環境ホルモンの最新動向と測定・試験・機器開発

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環境ホルモンの最新動向と測定・試験・機器開発

  • 井口 泰泉【監修】
  • 価格 ¥71,500(本体¥65,000)
  • シーエムシー出版(2003/03発売)
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  • 商品コード 9784882313878
  • Cコード C3058

出版社内容情報

★水生・野生生物のみならずヒトへの影響も!
★「環境ホルモン」の特定進む化学物質!
★分析・試験・除去・機器開発の最新動向!



 【執筆者一覧(執筆順】

井口泰泉
岡崎国立共同研究機構 統合バイオサイエンスセンター 生命環境研究領域 教授;CREST JST
井上  達
国立医薬品食品衛生研究所 安全性生物試験研究センター センター長
鷲見  学
環境省 総合環境政策局 環境保健部環境安全課 保健専門官
野澤資亜利
聖マリアンナ医科大学 泌尿器科学 助手
馬場 克幸
聖マリアンナ医科大学 泌尿器科学 講師
岩本 晃明
聖マリアンナ医科大学 泌尿器科学 教授
平原 史樹
横浜市立大学 医学部 産婦人科 教授
櫻井 健一
千葉大学大学院 医学研究院 SRL環境健康医学寄附講座 助教授
森  千里
千葉大学大学院 医学研究院 環境生命医学 教授
堀口 敏宏
(独)国立環境研究所 化学環境研究領域 生態化学研究室 主任研究員
鑪迫 典久
(独)国立環境研究所 環境ホルモン・ダイオキシンプロジェクト NIESフェロー
平井 慈恵
(独)国立環境研究所 内分泌かく乱物質及びダイオキシン類のリスク評価と管理プロジェクトグループ NIES
ポスドクフェロー
征矢野 清
長崎大学 水産学部附属海洋資源教育研究センター 助教授
鈴木 敦子
岡崎国立共同研究機構 統合バイオサイエンスセンター 生命環境領域 研究補助員;CREST;JST
田辺 信介
愛媛大学 沿岸環境科学研究センター 教授
川嶋 之雄
日本エヌ・イー・エス 
河村 葉子
国立医薬品食品衛生研究所 食品添加物部 第3室 室長
片瀬 隆雄
日本大学 生物資源科学部 教授
金  倫碩
日本大学 生物資源科学部 大学院博士課程
森田 昌敏
(独)国立環境研究所 統括研究官
吉田 栄充
埼玉県立小児医療センター 薬剤部 薬物血中濃度測定室 主任
加藤嘉代子
星薬科大学 薬品分析化学教室 助手
中澤 裕之
星薬科大学 薬品分析化学教室 教授
吉村 吉博
星薬科大学 薬品分析化学 助教授
井之上浩一
星薬科大学 薬品分析化学教室 助手
堀江 正一
埼玉県衛生研究所 水・食品担当 主任研究員
有薗 幸司
熊本県立大学 環境共生学部 教授
坂部  貢
北里研究所 北里研究所病院 臨床環境医学センター 部長
小宮山政敏
千葉大学大学院 医学研究院 環境生命医学 講師
渡邉  肇
岡崎国立共同研究機構 統合バイオサイエンスセンター 助教授
辻本 善政
タカラバイオ(株) DNA機能解析センター 研究員
榎  由樹
タカラバイオ(株) バイオ研究所 研究員
近藤 昭宏
大阪大学大学院 医学系研究科 客員教授
加藤郁之進
タカラバイオ(株) バイオ研究所 所長
金子 秀雄
住友化学工業(株) 技術・経営企画室 部長
西原  力
大阪大学大学院 薬学研究科 教授
山崎 寛治
化学物質評価研究機構 安全性評価技術研究所 研究第一部 部長
武吉 正博
化学物質評価研究機構 安全性評価技術研究所 研究第一部 課長
五十嵐勝秀
国立医薬品食品衛生研究所 安全性生物試験研究センター 毒性部 第二室 主任研究官
小野  敦
国立医薬品食品衛生研究所 毒性部 研究員
渡部 良朋
電力中央研究所 我孫子研究所 生物科学部 上席研究員
伊藤 敬三
(株)フロンティア・サイエンス 技術研究所 取締役所長
菅野  純
国立医薬品食品衛生研究所 毒性部 部長
松井 三郎
京都大学大学院 地球環境学堂 教授
滝上 英孝
(独)国立環境研究所 循環型社会形成推進・廃棄物研究センター
松田 知成
京都大学大学院 地球環境学堂 助教授
小原 健司
(独)物質・材料研究機構 強磁場研究センター
浦上  忠
関西大学 工学部 教授
窪田 吉信
横浜市立大学 医学部 泌尿器科学講座 教授
大古 善久
東京大学大学院 工学系研究科 助手
小坂 浩司
京都大学大学院 地球環境学堂 環境調和型産業論分野;日本学術振興会特別研究員
宍田 健一
(株)タクマ 水処理設計部 第一課 課長代理
山田 春美
京都大学大学院 工学研究科 環境工学専攻 助教授
今井 秀樹
(独)国立環境研究所 内分泌かく乱物質化学物質及びダイオキシン類のリスク管理と評価プロジェクトグルー
プ 主任研究員
黒田洋一郎
東京都医学研究機構 東京都神経科学総合研究所 分子神経生物学研究部門;
CREST「内分泌かく乱物質」研究領域 研究代表者
宮川 信一
岡崎国立共同研究機構 統合バイオサイエンスセンター 総合研究大学院大学 博士課程
木津 良一
金沢大学大学院 自然科学研究科 助教授



 【構成および内容】

第?T編 環境ホルモン研究の最新動向
序 章 化学物質と健康-低用量問題                          井上 達
 1.生体と外界との相互作用 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
  1.1 生体反応の限度幅
  1.2 "適応反応"と傷害性
  1.3 薬理と"毒理"のcontinuum
  1.4 恒常性の範囲内のリスク
 2.低用量作用への認識 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
  2.1 はじめに
  2.2 閾値の有無
  2.3 乗性・相加性の有無
  2.4 反応の線形-非線形用量相関問題
 3.今後の方向性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
  3.1 低用量問題とChildren's program
  3.2 毒性学のパラダイムシフト
  3.3 トキシコジノミクス

第1章 国内外の内分泌攪乱化学物質問題に関する動向について         鷲見 学
 1.はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
 2.国内の取り組み状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11
  2.1 環境省
   2.1.1 環境省における内分泌攪乱化学物質の体系と具体的な取り組み
   2.1.2 人健康影響評価のための試験体系の概況
       (1)基本的な考え方
       (2)有害性評価の実施状況
   2.1.3 生態系影響評価のための試験体系の概況
       (1)基本的な考え方
       (2)魚類
       (3)鳥類
       (4)両生類
       (5)無脊椎動物
   2.1.4 有害性評価の実施状況
       (1)魚類
       (2)鳥類
       (3)両生類
       (4)無脊椎動物
   2.1.5 有害性評価結果
       (1)哺乳類を用いたヒト健康への内分泌攪乱作用に関する試験結果
       (2)魚類を用いた生態系への内分泌攪乱作用に関する試験結果
       (3)実態把握
       (4)曝露評価
       (5)国際シンポジウム
       (6)国際共同研究
  2.2 経済産業省
   2.2.1 今後の取り組みの方針
   2.2.2 具体的な経済産業省の取り組み
       (1)エンドポイントの確定と必要な各種試験方法の確立
       (2)評価スキームのあり方の検討
       (3)有害性評価書の検討
       (4)リスク評価・リスク管理対策の検討
       (5)国際的な取り組みへの貢献
   2.2.3 今年度の実施計画
  2.3 厚生労働省
   2.3.1 中間報告書追補の重点課題
   2.3.2 中間報告書追補の概要
       (1)試験スキーム
       (2)採取・分析法
       (3)低用量問題
       (4)曝露疫学等調査
       (5)リスクコミュニケーション
 3.国外の取り組み ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31
  3.1 経済協力開発機構(OECD)の取り組み
  3.2 世界保健機関(WHO)の取り組み
  3.3 米国の取り組み
   3.3.1 EDSTACの設置
   3.3.2 ICCVAMの提案
  3.4 欧州連合(EU)の取り組み
  3.5 SCOPE/ICSU及びIUPAC
  3.6 第5回内分泌攪乱化学物質問題に関する国際シンポジウム

第2章 ここまでわかった環境ホルモン
 1.ヒトへの影響 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39
  1.1 内分泌かく乱物質と男性生殖機能                   野澤資亜利、馬場克幸、岩本晃明
   1.1.1 はじめに
   1.1.2 精子数の低下
   1.1.3 精子濃度の地域差
   1.1.4 TDS仮説
   1.1.5 内分泌かく乱化学物質研究の問題点
  1.2 ヒトの先天異常(尿道下裂、停留精巣)                 平原史樹
   1.2.1 はにめに
   1.2.2 先天異常の発生要因
   1.2.3 尿道下裂・停留精巣の発生転機とその発生要因
       (1)尿道下裂-hypospadias
       (2)停滞精巣-cryptorchidism
   1.2.4 日本における先天異常の発生状況
   1.2.5 日本における尿道下裂の発生状況
   1.2.6 日本における尿道下裂の発生状況の特徴
   1.2.7 世界各国における尿道下裂の発生動向
   1.2.8 わが国ならびに世界各国における停留精巣の発生動向
   1.2.9 おわりに
  1.3 ヒトの臍帯(血)中の内分泌かく乱物質                  櫻井健一、森 千里
   1.3.1 はじめに
   1.3.2 ヒト臍帯および臍帯血中に検出される内分泌かく乱物質
   1.3.3 今後の課題
 2.水生生物への影響 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・55
  2.1 イボニシやアワビ類などの海産腹足類                  堀口敏宏
   2.1.1 イボニシのインポセックスと有機スズ汚染に関する最近の状況
   2.1.2 アワビ類における漁獲量の減少と内分泌撹乱影響仮説
   2.1.3 マダカアワビとメガイアワビにおいて観察された内分泌撹乱現象
   2.1.4 アワビ類における内分泌撹乱の原因究明:有機スズ化合物の影響
   2.1.5 腹足類における内分泌撹乱(雌の雄生化)現象の誘導機構
  2.2 ヒメタニシ(霞ヶ浦)の生態調査                    鑪迫典久、平井慈恵
   2.2.1 はじめに
   2.2.2 霞ヶ浦の環境とヒメタニシの分布
       (1) 霞ヶ浦の環境
       (2) 霞ヶ浦におけるヒメタニシの分布
       (3) 霞ヶ浦におけるヒメタニシの性比
   2.2.3 性比以外の知見―成長、成熟に関する雌雄差―
   2.2.4 考察および今後の課題―より正確な評価方法を求めて―
  2.3 海産魚に見られる雌性化                       征矢野 清
   2.3.1 はじめに
   2.3.2 魚類の雌性化とは
   2.3.3 河口域や内湾で観察された異体類の雌性化
   2.3.4 ボラを調査対象とした環境エストロジェンの汚染実態調査から
   2.3.5 どのような海産魚類が環境エストロジェンの影響を受けやすいか
   2.3.6 雌性化より深刻な問題
 3.野生生物への影響 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・79  鈴木敦子、井口泰泉
  3.1 はじめに
  3.2 哺乳類
   3.2.1 哺乳類の特徴
   3.2.2 イタチの生殖機能不全
   3.2.3 海棲哺乳類の生殖機能不全
   3.2.4 げっ歯類の生殖機能不全
   3.2.5 生殖系以外への影響
   3.2.6 まとめ
  3.3 鳥類
   3.3.1 鳥類の特徴
   3.3.2 行動の変化
   3.3.3 生殖器官の形態異常
   3.3.4 カモメの性比と雌同士の番
   3.3.5 DDEによる卵殻の薄化
   3.3.6 奇形
   3.3.7 まとめ
  3.4 爬虫類
   3.4.1 爬虫類の特徴
   3.4.2 アポプカ湖のワニの発生異常
   3.4.3 五大湖のカミツキガメの発生異常
   3.4.4 まとめ
  3.5 両生類
   3.5.1 両生類の特徴
   3.5.2 両生類の個体数変化
   3.5.3 両生類の奇形
   3.5.4 まとめ
   3.5.5 アトラジンの影響
  3.6 魚類
   3.6.1 魚類の特徴
   3.6.2 幼魚または雄の卵黄形成
   3.6.3 生殖異常:下水処理場排水による生殖線発達異常
   3.6.4 製紙工場排水による生殖異常
   3.6.5 繁殖率低下の例
   3.6.6 その他の例
   3.6.7 性ステロイド濃度の変化
   3.6.8 副腎の生理学的変化
   3.6.9 発生初期の死亡
   3.6.10 甲状腺機能障害
   3.6.11 まとめ
  3.7 無脊椎動物
   3.7.1 無脊椎動物の特徴
   3.7.2 TBTの腹足類および二枚貝への影響
   3.7.3 甲殻類の内分泌かく乱-エクジステロイドの調節系のかく乱
   3.7.4 幼若ホルモンの調節機構のかく乱
   3.7.5 昆虫の異常と脱皮阻害
   3.7.6 まとめ
  3.8 研究の必要性
 4.生物蓄積性内分泌攪乱物質による野生高等動物の汚染 ・・・・・・113  田辺信介
  4.1 はじめに
  4.2 地球規模で拡大した汚染
  4.3 海棲高等動物の特異な生体機能
  4.4 野生生物の高濃度蓄積
  4.5 毒性影響
  4.6 おわりに

第3章 環境ホルモンの特定と規制・対策の新しい動き
 1.ノニルフェノールおよびオクチルフェノールの魚類に対する影響 ・・・120 井口泰泉、鷲見 学、川嶋之雄
  1.1 はじめに
  1.2 ノニルフェノールおよびオクチルフェノールの環境中濃度
  1.3 ノニルフェノールの用途・製造・環境中への排出
   1.3.1 環境中挙動
   1.3.2 ノニルフェノールエトキシレートおよびノニルフェノールの分解性
   1.3.3 体内動態
  1.4 ノニルフェノール(NP)一般毒性
   1.4.1 急性毒性
       (1)魚類
       (2)水性無脊椎動物
       (3)藻類
   1.4.2 慢性毒性
       (1)魚類
       (2)水性無脊椎動物
   1.4.3 繁殖毒性
       (1)魚類
       (2)水性無脊椎動物
  1.5 内分泌かく乱作用が疑われるノニルフェノールとオクチルフェノールの魚類への影響
   1.5.1 魚類 in vitro 試験
   1.5.2 魚類 in vivo 試験
  1.6 メダカを用いた試験
   1.6.1 メダカERを用いたin vitro 試験
   1.6.2 メダカを用いたin vivo 試験
  1.7 ノニルフェノールの評価
   1.7.1 ノニルフェノールの曝露評価
   1.7.2 予測環境濃度
   1.7.3 ノニルフェノールの魚類に対する内分泌かく乱作用の有害性評価
   1.7.4 最大無作用濃度の設定
   1.7.5 予測無影響濃度の設定
   1.7.6 ノニルフェノールに関するその他の生物影響
   1.7.7 ノニルフェノールが魚類に与える影響のリスク評価
   1.7.8 リスク低減に向けての取り組み
 2.フタル酸エステル類(DEHP、DINP) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・134   河村葉子
  2.1 はじめに
  2.2 DEHP
   2.2.1 物性、用途
   2.2.2 毒性
  2.3 DINP
   2.3.1 物性、用途
   2.3.2 毒性
  2.4 食品容器具および容器包装の規制
  2.5 玩具の規制
  2.6 おわりに
 3.アジピン酸類 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・139   片瀬隆雄、金 倫碩
  3.1 生産量の動態、プラスチック製品組成、製品からの移行
  3.2 環境残留
  3.3 内分泌攪乱作用の特定
   3.3.1 エストロゲン活性とプラスチック製品組成
   3.3.2 生殖毒性
  3.4 規制・対策の新しい動き
 4.有機スズ化合物に対する規制と対策  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・145   堀口敏宏
  4.1 はじめに
  4.2 各国における法規制および環境基準等
   4.2.1 フランス
   4.2.2 イギリス
   4.2.3 アメリカ
   4.2.4 その他の欧米諸国等
   4.2.5 ニュージーランド
   4.2.6 日本
   4.2.7 韓国
   4.2.8 その他の国々
  4.3 「船舶についての有害な防汚方法の管理に関する国際条約」(仮称)
  4.4 有機スズ汚染対策と代替物質

第?U編 環境ホルモンの測定・分析・試験・機器開発
第1章 環境ホルモンの分析・測定
 1.総論  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・157   森田昌敏
  1.1 はじめに
  1.2 化学分析法と生物検定法
  1.3 SPEED'98に示された物質群の測定・分析
  1.4 計測精度管理の必要性
  1.5 おわりに
 2.ビスフェノールAの分析法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・162   吉田栄充
  2.1 はじめに
  2.2 BPAの分析にあたって
  2.3 質量分析計(MS)とBPA分析
  2.4 環境試料中のBPAの分析
  2.5 食品および容器包装中のBPAの分析
  2.6 医療材料中のBPAの分析
  2.7 生体・動物試料中のBPAの分析
 3.フタル酸エステル類、アジピン酸エステル類の分類法 ・・・・・・・168   加藤嘉代子、中澤裕之
  3.1 はじめに
  3.2 フタル酸ジエステル類の分析
  3.3 生体試料中のフタル酸ジエステル類代謝物の分析
 4.アルキルフェノール類の分析法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・174   吉村吉博、井之上浩一
  4.1 はじめに
  4.2 アルキルフェノール類(NPおよびOP)とは
  4.3 アルキルフェノール類(NPおよびOP)の汚染実態
  4.4 アルキルフェノール類(NPおよびOP)の測定法
  4.5 アルキルフェノール類(NPおよびOP)の分析法の応用
 5.有機スズ化合物の分析法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・179   堀口敏宏
  5.1 はじめに
  5.2 環境試料のサンプリングおよび保存
  5.3 環境試料からの有機スズ化合物の抽出とクリーンアップ
  5.4 分離定量法
  5.5 その他の分析法
  5.6 標準分析法と分析精度管理、標準試料
  5.7 有機スズ汚染に関する各種環境モニタリング
 6.植物エストロゲンの分析法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・193   堀江正一
  6.1 はじめに
  6.2 化学構造と分析法
  6.3 食品試料中の分析
  6.4 生体試料中の分析
  6.5 おわりに

第2章 環境ホルモンの試験法、機器・装置の開発
 1.イムノアッセイ法による試験・測定法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・198  有薗幸司
  1.1 はじめに
  1.2 酵素イムノアッセイ(ELISA)
  1.3 抗体を用いたビテロジェニンの分析
  1.4 ダイオキシン類分析へのイムノアッセイの応用
  1.5 今後の課題
 2.MCF-7細胞を用いた評価系 :E-Screen Assay ・・・・・・・・・・・・203  坂部 貢
  2.1 はじめに
  2.2 MCF-7細胞株
  2.3 増殖アッセイ用培養液の調整
  2.4 最終評価法の選択
  2.5 方法
  2.6 おわりに
 3.バイオアッセイによる環境ホルモンの試験法 ・・・・・・・・・・・・・・・207  有薗幸司
  3.1 はじめに
  3.2 in vitro 試験と in vivo 試験 
  3.3 魚類を用いたバイオアッセイ
  3.4 両生類を用いたバイオアッセイ
  3.5 無脊椎動物を用いた評価法
  3.6 酵母を用いたバイオアッセイ
  3.7 おわりに
 4.マウス雄性生殖系に対する影響の評価法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・213  小宮山政敏
  4.1 従来の生殖毒性評価法
  4.2 遺伝子発現変化に注目すると
  4.3 トキシコゲノミクスによる評価方法の開発
  4.4 マウス精巣遺伝子
  4.5 マウス精巣上体遺伝子
 5.マイクロアレイを用いた遺伝子発現解析 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・217   渡辺 肇
  5.1 はじめに
  5.2 DNAマイクロアレイ
  5.3 おわりに
 6.蛍光偏光法による環境ホルモン物質の検出 ・・・・・・・・・・・・・・224 辻本善政、榎 由樹、近藤昭宏、加藤郁之進
  6.1 はじめに
  6.2 蛍光偏光法の原理と特徴
  6.3 エストロゲンレセプター(ER)結合試験
   6.3.1 ERと蛍光リガンド(FESI)の結合アッセイ
   6.3.2 環境ホルモン物質のERへの結合能の測定
   6.3.3 環境水に存在する環境ホルモン物質の測定
  6.4 その他のホルモンレセプター結合試験
  6.5 おわりに
 7.リセプター結合試験 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・229   金子秀雄
  7.1 はじめに
  7.2 転写活性を指標としたアッセイ系
  7.3 エストロゲンリセプター(ER)の化学物質の種差の解明
  7.4 おわりに
 8.酵母レポータージーン試験 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・232    西原 力
  8.1 はじめに
  8.2 酵母 Two-Hybrid 試験
  8.3 酵母 Two-Hybrid 法による試験結果
  8.4 おわりに(今後の課題)
 9.ヒト細胞を用いたレポータージーン試験 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・237   山崎寛治、武吉正博
  9.1 はじめに
  9.2 エストロゲンレセプターを介する影響を評価するためのレポータージーン試験
   9.2.1 試験方法
      (1)試験材料
      (2)アッセイ法
      (3)データ解析
   9.2.2 試験実施結果
   9.2.3 レポータージーン試験とin vivo 試験との比較
  9.3 男性ホルモン受容体を介するレポータージーン試験
  9.4 おわりに
 10.DNAチップによる内分泌かく乱物質の評価システム ・・・・・・・242  五十嵐勝秀
  10.1 はじめに
  10.2 実験手順
  10.3 網羅的遺伝子発現比較解析
  10.4 得られる情報
  10.5 DNAチップによる評価の例
  10.6 課題―プラットフォーム間の互換性―
  10.7 おわりに
 11.環境ホルモンの最新分析機器 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・247
  11.1 環境ホルモン検出センサー                     小野 敦
   11.1.1 はじめに
   11.1.2 エストロゲンレセプター作用物質検出センサー
   11.1.3 おわりに
  11.2 環境ホルモンの新検出法および携帯型測定器         渡部良朋
   11.2.1 はじめに
   11.2.2 生物計測法の原理
   11.2.3 環境ホルモンの計測法―電中研が開発したバイオセンサーの原理―
   11.2.4 生物計測法の実適用について
  11.3 環境ホルモン影響簡易評価キット                 伊藤敬三
   11.3.1 はじめに
   11.3.2 測定法の意義
   11.3.3 測定方法
       (1)イムノクロマトキットの構成
       (2)測定法の原理
       (3)操作方法
   11.3.4 他法との比較
 12.ドッキングモデルを用いた構造活性相関  ・・・・・・・・・・・・・・・260  菅野 純、板井昭子
  12.1 はじめに
  12.2 スクリーニング・テスティング・ストラテジー
  12.3 In silicoスクリーニングの位置付け
  12.4 エストロジェン受容体ドッキングモデル
  12.5 バーチャルスクリーニング
  12.6 考察

第3章 環境ホルモンの回収・除去
 1.下水処理による環境ホルモン物質の除去 ・・・・・・・・・・・・・・・・264  松井三郎、滝上英孝、松田知成
  1.1 下水処理における環境ホルモン物質の除去
  1.2 下水道における内分泌撹乱化学物質に関する調査研究の概要
  1.3 化学分析/バイオアッセイを併用した下水中エストロゲン様物質のプロファイリング
  1.4 下水処理の高度化の必要性
  1.5 新しい下水道システムの考え方
 2.超電導マグネットを用いた水浄化装置の開発 ・・・・・・・・・・・・272  小原健司
  2.1 はじめに
  2.2 原理と特長
   2.2.1 磁気分離は古くから知られている環境にやさしい技術
   2.2.2 磁気力作用の原理
   2.2.3 磁気勾配の増強
   2.2.4 磁気分離の適用限界
   2.2.5 磁気種付けによる適用範囲の拡大
  2.3 水中の環境ホルモンの浄化実験
   2.3.1 高温超伝導体使用の実験システム
   2.3.2 水中環境ホルモンの浄化実験
  2.4 おわりに
 3.選択的に除去する高分子膜 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・279   浦上 忠
  3.1 はじめに
  3.2 環境ホルモン様物質選択透過膜の構造設計
  3.3 環境ホルモン様物質選択透過性の改善
  3.4 おわりに
 4.環境ホルモンの酸化チタン光触媒による分解 ・・・・・・・・・・・・289   窪田吉信、大古善久
  4.1 はじめに
  4.2 光触媒とは
  4.3 エストロゲンの光触媒による分解
  4.4 ビスフェノールAの光触媒による分解
  4.5 環境ホルモンとしての女性ホルモンとその対策、光触媒の応用の実用化について
  4.6 おわりに
 5.オゾン処理、促進酸化処理による環境ホルモン物質の分解除去 ・・・298 小坂浩司、宍田健一、山田春美
  5.1 はじめに
  5.2 オゾン処理、促進酸化処理の概要
   5.2.1 水中でのオゾンの反応
   5.2.2 促進酸化処理
   5.2.3 オゾン/過酸化水素処理
   5.2.4 オゾン/紫外線処理
  5.3 オゾン処理、促進酸化処理による環境ホルモンの除去特性
  5.4 促進酸化処理法による下水二次処理中の環境ホルモンの除去

第?V編 環境ホルモンに関するトピックス
第1章 内分泌かく乱物質の脳の発達・行動への影響           今井秀樹
 1.日本および台湾における油症患者を対象とした研究 ・・・・・・・・307
 2.五大湖周辺での研究 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・308
 3.一般の住民を対象とした研究 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・309
 4.おわりに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・310

第2章 甲状腺ホルモン系の撹乱と脳機能発達障害              黒田洋一郎
 1.はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・313
 2.環境ホルモンによる脳発達関連遺伝子発現の撹乱 ・・・・・・・・・314
 3.脳機能発達への甲状腺ホルモン系の重要性 ・・・・・・・・・・・・・・315
 4.新しい実験系の開発 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・315
  4.1 遺伝子発現を指標にした新しいトキシコジェノミック実験系の開発
   4.1.1 甲状腺ホルモン依存性の遺伝子発現をアッセイする in vitro 系
   4.1.2 定量性の良いオリジナル「DNAマイクロアレイ」
  4.2 培養神経細胞を用いた新しい実験系の開発
   4.2.1 機能的シナプス形成のアッセイ系
   4.2.2 培養小脳神経細胞発達分化系
  4.3 ラット・サルを用いた新しい行動観察系の開発

第3章 紫外線避けのサンスクリーンに含まれるエストロゲン活性をもつ物質  井口泰泉、宮川信一
 1.はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・321
 2.紫外線避け物質の生物濃縮とエストロゲン活性 ・・・・・・・・・・・321
 3.おわりに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・326

第4章 ディーゼル車排気粉じんの抗アンドロゲン作用     木津良一
 1.はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・329
 2.DEPが雄性生殖機能に及ぼす影響 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・330
 3.DEP中の抗アンドロゲン物質 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・332
 4.おわりに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・333

内容説明

本書は、環境ホルモン問題の日本と世界の状況、これまでの試験および研究成果、新たな測定技術やバイオマーカーの開発状況、今後の進むべき方向性などについて、最先端で研究されている方々に執筆いただいたものである。

目次

第1編 環境ホルモン研究の最新動向(化学物質と健康―低用量問題;国内外の内分泌攪乱化学物質問題に関する動向について;ここまでわかった環境ホルモン ほか)
第2編 環境ホルモンの測定・分析・試験・機器開発(環境ホルモンの分析・測定;環境ホルモンの試験法、機器・装置の開発;環境ホルモンの回収・除去)
第3編 環境ホルモンに関するトピックス(内分泌かく乱物質の脳の発達・行動への影響;甲状腺ホルモン系の攪乱と脳の機能発達障害;紫外線避けのサンスクリーンに含まれるエストロゲン活性をもつ物質 ほか)

著者等紹介

井口泰泉[イグチタイセン]
岡崎国立共同研究機構 統合バイオサイエンスセンター生命環境研究領域教授;CREST,JST
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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