機能性乳化剤・乳化技術の進歩と応用展開

機能性乳化剤・乳化技術の進歩と応用展開

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  • サイズ B5判/ページ数 259p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784882312154
  • Cコード C3043

出版社内容情報

目次

I 機能性乳化剤の開発と基礎理論の発展
堀内照夫


1 乳化について
 
定義/乳化製剤と製造要素/乳化技術動向

2 機能性乳化剤の開発

 2.1  乳化剤の界面化学的性質
 
界面活性剤の溶解挙動/乳化剤(界面活性剤)の界面張力低下作用/界面活性剤
水溶液の分子集合状態

 2.2  乳化剤
 
合成乳化剤/バイオサーファクタント/ワックス類/高分子化合物/無機系乳化剤/ベ
シクル形成界面活性剤/乳化剤の安全性


3  乳化の基礎理論

 3.1  エマルションの分類
 
多相(複合)エマルション/無水エマルション/発色エマルション/ゲル・エマルション
/リピッド・マイクロスフェア/ベシクル

 3.2  エマルションの判別法
 3.3  エマルションの型に関する理論的考察
 
Ostwaldの“simple volume theory”/Bancroftの規則/エマルションの「型」に関する
動力学的展開

 3.4  乳化剤の選択
 
HLB法/相転移温度法(PIT)/転相滴定法(EIP)

 3.5  エマルションの生成
 
油相の原料特性/水相原料/エマルションの生成法/物理化学的方式/物理的(機
械的)乳化方式/低エネルギー乳化法


4  エマルションの物理化学的性質

 4.1  O/W型エマルション中の水の様態
 4.2  油相成分の影響
 
界面張力/油脂の結晶化/高級アルコールの結晶構造

 4.3  レオロジー的性質
 
粘度/流動特性/エマルションのレオロジー特性に影響する因子/エマルションの流
動特性と使用感/強制振動レオメーターによるポリ(オキシエチレン)硬化ひまし油
濃厚分散溶液のレオロジー挙動


5  エマルションの安定性

 5.1  エマルションの破壊過程
 
クリーミング(creaming)/凝集(flocculation)/合一(coalescence)/オストワルド熟
成(osutwald hipening)

 5.2  安定なエマルションの製剤設計指針
 
液晶の形成による安定化/水溶性高分子/有機変性モンモリロナイト

 5.3  エマルション製剤の安定性の加速試験法
 
温度耐性試験法/遠心分離加速試験法/δ電位(Zp)によるO/W型エマルションの
安定性評価法/誘電率法



II 乳化技術の応用

1 化粧品における乳化技術
鈴木敏幸

 1.1  エマルションの状態
 
相平衡的観点からのエマルション/実用系におけるエマルションの設計

 1.2  エマルションの調製法
 
O/Wエマルションの生成技術/W/Oエマルションの生成技術

 1.3  化粧品への応用例
 
洗い流せる液晶ジェルクレンジング/化粧くずれしない持続性ファンデーション/保
湿能に優れた生体脂質分散型エマルション


2 食品
高橋康之

 2.1  食品用乳化剤の進展
 
グリセリン脂肪酸エステル/ショ糖脂肪酸エステル/ソルビタン脂肪酸エステル/プ
ロピレングリコール脂肪酸エステル/レシチン/その他の乳化剤

 2.2  食品乳化技術の進展

3 農薬
坂本 彬

 3.1  農薬の製剤化
 3.2  農薬の主要製剤と特性
 
フロアブル剤/粒状水和剤/EW剤/ME剤

 3.3  農薬の浸透移行と界面活性剤の役割
 3.4  アジュバントと展着
 3.5  アジュバント添加による防除効果の改善

4 エマルション塗料
中嶋 純

 4.1  エマルション塗料の得失
 
法規制面のメリット/PL面でのメリット/性能面でのメリット,デメリット

 4.2  エマルション塗料の構成
 
塗料用エマルション樹脂の種類/塗料用エマルション樹脂として要請される性能

 4.3  顔料,充填剤
 
着色顔料/体質顔料/配合割合(PVC)

 4.4  界面活性剤など添加剤
 
界面活性剤など添加剤/機能性アップ付加剤


5  乳化剤の接着剤への応用
-特にモノマー乳化剤,ポリマー乳化剤-

本山卓彦

 5.1  ポリビニルアルコール
 5.2  親水性モノマーの共重合
 
不飽和酸/酸アミド/ヒドロキシ不飽和モノマー/不飽和スルホモノマー

 5.3  モノマー乳化剤
 5.4  高分子乳化剤

6 文具類
岡部鋭一

 6.1  絵の具とエマルション
 6.2  ペン用インキとエマルション
 6.3  修正液とエマルション
 6.4  プラスチック字消しと乳化重合
 6.5  色材とエマルション

7 感光・電子記録材料分野への応用
中村孝一

 7.1  感光材料への応用
 
銀塩感光材料/写真乳剤/写真乳剤へのラテックスの利用/帯電防止剤

 7.2  感光性マイクロカプセル
 
ピクトグラフィの概要/感光性マイクロカプセルの製法

 7.3  電子写真用重合法トナー
 
電子写真用トナーの概要/重合法トナー

 7.4  レーザー光記録
 
レーザー記録・潜像転写システム/レーザー光照射熱現像記録材料


8 紙加工
森 英和

 8.1  顔料塗工
 
顔料分散剤/ラテックス乳化重合用乳化剤/保水性・流動性改良剤/離型剤/その


 8.2  クリアー塗工
 8.3  含浸

9 印刷インキ
高尾道生

 9.1  オフセット印刷機の構造とインキの挙動
 9.2  印刷機における湿し水の挙動
 9.3  乳化状態を予測する実験室における評価法
 
サーランド法/回転ローラーでの評価法/カーショウ法

 9.4  キーレスオフ輪新聞印刷機とインキの挙動
 9.5  シングル・フルイド(単一流体)によるキーレス・オフ輪新聞印刷機


III 将来展望を探る

1 乳化剤の機能と役割の将来展望を探る
荻野圭三

 1.1  純液体間の界面
 1.2  油/水界面における界面活性剤
 
油/水界面への分配/吸着と界面張力

 1.3  界面活性剤の吸着
 
イオン性界面活性剤の吸着/非イオン界面活性剤の吸着

 1.4  吸着の状態方程式
 1.5  WinsorのR理論
 1.6  乳化の条件
 1.7  油/水/界面活性剤系相図
 1.8  新しい乳化技術の開発
 
反転乳化法/転相温度(PIT)乳化法/D転乳化法/液晶乳化法/粘土鉱物包接体を
用いる乳化法

 1.9  乳化剤についての将来展望
 
ポリグリセロール系界面活性剤/糖系界面活性剤/新規なポリマー型界面活性剤/
シリコン系界面活性剤/ハイブリッド系界面活性剤/Gemini型界面活性剤/化学分
解型界面活性剤/その他


2 乳化・分散装置の現状と将来の展望を探る
高木和行

 2.1  現在までの乳化プロセスの移り変わり
 2.2  最近の乳化・分散装置への要望
 2.3  より安全で環境に優しい乳化剤の使用
 2.4  スケールアップ
 
スケールアップが難しくなった理由/乳化装置の標準的な攪拌羽根/ホモミキサー
の回転数と粒子径/剪断力について/乳化系における粒子径および粒度分布の重
要性/粒子径および粒度分布の制御/粒子径および粒度分布制御の計算式/冷却
工程のスケールアップ

 2.5  乳化・分散に使用できる装置
 
ディスパーミキサー/ウルトラミキサー/パイプラインミキサー/マイクロフルイダイ
ザー/プラネタリーミキサー

 2.6  将来の展望
 
リポゾームの製造/乳化・分散装置のFA化/計測機器の開発/装置の洗浄性およ
びサニタリー性/攪拌・混合技術と新商品開発

 2.7  おわりに

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