DNAプローブの開発技術

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  • サイズ A5判/ページ数 397p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784882310709
  • NDC分類 492.1
  • Cコード C3047

出版社内容情報

 
  構成および内容

【第Ⅰ編 総 論】

第1章 原理と古典的な方法
1 はじめに
2 核酸ハイブリダイゼーションの原理
3 DNAプローブの優秀性
4 古典的なハイブリダイゼーション法
 4.1 Southern bolt hybridization法
 4.2 Dot blot hybridization法(Slot hybridization法)
 4.3 In situ hybridization法
 4.4 その他
  (1) Colony hybridization法
  (2) Plaque hybridization法
  (3) Northern blot hybridization法
5 課題
 (1) 検体処理方法の開発
 (2) 特異的核酸プローブの開発
 (3) 識法の開発
 (4) ハイブリダイゼーション法の検討
 (5) 検出系の開発

第2章 核酸ハイブリダイゼーション技術の応用
1 はじめに
2 研究分野への応用
3 遺伝子病診断への応用
 3.1 DNAプローブを用いた遺伝病診断法
  (1) クローン化DNAプローブを用いた直接検定法
  (2) 合成オリゴヌクレオチドプローブを用いた直接検定法
  (3) 制限酵素切断断片鎖長多型(RFLP)による間接検定法
 3.2 DNAプローブによる遺伝病診断技術の利用
  (1) DNAプローブ法の利点
  (2) DNAプローブ法の欠点
4 感染症診断への応用
5 法医学分野への応用
6 がん研究・診断への応用
 6.1 がん研究への応用
  (1) プロトオンコジーンの検出
  (2) がんとがん遺伝子の関係の研究
  (3) その他
 6.2 がん診断への応用
  (1) がん遺伝子検出によるがん診断
  (2) 遺伝子再編成の検出によるがん診断
7 家畜診断薬への応用
8 食品衛生検査への応用
9 植物病(感染症)診断への応用
10 その他

【第Ⅱ編 技術とその展開】

第3章 試料DNAの調製
1 はじめに
2 サンプルDNAの質
3 精製DNAの質
 3.1 原理と基本的な方法
 3.2 具体的な抽出・精製法
  3.2.1  臨床スワブからDNAを調製する方法
  3.2.2  バイオプシーサンプルからのDNAとRNAの抽出・精製
  3.2.3  血液サンプルからDNAを精製する方法
 3.3 濃縮・精製の効率化
  3.3.1  モノクローナル抗体の利用
  3.3.2  核酸抽出用カラムシステム
   (1) 操作法
   (2) 原理
   (3) このシステムの利点
   (4) 適用の範囲
   (5) 利用性
   (6) 種類
   (7) 具体例
4 迅速法(濃縮・精製を行わない方法)
 4.1 コロニーハイブリダイゼーション法
 4.2 カオトロープ剤の使用
5 特異的な塩基配列の濃縮法
6 特異的な塩基配列の増幅(PCR法)
 6.1 原理と基本的な方法
 6.2 PCR法の応用例
  6.2.1  ヒト生殖器パピローマウイルスの検出と型別
   (1) 臨床的意義
   (2) プライマーとプローブ
   (3) PCR増殖産物の検出・解析法
   (4) 実験操作
  6.2.2  エンテロウイルスの検出
   (1) 臨床的意義
   (2) 診断法
   (3) プライマーとプローブ
   (4) 実験操作
  6.2.3  B型肝炎ウイルスの検出
   (1) 臨床的意義
   (2) 診断法
   (3) プライマーとプローブ
   (4) 実験操作
  6.2.4  ヒトサイトメガロウイルスの検出
   (1) 臨床的意義
   (2) 診断法
   (3) プライマーとプローブ
   (4) 実験操作
   (5) 留意点
  6.2.5  ライノウイルスの検出
   (1) 臨床的意義
   (2) PCR法による検出
   (3) 実験操作
   (4) 利用性
 6.3 展望
7 DNAの定量

第4章 プローブの作成と分離
1 概要
2 特異的(プローブ)塩基配列の開発
 2.1 ビルレンス決定因子に対する特異的なプローブ
  (1) 利点と欠点
  (2) プローブ選択の条件
  (3) 実際例-大腸菌エンテロトキシンに対するプローブ-
 2.2 ランダムにクローン化した染色体フラグメントから開発されたプローブ
 2.3 診断プローブとして標識した染色体DNA
 2.4 リボゾームRNAを認識するプローブ
 2.5 病原ウイルスに対するプローブ
 2.6 真核微生物に対するプローブ
 2.7 オリゴヌクレオチドプローブ
 2.8 まとめ
3 特異的塩基配列の増幅
 3.1 クローニング
 3.2 化学合成
4 プローブの分離・精製
 4.1 カラムクロマトグラフィー法
 4.2 ゲル電気泳動法
 4.3 その他

第5章 プローブの標識
1 標識物質
 1.1 直接標識物質
 1.2 間接標識物質
 1.3 標識物質の条件
2 放射性標識システム
 2.1 放射性同位元素
 2.2 標識操作
  2.2.1 均質標識法(homogeneous labeling method)
   (1) ニックトランスレーション法
   (2) T4DNAポリメラーゼによる標識
   (3) ユニークプライマー伸長法
   (4) ランダムプライマー伸長(マルチプライム)法
   (5) 逆転写酵素による標識
   (6) RNAプローブの均質標識法
  2.2.2 5'末端標識法(T4ポリヌクレオチドキナーゼによる標識)
  2.2.3 3'末端標識法
   (1) ターミナルデオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ(TdTase)を利用する方法
   (2) Klenowフラグメントを利用する方法
   (3) T4DNAポリメラーゼを利用する方法
   (4) RNAリガーゼによるRNAの3'末端標識
   (5) ポリヌクレオチドアデニルトランスフェラーゼによるRNAの3'末端標識
 2.3 利点と欠点
  (1) 利点
  (2) 欠点
3 非放射性標識-間接検出システム
 3.1 標識操作
  3.1.1  酵素を利用したin vitro での標識法
   (1) ビオチン化ヌクレオチドを用いたニックトランスレーション法
   (2) ビオチン化ヌクレオチドを用いたランダムプライマー伸長法
   (3) ビオチン化ヌクレオチドを用いたその他の標識法
   (4) ビオチン化ヌクレオチドを用いたRNAプローブの均質標識法
   (5) Poly T tail標識法(Bio-Bri-dge法)
   (6) ハプテン等の標識
  3.1.2  酵素を利用したin vivoでの標識法
   3.1.2.1 特殊なヌクレオチドによって標識する方法
       (1) グリコシル化ヌクレオチド
       (2) 5-ブロムデオキシウリジン(BrdUR)
   3.1.2.2  lacプロモーターによって標識する方法
  3.1.3  光化学的標識
   3.1.3.1 光活性アジド基を用いる標識
       (1) 光活性ビオチン誘導体を用いる方法(photobiotin法)
       (2) 光活性DNP誘導体を用いる方法
       (3) アジドエチジウムを用いる方法
       (4) その他
   3.1.3.2 psoralen誘導体を用いる標識
       (1) ビオチン化psoralen
       (2) スペーサーアームについて
   3.1.3.3 その他の光化学反応性DNA挿入剤による標識
  3.1.4  水銀化による標識
   (1) 反応ステップ
   (2) リガンドの検討
   (3) 考察
  3.1.5  ジサルフィド結合形成による標識
  3.1.6  トランスアミネーションを利用した標識
  3.1.7  アミン置換を利用した標識
   (1) BSPSEによる反応
   (2) アルデヒド基による反応
   (3) 合成プローブの標識
  3.1.8  その他の共有結合による標識法
   (1) Chemiprobe法
   (2) AAF、AAIFに寄る標識
  3.1.9  非共有結合による標識法
   (1) 蛍光分子のインターカレーションによる標識
   (2) Sペプチドによる標識
   (3) 一本鎖欠動タンパク質による標識
  3.1.10 その他
 3.2 利点と欠点
  (1) 利点
  (2) 欠点
4 非放射性標識-直接検出システム
 4.1 標識操作
  4.1.1  クローン化プローブ
   (1) グルタールアルデヒドの利用
   (2) 3-(4-bromo-3-oxobutane-1-sulfonyl)propionate-N-hudroxy-succinimide(BSPSE)の利用
   (3) ヒドラジン誘導体による標識
   (4) 光化学反応による標識
  4.1.2 合成プローブ
   (1) disuccinimidyl ester類の利用
   (2) p-Azidophenylglyoxalの利用
 4.2 利点と欠点
  (1) 利点
  (2) 欠点

第6章 検出系
1 従来の検出系
 1.1 放射線検出系
  (1) オートラジオグラフィー
  (2) シンチレーションカウント
 1.2 発色系(比色法)
  (1) 使用酵素
  (2) 沈着性反応様式
  (3) 種々の検出系の検出感度
 1.3 蛍光検出系
  (1) 直性標識法
  (2) 蛍光抗体法
  (3) 蛍光原基質変換法
 1.4 化学発光検出系
 1.5 その他
2 検出感度の増強法
 2.1 標的核酸の増幅
 2.2 検出シグナルの増幅
  2.2.1  酵素検出系におけるシグナルの増幅
  2.2.2  時間解析蛍光測定法
   (1) 原理
   (2) 核酸ハイブリダイゼーションへの適用
  2.2.3  増強化学発光法
   (1) エンハンサーの発見
   (2) エンハンサー
   (3) 増強硬化のメカニズム
   (4) 増強化学発光法による遺伝子検出システムの原理
   (5) 特徴
   (6) 実験操作
   (7) 実験例
  2.2.4  QβRNAレプリカーゼの利用(Midivariant RNAの増幅)
   (1) Midivariant RNA(MDV-1RNA)の5'末端にビオチンとアビジンを結合させる方法
   (2) プローブともQβレプリカーゼの鋳型ともなりうる組換えRNAの開発
   (3) 応用の可能性
3 新しい検出法
 3.1 ハイブリッドのバイオアッセイ
 3.2 電気化学的な検出系
  (1) 原理と基本的な方法
  (2) 変法
  (3) NADを産生させる他の方法
  (4) β-ガラクトシダーゼを用いる方法
  (5) その他の系
  (6) 装置

第7章 新しいハイブリダイゼーションのストラテジー
1 はじめに
2 固相法
 2.1 フィルターハイブリダイゼーションの改良
 2.2 フィルター以外の固相支持体への固定
  (1) マイクロタイターウェルへの固定
  (2) 磁気化セルロースへの固定
 2.3 サンドウィッチハイブリダイゼーション法
  (1) 原理
  (2) 利点と欠点
  (3) 病原微生物の検出例
  (4) 鎌状赤血球貧血症の診断例
 2.4 DNA鎖置換検定法
  (1) 原理
  (2) DNA鎖置換検定法の特性
  (3) 相補的な塩基配列に対する要求性
  (4) recAや反応効率促進剤を使った改良法
  (5) DNA鎖置換検定法の利点
3 溶液ハイブリダイゼーション法
 3.1 ハイブリッドを固相へ捕獲する方法
  3.1.1  ハイドロキシアパタイトの利用
  3.1.2  溶液サンドウィッチハイブリダイゼーション法
   (1) 原理
   (2) 病原微生物の検定例
   (3) 鎌状赤血球貧血症の診断例
  3.1.3  抗ハイブリッド抗体を用いる方法
   (1) 抗RNA/DNAモノクローナル抗体を用いる方法
   (2) 抗エチジウム挿入DNAモノクローナル抗体を用いる方法
   (3) この方法の利点
  3.1.4  電気泳動による分離を行う方法
   (1) 架橋剤の使用
   (2) オリゴマーレストリクション法
   (3) Rnase切断法
 3.2 均一系溶液ハイブリダイゼーション法
  3.2.1  2つのプローブを使用するシステム
   (1) エネルギートランスファーを利用した方法
   (2) 酵素チャンネリングを利用した方法
   (3) 用途
  3.2.2  単独プローブシステム
   (1) 酵素チャンネリングを利用した方法
   (2) エネルギートランスファーを利用した方法
   (3) エチジウムブロマイドを利用した方法
4 新しいin situハイブリダイゼーション法
 4.1 電顕レベルでのin situハイブリダイゼーション法
  (1) 組織超薄切片の作成
  (2) 支持膜の作成
  (3) プロテインA-金粒子複合体の調製
  (4) 参考Ⅰ(セミ薄切片のアクリジンオレンジ染色と前処理)
  (5) ニックトランスレーションによるH標識プローブとビオチン標識プローブの作成
  (6) 参考Ⅱ(セミ薄切片のハイブリダイゼーションと光顕観察)
  (7) 超薄切片のハイブリダイゼーションと電顕観察
  (8) 参考Ⅲ(電顕レベルのドットブロット)
  (9) 注意
 4.2 In situハイブリダイゼーションのための自動化装置
  (1) In situ cytohybridization法の利点
  (2) In situ cytohybridization法の自動化装置
  (3) 応用例
  (4) おわりに
5 逆ハイブリダイゼーション
 (1) Biotin PBG angelicin(BPA)の合成
 (2) 核酸の光標識
 (3) DNAプローブパネルの差臭い
 (4) 逆ハイブリダイゼーション
 (5) 核酸ハイブリッドの検出

【第Ⅲ編 感染症診断の動向】

第8章 診断用DNAプローブと臨床微生物検査
1 はじめに
2 臨床微生物検査室の任務
3 臨床微生物検査室とDNAプローブ
4 理想的なDNAプローブキットの開発
5 診断用DNAプローブキット
 5.1 溶液ハイブリダイゼーション方式
 5.2 フィルターハイブリダイゼーション方式
 5.3 その他
6 DNAプローブの利点
 6.1 分離同定にかかる時間の短縮
 6.2 同定しうる微生物スペクトラムの拡張
7 DNAプローブの問題点
 7.1 キットの種類
 7.2 スペクトラム
 7.3 薬剤感受性テスト
 7.4 検出感度と特異性
 7.5 経済性
8 非放射性標識プローブの開発
9 DNAプローブ法のルーチン化
10 DNAプローブテストとモノクローナル抗体テストの比較
11 DNAプロープテストの市場展望

内容説明

本書では、従来からの基本的な技術をコンパクトにまとめた上で、PCR法、DNAフィンガープリント法、溶液ハイブリダイゼーション法、各種非放射性標識法、新しいシグナル増強システムなど、最新の技術について詳説した。感染症診断技術については、最新の動きを別にまとめている。

目次

第1編 総論(原理と古典的な方法;核酸ハイブリダイゼーション技術の応用)
第2編 技術とその展開(試料DNAの調製;プローブの作成と分離;プローブの標識;検出系 ほか)
第3編 感染症診断の動向(診断用DNAプローブと臨床微生物検査)

著者等紹介

高橋豊三[タカハシトヨゾウ]
経歴、1948年神奈川県に生まれる。1972年横浜市立大学医学部助手。1974横浜中央病院付属高等看護学校非常勤講師。1982年医学博士号取得(横浜市立大学300号)。1982年スイス国バーゼル免疫学研究所に留学。1982年米国カルフォルニア大学バークレー校に留学。1984年横浜市立大学医学部付属高等看護学校非常勤講師。1984年横浜市立大学医学部助教授(細薗学教室)。1987年横浜市立大学医学部付属高等看護学校運営役員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。