出版社内容情報
執筆者一覧(執筆順)
岡部平八郎 東京工業大学 工学部
功刀 俊夫 (株)コスモ総合研究所 石油技術研究所
(現) コスモ石油ルブリカンツ(株) 商品研究所 商品技術グループ
三嶋 優 日本石油(株) 中央技術研究所
(現) 日石三菱(株) 潤滑油部 技術Ⅰグループ
津谷 裕子 東芝タンガロイ(株) 研究部
(現) 富士ダイス(株) 研究開発部
馬場助五郎 ユシロ化学工業(株) 研究本部
赤川 章 ユシロ化学工業(株) 研究本部
細野 弘夫 ユシロ化学工業(株) 研究本部
鈴木 利郎 日本精工(株) 総合研究所
木村 道夫 ダウコーニング(株) 取締役
倉知 祥晃 日産自動車株 材料実験部
和田 豊司 (株)東芝 名古屋工場
馬渕 清資 北里大学 医学部
(現) 北里大学 医療衛生学部
大塚 誠一 日本航空(株) 運航乗員訓練部
君島 孝尚 石川島播磨重工業(株) 技術研究所
(現) 石川島播磨重工業(株) 技術開発本部 技術企画部
(執筆者の所属は、注記以外は1988年当時のものです。)
構成および内容
第1章 総 論 岡部平八郎
1.はじめに
2.潤滑剤の性能とはどういうものか
3.高性能化への方向(その1:特殊環境の克服)
4.高性能化への方向(その2:スーパーパフォーマンス)
5.高性能化への方向(その3:無潤滑化とメンテナンス・フリー技術)
6.おわりに
第2章 高機能潤滑剤
1.合成系潤滑剤 功刀 俊夫
1.1 はじめに
1.2 炭化水素系
1.2.1 ポリ-α-オレフィン
1.2.2 ポリブテン
1.2.3 アルキル芳香族
1.3 ポリアルキレングリコール
1.4 脂肪酸エステル
1.4.1 ジエステル
1.4.2 ポリオールエステル
1.4.3 コンプレックスエステル
1.5 シリコーン系
1.5.1 シリコーンオイル
1.5.2 ケイ酸エステル
1.5.3 シラン
1.6 フッ素系
1.6.1 クロロフルオロカーボン
1.6.2 パーフルオロポリエーテル
1.6.3 フルオロエステル
1.7 フェニルエーテル
1.8 リン酸エステル
2.高機能グリース 三嶋 優
2.1 高機能グリースとは
2.2 高機能グリースの使用例
2.2.1 自動車関連
2.2.2 鉄鋼関連
2.2.3 産業機械
2.2.4 家電,OA機器
2.2.5 その他
2.3高機能性グリースの組成および製法
2.3.1 組成
2.3.2 製法
2.4 今後の展望
3.固体潤滑と摺動材 津谷 裕子
3.1 はじめに
3.2 固体潤滑の歴史
3.3 固体潤滑物質のそれぞれの性能の特徴
3.4 固体潤滑の本質は被膜
3.5 摩擦ダメージと被膜
3.6 自生する固体潤滑被膜と補給する固体潤滑被膜
3.7 固体潤滑性能に影響する因子
3.8 固体潤滑複合材料の展望
3.9 ドライと油性とどちらを選ぶか
3.10 固体潤滑の価値ある応用
3.11 おわりに-固体潤滑研究のこれからの課題
4.水溶性加工油剤
4.1 高含水作動液(HWCF) 馬場助五郎
4.1.1 はじめに
4.1.2 種類と組成
4.1.3 HWCFの特性
4.1.4 ポンプ,機器の適合性とHWCFの現状
4.1.5 今後の動向
4.2 水溶性切削油剤 赤川 章
4.2.1 はじめに
4.2.2 水溶性切削油剤の種類と組成
4.2.3 水溶性切削油剤効果と作用
4.2.4 適油の選定
4.2.5 開発動向
4.2.6 今後の展望
4.2.7 おわりに
4.3 水溶性圧延油 細野 弘夫
4.3.1 はじめに
4.3.2 水溶性圧延油の特徴
4.3.3 水溶性圧延油の動向
4.3.4 おわりに
第3章 合成潤滑油の市場動向 シーエムシー編集部
1.はじめに
2.合成潤滑油の種類別市場動向
2.1 合成炭化水素系合成潤滑油
2.1.1 α-オレフィンオリゴマー(ポリα-オレフィン)
2.1.2 ポリブテン(ポリイソブチレン)
2.1.3 アルキルベンゼン
2.2 エステル系合成潤滑油
2.2.1 ジエステル(二塩基酸エステル)
2.2.2 ポリオールエステル(ヒンダードエステル)
2.2.3 リン酸エステル系
2.3 ポリアルキレングリコール(ポリエーテル)系合成潤滑油
2.3.1 ブレーキ液
2.3.2 水-グリ系難燃性作動油
2.4 ポリフェニルエーテル系合成潤滑油
2.5 フッ素系合成潤滑油
2.6 シリコーン系合成潤滑油
3.おわりに
第4章 高機能潤滑剤の応用
1.転がり軸受用グリース 鈴木 利郎
1.1 はじめに
1.2 自動車軸受用グリース
1.2.1 ホイールベアリング
1.2.2 等速ジョイント
1.3 自動車電装品軸受用グリース
1.3.1 オルタネータ軸受用グリース
1.3.2 カークーラ電磁クラッチ用軸受
1.3.3 アイドラプーリー軸受
1.3.4 伝導ファンモータ軸受
1.3.5 自動車用ファンカップリング軸受,水ポンプ軸受
1.4 電動機軸受用グリース
1.4.1 グリース寿命と軸受トルク
1.4.2 その他の問題
1.5 過程電器軸受用グリース
1.5.1 クリーナーモータ用軸受
1.5.2 換気扇モータ用軸受,エアコンファンモータ用軸受
1.6 VTR軸受用グリース
1.7 事務機軸受用グリース
1.7.1 電算機磁気ディスクスピンドル軸受
1.7.2 複写機用軸受
1.8 製鉄機械軸受用グリース
1.8.1 連続鋳造設備用軸受
1.8.2 圧延機ロールネック軸受
1.9 工作機械軸受用グリース
2.OA関連機器 木村 道夫
2.1 はじめに
2.2 OA機器の潤滑に求められる機能
2.3 OA機器に用いる潤滑剤に求められる特性
2.4 対プラスチック親和性
2.5 低温低トルク性
2.6 耐熱性
2.7 クリーン性
2.8 ライフタイムルブリケーション
2.9 おわりに
3.自動車関連 倉知 祥晃
3.1 はじめに
3.2 エンジン油の動向と課題
3.2.1 ガソリンエンジン油
3.2.2 ディーゼルエンジン油
3.2.3 メタノール燃料車用エンジン油
3.3 自動変速機油の動向と課題
3.3.1 ATF(Automatic Transmission Fluid)
3.3.2 CVT(Continuously Valuable Transmission)用フルード
3.4 ギヤ油の動向と課題
3.4.1 手動変速機油
3.4.2 終減速機油
3.5 グリースの動向と課題
3.6 その他の機能流体
3.6.1 ビスカスカップリングフルード
3.6.2 電器粘性流体
4.家電関連 和田 豊司
4.1 小型モーター用潤滑油
4.2 冷凍機コンプレッサー用潤滑油
4.2.1 冷凍機油に要求される特性
4.2.2 冷凍機油の性能評価
4.3 スライド機構用潤滑剤
4.4 ギヤ用潤滑剤
5.医療 馬渕 清資
5.1 はじめに
5.2 関節の軸受機能とその損傷
5.3 関節疾患の治療
5.4 潤滑剤としての関節液
5.5 ヒアルロン酸水溶液と関節液の類似と相違
5.6 ヒアルロン酸の関節腔内への投与
6.航空機用潤滑油 大塚 誠一
6.1 はじめに
6.2 航空用ピストン・エンジン潤滑油
6.2.1 航空用ピストン・エンジン潤滑油としての具備すべき特性
6.2.2 航空用ピストン・エンジン潤滑油の種類
6.2.3 鉱物油の精製
6.3 ガスタービン・エンジン用潤滑剤
6.3.1 合成潤滑油
6.3.2 TYPEⅠ 合成潤滑油
6.3.3 TYPEⅡ 合成潤滑油
6.4 合成潤滑油の将来
6.5 合成潤滑油の製造
6.5.1 エステル化
6.5.2 精製
6.5.3 配合
6.6 合成潤滑油劣化の過程
6.6.1 エンジンの基本設計
6.6.2 過熱部分
6.6.3 空気の流入
6.6.4 材質による影響
6.6.5 潤滑油通路の構造
6.6.6 航空機の構造および運航方式
6.7 エンジン・モニタリングへの応用
6.8 合成潤滑油の評価方法
6.8.1 TFOT(THIN FILM OXIDATION TEST)
7.原子力産業関連 君島 孝尚
7.1 はじめに
7.2 原子力発電の現状
7.3 原子力発電プラントの構成
7.3.1 システムの概略
7.3.2 主な潤滑箇所と潤滑剤
7.4 潤滑剤の放射線による劣化
7.4.1 放射線による潤滑油の劣化
7.4.2 .放射線によるグリースの劣化
7.5 潤滑剤のメンテナンス
7.5.1 潤滑剤の選定基準
7.5.2 潤滑剤の管理
7.6 今後の動向
7.6.1 21世紀の原子炉
7.6.2 潤滑剤に期待される性能
7.6.3 耐放射線性潤滑剤の開発動向
内容説明
本書は、最新の動向を踏まえ、高機能潤滑剤の種類、特性及び開発動向、また応用の現状と今後の展望を中心にまとめた。
目次
第1章 総論(潤滑剤の性能とはどういうものか;高性能化への方向 ほか)
第2章 高機能潤滑剤(合成系潤滑剤;高機能グリース ほか)
第3章 合成潤滑油の市場動向
第4章 高機能潤滑剤の応用(転がり軸受用グリース;OA関連機器 ほか)
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- 和書
- 電気回路と伝送線路の基礎