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CMCテクニカルライブラリー
植物工場システム

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  • サイズ A5判/ページ数 281p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784882317333
  • NDC分類 615
  • Cコード C3047

出版社内容情報


   執筆者一覧(執筆順)

高辻 正基   (株)日立製作所 基礎研究所
       (現) 東海大学 開発工学部 生物工学科
阿部 芳巳   (株)エム式水耕研究所
渡辺 光男   日立プラント建設(株) 空調冷熱事業本部
中山 繁樹   三菱電機(株) 応用機器研究所
       (現) 三菱電機(株) 社会システム技術部
池田 彰     三菱電機(株) 応用機器研究所
       (現) 三菱電機(株) 先端技術総合研究所 エネルギー変換技術部
関 洋一     石川島播磨重工業(株) 機械鉄構事業本部
藤原 邦男   東洋エンジニアリング(株) FS本部
三浦 雅司   三浦農園
武川 満夫   日本園芸大学校
       (現) 武川コンサルタント事務所 所長
鶴島 久男   (株)ミヨシ 八ヶ岳農場
神田 博史   広島大学 医学部
澁谷 正夫   元筑波大学 農林技術センター
紺野 富雄   (株)北海技研工業 開発部
       (現) 岩代工業(株) 設計課
原田 正道   (株)千代田製作所 産機事業部
服部 太     (株)サンスイ 代表取締役
橋本 勝男   カネコ種苗(株) 特販事業部
駒嶺 穆     東北大学 理学部
       (現) 東北大学 名誉教授
高山 眞策   協和発酵工業(株) 生物研究所
       (現) 東海大学 開発工学部 生物工学科
鎌田 博     筑波大学 遺伝子実験センター 
       (現) 筑波大学 生物科学系(遺伝子実験センター)
清末 知宏   筑波大学 遺伝子実験センター 
       (現) 香川大学 遺伝子実験施設
山田 文典   筑波大学 遺伝子実験センター 
       (現) 群馬県園芸試験場 育種開発部 育種課
金子 忠男   (株)日立製作所 基礎研究所
川合 正允   協和発酵工業(株) 生物研究所
西丸 龍雄   福山きのこ開発(株) 技術部
喜多 久雄   日立冷熱(株) 技師長
古在 豊樹   千葉大学 園芸学部
橋本 康     愛媛大学 農学部
                   (執筆者の所属は、注記以外は1987年当時のものです。)

   構成および内容

第1章 植物工場システム
1.総論                          高辻 正基
 1.1 植物工場とは
 1.2 海外の植物工場
 1.3 わが国の植物工場
 1.4 課題と展望
2.M式+日立プラント建設の植物工房        阿部芳巳・渡辺光男
 2.1 はじめに
 2.2 植物工場の技術課題
 2.3 植物工場の冷房負荷
 2.4 実験プラントの例
  2.4.1 栽培装置(水耕プラント)
  2.4.2 温度環境
  2.4.3 湿度環境
  2.4.4 炭酸ガス環境
  2.4.5 風速環境
  2.4.6 制御システム
3.三菱電機の植物工場技術             中山繁樹・池田彰
 3.1 はじめに
 3.2 三菱電機の植物工場
  3.2.1 均一照明下でのサラダナの成長特性
  3.2.2 近接照明下での群落サラダナの成長特性
  3.2.3 実用モデルプラント
 3.3 植物工場の環境制御
  3.3.1 高速度栽培条件
  3.3.2 光利用効率の向上
 3.4 おわりに
4.IHI植物工場“グリンランド”             関 洋一
 4.1 開発の経緯とねらい
 4.2 IHI植物工場の概要
 4.3 IHI植物工場の特徴
 4.4 構成装置の概要
  4.4.1 ガラス温室
  4.4.2 多段式栽培装置
  4.4.3 養液供給装置
  4.4.4 CO2 供給装置
  4.4.5 空調装置
  4.4.6 各種制御装置
 4.5 植物工場“グリンランド”のシリーズ
5.東洋エンジニアリングの植物工場         藤原 邦男
 5.1 はじめに
 5.2 野菜工場建設の背景と経緯
 5.3 釧路野菜工場の概要
  5.3.1 生産能力
  5.3.2 生産工程
  5.3.3 主要設備
 5.4 野菜工場の技術
  5.4.1 完全制御型野菜工場
  5.4.2 栽培装置
  5.4.3 照明装置
  5.4.4 空調設備
 5.5 おわりに
6.植物工場 三浦農園の現状            三浦 雅司
 6.1 はじめに
 6.2 内部設備の現状
 6.3 栽培野菜
 6.4 培養液
 6.5 植物工場の問題点
 6.6 将来性

第2章 栽培作物別工場生産の可能性
1.野菜の工場生産                  武川 満夫
 1.1 はじめに
 1.2 完全制御型野菜工場
  1.2.1 生産工程
  1.2.2 栽培工程
  1.2.3 収穫・保冷工程
  1.2.4 完全制御型野菜工場の事例
 1.3 自然光と人工光併用型野菜工場
  1.3.1 芽物工場
  1.3.2 ハーブ野菜工場
  1.3.3 葉菜工場
  1.3.4 果菜工場
  1.3.5 海上水耕
2.花きの工場的生産                鶴島 久男
 2.1 はじめに
 2.2 工場的生産に向く花き
 2.3 工場的生産に適する栽培型と栽培プロセス
 2.4 花きの工場的生産
  2.4.1 花きの工場的苗生産
  2.4.2 花きの工場的成品生産
 2.5 おわりに
3.薬草の工場生産                 神田 博史
 3.1 はじめに
 3.2 薬草,薬用植物について
 3.3 身近な薬草,薬用植物
  3.3.1 香味,香辛料(ハーブ,スパイス)
  3.3.2 薬用茶(健康茶)とハーブティー
  3.3.3 薬用風呂,ハーブバス原料(浴溶剤)
 3.4 将来の薬用植物の栽培と問題点
 3.5 これからの薬草,薬用植物の栽培
 3.6 薬草,薬用植物の工場生産
4.穀物の工場生産                 武川 満夫
 4.1 はじめに
 4.2 いな作用共同育苗センター
  4.2.1 建物と設備
  4.2.2 藩種までの手順
  4.2.3 出芽室の管理
  4.2.4 緑化室の管理
  4.2.5 硬化室の管理
 4.3 イネの水耕栽培
  4.3.1 イネの水耕栽培利用の実際
  4.3.2 作型と品種
  4.3.3 地上部の管理
  4.3.4 地下部の管理
 4.4 コムギの水耕
  4.4.1 作型と品種
  4.4.2 地上部の管理
  4.4.3 地下部の管理
 4.5 飼料用青刈り麦の水耕
 4.6 トウモロコシの水耕
  4.6.1 地上部の管理
  4.6.2 地下部の管理

第3章 養液栽培システム
1.総論-養液栽培の新技術とその展望       澁谷 正夫
 1.1 養液栽培の新技術への背景
  1.1.1 養液栽培の起こりと推移
  1.1.2 養液栽培の魅力
 1.2 養液栽培の現状
  1.2.1 養液栽培の現状と伸び悩み
  1.2.2 養液栽培の方式
 1.3 新しい養液栽培の進展(簡易養液栽培)
  1.3.1 NFTの導入
  1.3.2 ロックウール栽培
 1.4 養液栽培の導入に当たって考慮すべき要件
  1.4.1 栽培上の諸問題
  1.4.2 経営上の諸問題
  1.4.3 これからの養液栽培
2.北海技研のシステム                  紺野 富雄
 2.1 北海技研工業と水耕栽培
 2.2 北海技研工業のシステム
 2.3 環境予測と農業の将来
 2.4 水耕栽培と植物工場の可能性
3.千代田製作所ロックウール水耕栽培システム    原田 正道
 3.1 開発の経緯
 3.2 ロックウール水耕栽培
 3.3 ロックウール
 3.4 ロックウール水耕栽培の特長
 3.5 システムの概要
 3.6 システムの特長
4.サンスイ水耕プラント                   服部 太
 4.1 サンスイ水耕プラントのあゆみ
 4.2 施設の構造
  4.2.1 ベット、定植パネルの形、材質
  4.2.2 水耕液タンクの形、材質
  4.2.3 給排液方法
  4.2.4 酸素供給方法
  4.2.5 育苗培地
  4.2.6 養液の加湿・冷却
  4.2.7 培養液管理と液循環
  4.2.8 病害対策
  4.2.9 運転経費
  4.2.10 栽培作物
 4.3 栽培技術
  4.3.1 はじめに
  4.3.2 肥料吸収組成・EC濃度・pH
  4.3.3 水分管理
  4.3.4 栽培方法
 4.4 おわりに
5.カネコのシステム                橋本 勝男
 5.1 はじめに
 5.2 カネコEK式ハイドロポニック
  5.2.1 水耕専用種子
  5.2.2 オリジナル野菜
  5.2.3 システム
 5.3 カネコ・ロックファーム
  5.3.1 システム

第4章 クローン増殖システム
1.総論                        駒嶺 穆
 1.1 はじめに
 1.2 分化全能性
 1.3 クローン増殖と分化全能性
 1.4 クローン増殖システムの種類
 1.5 種々のクローン増殖システムとその特長
  1.5.1 不定胚形成によるクローン増殖システム
  1.5.2 器官胚形成によるクローン増殖システム
2.クローン増殖と植物工場             高山 眞策
 2.1 はじめに
 2.2 クローン増殖技術の現状
  2.2.1 対象植物
  2.2.2 生産方法
 2.3 液体培養による省力化と大量生産へのアプローチ
  2.3.1 液体振とう培養およびジャファーメンター培養技術による大量生産
  2.3.2 培養設備の省力化、省エネルギー
  2.3.3 馴化・栽培プロセスの省力化
  2.3.4 輸送・販売の省力化
 2.4 将来技術としての人工種子
 2.5 支援技術の開発
 2.6 植物工場へのアプローチ
 2.7 今後の展望
3.人工種子                       鎌田博・清末知宏・山田文典
 3.1 はじめに
 3.2 従来技術の問題点
 3.3 人工種子の作成
  3.3.1 カプセル化剤
  3.3.2 包埋する植物材料
  3.3.3 栄養物等
 3.4 人工種子の現状と今後の課題
4.馴化装置                       金子 忠男
 4.1 はじめに
 4.2 馴化装置の概要
  4.2.1 システム構成
  4.2.2 馴化モデル
 4.3 馴化の実際
  4.3.1 人工環境条件下への適用例
  4.3.2 自然環境条件下への適用例
 4.4 おわりに

第5章 キノコ栽培技術
1.総論                          川合 正允
 1.1 キノコ生産の現状
 1.2 キノコ栽培の基礎
  1.2.1 物理的環境
  1.2.2 化学的環境
 1.3 キノコの育種
  1.3.1 キノコの遺伝
  1.3.2 キノコの育種法
 1.4 キノコの栽培法
  1.4.1 コンポスト(堆肥)栽培法
  1.4.2 原木栽培法
  1.4.3 菌床栽培法
  1.4.4 菌根菌の栽培
 1.5 キノコ栽培の問題点
  1.5.1 設備化
  1.5.2 病虫害防除
  1.5.3 重金属の濃縮
  1.5.4 ポスト・ハーベスト
2.種菌生産                      川合 正允
 2.1 種菌の種類
  2.1.1 コンポスト栽培用
  2.1.2 原木栽培用
  2.1.3 菌床栽培用
 2.2 種菌の製造
 2.3 キノコの品種
 2.4 種菌の保存法
  2.4.1 継代保存法
  2.4.2 流動パラフィン法
  2.4.3 凍結乾燥法
  2.4.4 凍結保存法
3.キノコの栽培方法                西丸 龍雄
 3.1 菌床栽培の沿革
 3.2 菌床栽培の概要
 3.3 シイタケの箱栽培
  3.3.1 おが屑の種類と置場
  3.3.2 栄養分
  3.3.3 その他
  3.3.4 配合
  3.3.5 植菌孔
  3.3.6 殺菌
  3.3.7 冷却
  3.3.8 植菌
  3.3.9 培養
  3.3.10 栽培
 3.4 ヒラタケの栽培
 3.5 今後の展望
4.栽培装置とシステム               喜多 久雄
 4.1 はじめに
 4.2 キノコの生産工場システム
 4.3 キノコの人工栽培
 4.4 栽培工程と環境制御
 4.5 栽培用機器
 4.6 施設の実施例
 4.7 空調システムと監視制御システム
  4.7.1 空調システム
  4.7.2 監視制御システム
 4.8 今後の問題点
 4.9 おわりに

第6章 施設園芸の高度化
1.施設園芸システムの情報化と装置化        古在 豊樹
 1.1 はじめに
 1.2 農業とそれをとりまく情報
 1.3 農業生産システムの装置化と高度情報システム
 1.4 農業情報の特徴
 1.5 農業の装置化と高度情報システム
  1.5.1 栽培ノウハウのコンピュータシステム化
  1.5.2 エキスパートシステムの導入
  1.5.3 作物生産システムにおけるコンピュータソフトウェアと通信ネットワーク
  1.5.4 培養苗の急速安定生産システム
  1.5.5 植物組織培養における環境調節
2.コンピュータ利用
 2.1 はじめに
 2.2 高度環境調節
 2.3 オランダのグリーンハウス制御
 2.4 より進んだコンピュータ利用への道

内容説明

植物工場は露地栽培、施設園芸、水耕栽培に続く「第4の農業」として位置付けられる。本書は実際的な技術や知識を重点的に網羅したものである。

目次

第1章 植物工場システム
第2章 栽培作物別工場生産の可能性
第3章 養液栽培システム
第4章 クローン増殖システム
第5章 キノコ栽培技術
第6章 施設園芸の高度化

著者等紹介

高辻正基[タカツジマサモト]
(株)日立製作所基礎研究所所属後、現在、東海大学開発工学部生物工学科教授、日本植物工場学会理事長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。