出版社内容情報
☆忌避剤の全てを解説した初の成書
☆ネズミ、ネコ、ハト、カラス、昆虫など多岐に亘る動物忌避作用を解説
☆天然系、合成系など各種の忌避成分を詳述
執筆者一覧（執筆順）
赤松 清 日本産業開発（株） 技術顧問
藤井昭治 福井工業大学 工学部 教授
林 晃史 東京医科歯科大学 医学部 非常勤講師
冨岡敏一 松下電器産業（株） 生活環境システム開発センター
渡邉弘司 大阪化成（株） 開発センター 開発センター長，理事
藤原有仁 大日本インキ化学工業（株） バイオ技術本部
藤井 卓 大日本インキ化学工業（株） バイオ技術本部 主席研究員
増井正明 大日本インキ化学工業（株） バイオ技術本部長
林 陽 関西脂質研究所 所長；近畿大学 名誉教授
谷川 力 イカリ消毒（株） 技術研究所長
白井英男 イカリ消毒（株） 薬品事業本部 係長
江藤 諮 イカリ消毒（株） ＣＬＴ研究所長
南手良裕 大日本除虫菊（株） 技術管理室 室長
藤井 直 日本産業開発（株） 代表取締役社長
結城太郎 日本化薬（株） 化学品事業本部 精密化学品事業部 主事
中根史雄 （株）エス・ディー・エス バイオテック 営業本部 特品部
嵯峨俊雄 元・三菱総合研究所 主任研究員
構成および内容
第１章 総論 赤松 清
１はじめに
２動植物の自衛と共生
３忌避剤
４忌避剤の担体および加工
５忌避剤使用の影響
６動物の忌避システム
７動物忌避行動の伝承
第２章 植物の防御反応とそれに対応する動物の反応 藤井昭治
１はじめに
化学構造／引用文献／定義
２植物の生体防御のための化学物質
2.1植物表層における高分子化学物質による侵襲抵抗
2.2植物中における化学物質の存在・偏差
2.3低分子毒性物質の動物に対する作用の違い
３植物の生体防御のための高分子物質
４植物の生体防御のための動的防御機構
５植物の防御反応に対する動物側の適応
６植物間の情報伝達
７植物の誘引
第３章 忌避剤，侵入防御システム 林 晃史
１忌避剤の歴史
２忌避剤とは何か
３化学的忌避剤
3.1寄主の選択と走化性
3.2忌避剤の特性
４天然忌避剤
4.1期待される香油植物
4.2樹木の精油成分の生理活性
５合成忌避剤
5.1合成忌避剤の混合剤
5.2忌避剤ＤＥＴ製剤の効果
5.3忌避剤の作用機構
5.4忌避剤の製剤と使用場面
第４章 動物侵入防御システム
１害虫忌避処理技術－家電製品への接触型忌避剤の応用－ 冨岡敏一
1.1はじめに
1.2虫の侵入によるトラブル原因解析
1.2.1機器の小型化による放熱構造の変化
1.2.2機器内温度の最適化による虫の営巣化
1.2.3機器の高性能化と害虫の影響
1.2.4その他の現象
1.3家電製品から見た防虫対策への要求項目
1.4接触型忌避技術の開発
各種忌避技術／忌避剤と殺虫剤／忌避剤を用いた防虫
1.5応用技術確立例
防虫塗料／防虫テープ／防虫回路基板
1.6今後の課題
２繊維への防ダニ加工 渡邉弘司
2.1繊維加工用防ダニ剤ニーズの背景
2.2ダニとアレルギー
2.3ダニアレルゲンの性状
2.4屋内に生息するダニ
2.5チリダニ類２種のプロフィール
2.6繊維加工用防ダニ剤
2.7殺ダニ試験と忌避試験について
2.8殺ダニ効力と忌避効力について
2.9ヤケヒョウヒダニに対する忌避性と誘引性について
2.10繊維加工用防ダニ剤
2.11防ダニ加工製品と加工方法
寝装寝具類／カーペット
2.12防ダニ加工製品に関する業界の自主基準について
３中空糸分離膜による脱酸素水を用いた線虫の新 防除方法
藤原有仁，藤井 卓，増井正明
3.1脱酸素水と既存殺虫剤の比較
3.2脱酸素水の大量調製と灌水
脱酸素水製造装置／脱酸素水の灌水
3.3農業分野への応用例
サツマイモネコブセンチュウ／線虫
第５章 忌避剤に関する最近の特許公開公報 赤松 清
第６章 文献に見る動物忌避剤の開発 林 陽
１はじめに
２脊椎動物
ほ乳類／鳥類／魚類
３節足動物
ダニ類／昆虫類
４軟体動物と扁形動物
５忌避剤の安全性と毒性について
６軍隊における忌避剤の使用について
第７章 市販されている忌避剤
１各動物に対する防除方法と忌避剤 谷川 力，白井英男，江藤 諮
1.1はじめに
1.2防除方法の基本的考え方
1.3忌避剤使用の注意点
ネズミ／ネコ／ハト／カラス／モグラ／コウモリ
２昆虫の忌避システム，殺虫剤 南手良裕
2.1忌避剤と殺虫剤
2.2 忌避剤と昆虫の忌避システム
忌避剤の有効成分／蚊の生態と忌避システム
2.3殺虫剤とその忌避作用
殺虫剤の有効成分／ピレスロイド／殺虫剤の忌避作用
2.4殺虫・忌避剤の開発
３天然の動物忌避剤を用いた無公害の動物防御 藤井 直
3.1はじめに
3.2天然忌避剤
薄荷／樟脳／柿渋／唐辛子／カラシ／ワサビ／木酢／ユーカリ油／除虫菊
3.3忌避剤，吸着剤，担体
3.4動物への実用とその効果
猪／鹿／もぐら，穴熊／鳥／猫，犬
４ネズミの忌避剤〈Ｒ－７３１〉 結城太郎
4.1はじめに
4.2動物忌避剤R-731の特徴
4.3R-731の電線への応用
５徐放性マイクロカプセル化防虫剤〈ディートＭＣ〉 中根史雄
5.1徐放性ディートＭＣの目的
5.2特徴
5.3忌避効果と安全性
5.4利用と今後の展開
第８章 動物忌避剤の市場動向 嵯峨俊雄
１忌避剤の分類とメーカー
２統計による忌避剤，殺虫剤の市場推移
３忌避剤の市場展望
鳥害対策／獣類の忌避対策／害虫類の忌避対策／ハブの忌避対策
内容説明
本書は、人間と動植物の共生を基礎に、動物忌避剤の開発と応用について最近の情況を纏め、特許、文献の紹介解説を行ったものである。
目次
第１章 総論
第２章 植物の防御反応とそれに対応する動物の反応
第３章 忌避剤、侵入防御システム
第４章 動物侵入防御システム
第５章 忌避剤に関する最近の特許公開公報
第６章 文献に見る動物忌避剤の開発と研究
第７章 市販されている忌避剤商品
第８章 動物忌避剤の市場動向
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