニットリーダー
横山 茂之 東京大学 理学部 生物化学科
（現）東京大学大学院 理学系研究科 教授
宮澤 辰雄 横浜国立大学 工学部 物質工学科
次田 皓 東京理科大学 生命科学研究所
（現）プロテオミクス研究所 所長
北村 昌也 東京大学 工学部 工学研究科
（現）大阪市立大学大学院 工業研究科 生物応用化学専攻 講師
（所属は1990年3月時点。（ ）内は2001年12月現在）
構成および内容
【第１編 タンパク質改変諸例】
第１章 酵素の機能改変
１．酵素の反応速度，基質特異性の改変 熊谷 泉
１．１ はじめに
１．２ 乳酸脱水素酵素（LDH）のリンゴ酸脱水素酵素（MDH）への変換
１．３ アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ
１．４ C-型リゾチーム
１．５ スブチリシン
１．６ α－リティックプロテアーゼ
１．７ キモシン
２．酵素の熱安定性の上昇 太田由己
２．１ はじめに
２．２ エントロピー力
２．２．１ タンパク質の主鎖の自由度の制限
２．２．２ ジスルフィド結合
２．３ 疎水結合
２．４ 水素結合
２．５ 静電相互作用
２．６ 金属イオンの結合
２．７ Packing
２．８ おわりに
３．至適ｐＨの変換 太田由己
第２章 抗体とタンパク質工学 榎本淳・上野川修一
１．はじめに
２．キメラ抗体（Chimeric antibody）
３．ハイブリッド抗体（hybrid antibody）
４．多特異性抗体
５．おわりに
第３章 医薬と合成ワクチン
１．ワクチン
１．１ Ｂ型肝炎ワクチン 足達 聡
１．１．１ はじめに
１．１．２ HBs抗原
１．１．３ HBs抗原の発現
（１）大腸菌を宿主とする発現系
（２）酵母（Saccharomyces cerevisiae）を宿主とする発現系
１．１．４ 酵母産生HBs抗原の性状
１．１．５ その他の組換えワクチン
（１）培養細胞由来のHBワクチン
（２）Pre-Sワクチン
（３）組換え生ワクチン
（４）キメラ抗原によるワクチン
１．２ 経口生ポリオワクチン 野本明男
１．２．１． はじめに
１．２．２ ポリオワクチンの現状
１．２．３ 粒子およびRNAの構造と免疫原性
１．２．４ Sabin １株の保存・維持
１．２．５ １型ポリオウイルスの神経毒性発現
１．２．６ 新しい２型・３型ワクチンの開発
１．２．７ おわりに
１．３ インフルエンザワクチン 加地正郎・加地正英
１．３．１ はじめに
１．３．２ インフルエンザワクチンの意義
１．３．３ 現行ワクチンと問題点
１．３．４ 人口膜（リポソーム）ワクチン
１．３．５ 組み換えDNAワクチン
１．３．６ 経鼻接種用ワクチン
１．３．７ インフルエンザワクチンの今後
２．改造タンパクホルモン 色田幹雄
２．１ はじめに
２．２ タンパクホルモンの作用機作解析
２．２．１ 分子内機能領域の同定
２．２．２ 細胞内信号伝達経路の解析
２．３ タンパクホルモンの機能改変
２．３．１ 多機能体の単機能化
２．３．２ 安定化のための分子改造
２．３．３ ホルモン作用の強化
２．３．４ ホルモン拮抗分子の設計
２．３．５ 臨床応用のための工夫
２．３．６ 薬物送達システムとしてのタンパクホルモン
２．４ タンパクホルモン製造効率の改善
２．５ おわりに
第４章 その他のタンパク質の機能改変－プロテアーゼ・インヒビター－ 小島修一・熊谷泉
１．はじめに
２．セリンプロテアーゼインヒビター
３．チオールプロテアーゼインヒビター
４．メタロプロテアーゼインヒビター
５．酸性プロテアーゼインヒビター
【第２編 新しいタンパク質作成技術とアロプロテイン】
第５章 アロプロテイン合成法 河野俊之・横山茂之・宮澤辰雄
１．アロプロテイン（Alloprotein）作成の原理と意義
１．１ アロプロテインとは
１．２ アロプロテイン作成方法
１．３ in vivo タンパク質合成系と in vitro タンパク質合成系
１．３．１ in vivo タンパク質合成系
１．３．２ in vitro タンパク質合成系
１．４ 非天然型アミノ酸組み込みの原理
２．アロプロテイン作成の実際
２．１ in vivo タンパク質合成系によるアロプロテイン生産
２．１．１ 非天然型アミノ酸の細胞毒性の回避
２．１．２ 毒性の強い非天然型アミノ酸の組み込み
２．１．３ 非天然型アミノ酸の部位特異的導入
２．２ in vitro タンパク質合成系によるアロプロテイン生産
２．２．１ in vitro タンパク質合成系による非天然型アミノ酸の部位特異的組み込み
２．２．２ in vitro タンパク質合成系によるアロプロテイン大量生産
２．３ 非天然型アミノ酸の設計
２．３．１ 非天然型アミノ酸のスクリーニング
２．３．２ フラノマイシンのタンパク質組み込みのメカニズム
２．３．３ 非天然型アミノ酸を基質としうるARSの作成
２．３．４ 非天然型アミノ酸導入のもう一つの方法
第６章 生体外タンパク質合成の現状 渡辺公綱
１．はじめに
２．生体外タンパク質合成システム
２．１ タンパク質合成の高効率連続反応システム
２．２ 高度好熱菌のタンパク質合成系を利用した安定化システム
２．３ mRNAの安定化
３．in vitro タンパク質合成系における部位特異的なアミノ酸の導入
３．１ アンバーサプレッサーtRNAの利用
３．２ 天然のミスセンスサプレッサー様tRNAの利用
３．３ 非タンパク性アミノ酸の部位特異的導入法
４．tRNAの改変と設計
５．今後の展望
【第３編 タンパク質データベース】
第７章 タンパク質工学におけるデータベース 次田皓
１．はじめに
２．変異データベースとは
３．変異データベースのファイルの単位
４．生物活性と物質的性質の変化
５．変異データベースのまとめ
６．今後の問題
付表 タンパク質・核酸改変データ 小島修一・北村昌也
〈タンパク質〉
アクオリン
アスパラギン酸トランスカルバミラーゼ
アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ
アスパラギン酸レセプター
アデニレートキナーゼ
アルカリフォスファターゼ
アルコールデヒドロゲナーゼ
アンジオゲニン
アンチトオンビンⅢ
α2－アンチプラスミン
アントラニレート合成酵素
遺伝子Ｖ産物
インターフェロン
インターロイキン１
インターロイキン１α
インターロイキン１β
インターロイキン２
エキソトキシンA
ATPアーゼ
F1－ATPアーゼ
H＊－ATPアーゼ
EcoRⅠエンドヌクレアーゼ
オルニチントランスカルバモイラーゼ
外膜タンパク質（OmpA）
カナマイシンヌクレオチジルトランスフェラーゼ
カルビンディンDsk
カルボキシペプチターゼA
カルモジュリン
グリセルアルデヒド－３－リン酸デヒドロゲナーゼ
抗体
コリシンE1
サブチリシンBPN´
サブチリシンE
シスタチンA
シトクロム
シトクロムP-450
シトクロムb5
シトクロムc
イソ－１－シトクロムc
イソ－２－シトクロムc
シトクロムcペルオキシターゼ
ジヒドロ葉酸レダクターゼ
ジフテリアトキシン
腫瘍壊死因子α
腫瘍組織適合抗原
上皮成長因子
成長ホルモン
繊維芽細胞成長因子
DNAポリメラーゼⅠのクレノー断片
tRNA合成酵素
Tyr-tRNA合成酵素
銅・亜鉛スーパーオキサイドジスムターゼ
トリオースリン酸イソメラーゼ
トリプシン
トリプシンインヒビター
トリプトファン合成酵素
ニトロゲナーゼ
乳酸脱水素酵素
ヌクレアーゼ
バーナーゼ（リボヌクレアーゼ）
バクテリオロドプシン
百日咳トキシン
ヒルジン
プロテアーゼ
中性プロテアーゼ
HIVプロテアーゼ
α－リティクプロテアーゼ
α1－プロテイナーゼインヒビター
cAMP依存性プロテインキナーゼ
β－ラクタマーゼ
λCroタンパク質
ヘモグロビン
３´－ホスホグリセリン酸キナーゼ
ホスホフルクトキナーゼ
ホスホリバーゼA2
ミオグロビン
ユビキチン
ラクトースパーミアーゼ
リゾチーム
リブロース1,5－ビスリン酸カルボキシラーゼ／オキシゲナ－ゼ
リボヌクレアーゼT1
リボタンパク質
レプレッサー
434レプレッサー
Croレプレッサー
LexAレプレッサー
Mntレプレッサー
λレプレッサー
ロドプシン
〈核酸〉
tRNA
目次
第１編 タンパク質改変諸例（酵素の機能改変；抗体とタンパク質工学；医薬と合成ワクチン；その他のタンパク質の機能改変―プロテアーゼ・インヒビター）
第２編 新しいタンパク質作成技術とアロプロテイン（アロプロテイン合成法；生体外タンパク質合成の現状）
第３編 タンパク質データーベース（タンパク質工学におけるデーターベース；付表 タンパク質・核酸改変データ）
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