CMCテクニカルライブラリー<br> トランスジェニック動物の開発

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CMCテクニカルライブラリー
トランスジェニック動物の開発

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  • サイズ A5判/ページ数 264p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784882317234
  • NDC分類 467.2
  • Cコード C3047

出版社内容情報

   構成および内容

【第Ⅰ編 総論】

第1章 はじめに-トランスジェニック動物の誕生と変遷-
1.トランスジェニック動物の誕生
2.トランスジェニック技術の発展
3.受容体動物の変遷-マウスから大型動物へ-
 3.1 ウサギ、ヒツジ、ブタへの適用
 3.2 ウシへの適用
4.受容体動物の条件
  -マウス、ウサギ、ヒツジ、ブタ、ウシ以外のトランスジェニック動物はできるか-
5.現在までに開発されたトランスジェニック動物

第2章 トランスジェニック動物の利用価値
1.基礎研究分野での利用
 (1)遺伝子の個体での作用の解析
 (2)病態モデル動物の開発
2.育種への利用
3.有用物質生産への利用
4.遺伝子の不活化
 (1)挿入突然変異による遺伝子の失活
 (2)アンチセンス遺伝子の導入による遺伝子の失活
 (3)ジェネティックアバレイションによる器官の欠失

【第Ⅱ編  開発技術】

第3章 動物個体へのDNA導入法
1.はじめに
2.マイクロインジェクション法(微量注入法)
 (1)開発の経緯
 (2)実験操作
 (3)利点・欠点
3.ウィルスベクター法
 (1)実験操作
 (2)開発の経緯
 (3)利点・欠点
4.ES細胞法(胚性幹細胞法)
 (1)開発の経緯
 (2)実験操作
 (3)利点・欠点
5.精子ベクター法
 (1)特徴
 (2)開発の経緯
 (3)展望
6.染色体断片を導入する方法(トランスゾミック法)
 (1)開発の経緯
 (2)実験操作
 (3)利点・欠点
7.エピゾーム法
 (1)開発の経緯
 (2)利点・欠点

第4章 トランスジーン(導入DNA)とその発現
1.トランスジーンの構造
2.トランスジーンの子孫への伝達
 2.1 メンデルの法則に従う場合
 2.2 異常な伝達をする場合
  2.2.1 著者らの例
   (1)E1Aマウスのトランスジーンの構造
   (2)逆向きDNA子孫への伝達
   (3)逆向きDNA欠失の機構
   (4)逆向きDNAの問題点
  2.2.2 Palmiter らの例
3.トランスジーンの発現
 3.1 遺伝子発現に必要な塩基配列
 3.2 遺伝子発現の細胞特異性と発生時期特異性の決定
 3.3 発現を阻害する要因
 3.4 イントロンと発現の安定性
 3.5 トランスジーンの数と遺伝子産物の量
 3.6 Site effect
 3.7 Site effect の解決法
 3.8 継代に伴う発現変化
  (1)トランスジェニックマウスにおける parental imprinting の例
  (2)parental imprinting の特徴
  (3)メチル化の影響

第5章 遺伝子発現制御系
1.遺伝子発現(制御)系の研究
2.細胞あるいは臓器に特異的な遺伝子発現制御系
 2.1 はじめに-研究方法と課題-
 2.2 乳腺
  (1)マウス乳清酸性タンパク質(WAP)遺伝子
  (2)ラットβ-カゼイン(rBC)遺伝子
  (3)ヒツジβ-ラクトグロブリン(sBLG)遺伝子
 2.3 膵臓
  (1)インシュリン遺伝子
  (2)エラスターゼ遺伝子
 2.4 肝臓
  (1)ヒトα1-酸性グリコプロテイン遺伝子
  (2)マウスアルブミン遺伝子
  (3)α1-アンチトリプシン遺伝子
 2.5 脳・神経系
  (1)神経繊維タンパク質(NF-L)遺伝子
  (2)SV40
  (3)JCウィルス
 2.6 眼球
 2.7 生殖系
 2.8 筋肉
  (1)アクチン遺伝子
  (2)ミオシン遺伝子
 2.9 脳下垂体
3.複数の細胞・臓器にまたがる系
 (1)ヒトPNMT遺伝子
 (2)RSVのLTR
 (3)HTLVのLTR
4.全身で発現する系
 (1)マウス主要組織抗原遺伝子
 (2)マウスメタロチオネインⅠ遺伝子
 (3)ウィルスのLTR
5.発現(臓器)特異性の変化
 5.1 発生段階による変化
  (1)β-グロビン様遺伝子
  (2)その他
 5.2 宿主に依存する変化
 5.3 染色体上の位置による変化
  (1)β-グロビン遺伝子
  (2)α-フェトプロテイン遺伝子
  (3)MMTVのLTR
 5.4 構造遺伝子との組み合わせによる変化
  (1)マウスプロタミンⅠ遺伝子
  (2)マウスプロタミン2遺伝子
  (3)MMTVのLTR
 5.5 5’側上流域の長さによる変化
  (1)α-フェトプロテイン遺伝子
  (2)マウスメタロチオネイン遺伝子
6.食餌等による発現制御
 (1)メタルチオネイン遺伝子
 (2)PEPCK遺伝子

第Ⅲ編 応用

第6章 研究・試験への応用
1.遺伝子の解析
 1.1 動物個体での生理機能の解析
 1.2 制御遺伝子の解析
  1.2.1 臓器・細胞に特異的な遺伝子発現を制御する遺伝子
  1.2.2 発生時期特異的な遺伝子発現を制御する制御遺伝子
 1.3 Cell Lineage の解析
 1.4 潜在的な受容体動物遺伝子の活性化-新規遺伝子の探索-
2.病態モデル動物の作製
 2.1 ヒト遺伝子を導入した病態モデル動物
  (1)ダウン症候群モデルマウス
  (2)ウィルス遺伝子・ガン遺伝子を導入したモデルマウス
 2.2 ヒト疾病と病状の類似した病態モデル動物
  (1)レッシュニーハン症候群モデルマウス
  (2)インシュリン依存性糖尿病モデルマウス
 2.3 欠損症動物
  2.3.1 レトロウィルスを用いた不活化
  2.3.2 gane targeting 法による不活化
  2.3.3 アンチセンスRNA法による不活化-シバラーマウスの作製-
3.遺伝子導入による遺伝病治療効果の検定(遺伝子治療モデル)
 3.1 はじめに
 3.2 正常遺伝子の導入による治療
  (1)小人症
  (2)β-サラセミア
  (3)免疫不全
  (4)不妊症
  (5)シバラー
 3.3 欠損遺伝子修復による治療
 3.4 課題と展望
4.希少細胞のクローン化

第7章 物質生産への応用
    -遺伝子産物生産工場としてのトランスジェニック動物-
1.動物の分泌物の利用(殺さないで利用できる方法)
 1.1 乳汁
  1.1.1 本生産系の特徴
   (1)生産動物の保護
   (2)タンパク質の修飾
   (3)生産性
   (4)発現時期の制御
  1.1.2 トランスジェニックマウスによるモデル実験
  1.1.3 トランスジェニック動物によるヒトタンパク質の分泌
   (1)ヒツジによる血液凝固因子Ⅸおよびα1-アンチトリプシンの分泌
   (2)マウスによるtPAの分泌
  1.1.4 課題と展望
   (1)タンパク質の生産量
   (2)生産タンパク質の活性
 1.2 尿
 1.3 唾液腺
2.動物の組織,臓器の利用
 2.1 血液
  (1)ヒトヘモグロビンの生産
  (2)ヒトプロテインCの生産
 2.2 筋肉

第8章 家畜育種への応用
1.成長促進
 (1)異種成長ホルモン遺伝子の導入
 (2)同種成長ホルモン遺伝子の導入
 (3)発現制御領域の工夫
2.乳室の変換
 (1)チーズ好適乳の開発
 (2)乳清の活用
 (3)高カルシウム乳の開発
 (4)乳腺炎の予防
3.肉質の改変
 (1)成長ホルモンの生理作用の利用
 (2)筋タンパク質遺伝子の操作
4.その他
 4.1 高泌乳量動物の開発
 4.2 羊毛・毛皮・皮革の改変・増量
 4.3 耐病性動物の開発

第9章 課題
1.技術的課題
 1.1 受容体動物の大型化に伴う課題
 1.2 トランスジェニック動物作出の効率化
 1.3 受精卵段階での選択
  1.3.1 早期検定の必要性
  1.3.2 PCR法の利用
   (1)USDAグループの方法
   (2)著者らの方法
   (3)IPCR法の利用
  1.3.3 薬剤耐性マーカーの利用
 1.4 おわりに
2.社会的側面
 2.1 特許の問題
 2.2 規制(安全性基準)の問題
 2.3 生命倫理の問題

【第Ⅳ編 動向・資料】

第10章 研究開発企業とその動向
1.海外
 (1)Granada Genetics 社(米)
 (2)Iintegrated Genetics 社(米)
 (3)Pharmaceutical Proteins (PPL)社(英)
 (4)Transgenic Sciences 社(米)
 (5)Genpharm International (GPI)社(米)
 (6)DNX社(米)
 (7)Transgene 社(仏)
 (8)Charles River Laboratories 社(米)
 (9)Albermarle Farms 社(米)
 (10)Embrex 社(米)
 (11)その他
2.国内
 (1)雪印乳業㈱
 (2)(財)実験動物中央研究所
 (3)㈱ディナード
 (4)㈱エヌティーサイエンス
 (5)三井製薬工業㈱
 (6)岩谷産業㈱
 (7)その他

第11章 特許
1.概説
2.成立した特許(特公昭60-134452)
3.出願中の特許
 3.1 フランス国立保健医学研究所出願の特許(特公昭62-248491)
 3.2 米国Integrated Genetics 社出願の特許(特公昭63-291)
 3.3 ベイラー医科大学出願の特許(特公昭63-309192)
 3.4 英国Pharmaceutical Proteins社出願の特許(特公昭64-500162)
 3.5 オーストラリアのルミニス社出願の特許(特公平1-503039)
 3.6 西独Transgene 社出願の特許
 3.7 マサチューセッツ・ゼネラル病院出願の特許

第12章 組み換えDNA実験のガイドライン
1.日本
2.米国

内容説明

最初のトランスジェニック動物の報告が出てから10年が経過し、動物種も実験動物から家畜にまで広がって、もはや動物個体を遺伝子操作によって改造できることには疑いはない。トランスジェニック技術の適用範囲も、生命の探求への利用から、医薬品開発や毒物試験のためのモデル動物の開発、家畜の育種、生理活性物質の大量生産系としての動物など、実用面への適用も活発になっている。今後、医農工各方面で新しい適用方法が開発されて行くと同時に、より簡便で、より効率的な技術の開発も進むだろう。

目次

第1編 総論(はじめに―トランスジェニック動物の誕生と変遷;トランスジェニック動物の利用価値)
第2編 開発技術(動物個体へのDNA導入法;トランスジーン(導入DNA)とその発現 ほか)
第3編 応用(研究・試験への応用;物質生産への応用―遺伝子産物生産工場としてのトランスジェニック動物 ほか)
第4編 動向・資料(研究開発企業とその動向;特許 ほか)

著者等紹介

結城惇[ユウキアツシ]
1938年東京に生まれる。1962年東京大学農学部卒業。1967年東京大学応用微生物研究所にて農学博士号取得。1967年マイアミ大学分子進化学研究所。1969年イリノイ大学。1971年マックスプランク分子遺伝学研究所。1976年ヨーロッパ分子生物学機構(EMBO)奨励研究員。MRC分子生物学研究室。1978年サイエンスセンター。1979年イリノイ大学。1985年雪印乳業株式会社生物化学研究所
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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