機能性脂質の開発

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機能性脂質の開発

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  • サイズ A5判/ページ数 357p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784882310495
  • NDC分類 576
  • Cコード C3043

出版社内容情報

  刊行のねらい

 バイオテクノロジーの発展で、糖質やタンパク質の分析や合成について多くの進展があったが、脂質工業ではやや立ち遅れ気味の感があった。しかし、最近になって、DHA、α-リノレイン酸、卵黄レシチンなどに代表される機能性脂質の微生物生産が目立つようになり、関心を集めている。また、食品、医薬品、化粧品、界面活性剤およびセンサーなど、様々な応用も進んでいる。
 このように、現在の脂質工業は、いわゆる「油・脂(あぶら)」といった古いイメージから抜け出し、新しい生産技術による機能開発、応用開発が活発に進められており、今後の市場拡大が大いに期待される分野である。
 このような状況にもかかわらず、機能性脂質について工業的観点からまとめた技術レポートがないのが現状である。
本書はこれら機能性脂質の開発から応用までを包括的にまとめた、初の技術レポートとして1992年に発行された『機能性脂質の開発と応用』の縮刷普及版である。

   執筆者一覧(執筆順)
 (所属・肩書は1992年当時のものです。)

  北里大学 衛生学部         岩橋槇夫
  広島大学 生物生産学部      佐藤清隆
  九州大学 農学部           菅野道廣
  花王(株)特許・技術情報部     原 健次
  (株)資生堂 基礎科学研究所   中島英夫
  (株)資生堂 基礎科学研究所   山口道広
  ライオン(株)第一開発研究室    堀内照夫
  名古屋大学 農学部         山根恒夫
  日本油脂(株)油脂研究所      鈴木正夫
  出光石油化学(株)開発部      佐野敏郎
  出光石油化学(株)開発部      東田雅彦
  サントリー(株)基礎研究所      秋元健吾
  日本水産(株)ファインケミカル部  田中 汎
  (財)相模中央化学研究所      矢澤一良
  新日本理化(株)研究所        中岡久男
  不二製油(株)中央研究所      森 弘之
  花王(株)鹿島研究所         河原義治
  ボーソー油脂(株)技術部       東 直輝
  味の素(株)食品総合研究所     蔵重 淳
  香栄興業(株)研究開発部      八巻英彦
  太陽化学(株)生産本部        青井暢之
  キューピー(株)研究所         重松康彦
  旭化成工業(株)医薬事業部     北嶋仲雄
  日本サーファクタント工業(株)    松本宏一
  ポーラ化成工業(株)横浜研究所  鷺谷広道
  三菱化成(株)総合研究所      西村彰夫
  (株)リコー 化成品事業本部    堀田吉彦
  (株)リコー 化成品事業本部    筒井恭治
  東京工業大学 生命理工学部    岡畑恵雄
  広島大学 生物生産学部       八瀬清志


   構成および内容
〈 総 論 編 〉
第1章 脂質の機能性    (岩橋槇夫、佐藤清隆)
 生理活性・物理化学・医薬の分野における、脂質の機能性を分子レベルから整理し、応用の展望をまとめる。
 〈応用編〉のガイダンスの役割を果たす。

第2章 機能性脂質の応用展望
 主要な脂質の応用分野の立場からみた、機能性脂質の展望をまとめる。
1.脂質の栄養・生理機能と食品への応用 (菅野道廣)
   脂質の栄養の評価[飽和酸、モノエン・ポリエン酸など]の現状紹介。
2.医薬品・医薬品添加物および薬物送達システムへの応用 (原 健次)
   リン脂質などの応用の現状と展望。
3.化粧品          (中島英夫、山口道広)
   機能性をもたせた脂質系の化粧品材料のニーズと将来展望。
4.界面活性剤・乳化剤         (堀内照夫)
   洗剤やトイレタリー分野におけるオレオケミカル系界面活性剤のニーズと開発展望。

第3章 脂質の機能性開発とバイオテクノロジー     (山根恒夫)
 機能性脂質の開発へのバイオテクノロジーの応用に関する、現状と展望をまとめる。

〈 応 用 編 〉
 機能性脂質を生産する立場からみた、材料開発の現状と展望を紹介する。ただし、
 第9章は、それぞれの新規分野での機能・物性・構造を紹介する。

第4章 脂肪酸と高級アルコール
1.飽和脂肪酸             (鈴木正夫)
2.不飽和脂肪酸         
  2.1 モノエン脂肪酸        (鈴木正夫)
  2.2 ポリエン脂肪酸(リノール酸・α‐リノレイン酸・γ‐リノレイン酸) (佐野敏郎、東田雅彦)
  2.3 ポリエン脂肪酸(ジホモγ‐リノレイン酸・アラキドン酸)          (秋元健吾)
3.特殊脂肪酸         
  3.1 EPA              (田中 汎)
  3.2 DHA              (矢澤一良)
4.高級アルコール           (中岡久男)

第5章 油脂
1.混酸型油脂             (森 弘之)
2.機能性食用油            (河原義治)
3.改質油
  3.1 魚油の酵素的改質       (東 直輝)
  3.2 改質パーム油         (蔵重 淳)
4.ホホバ油              (八巻英彦)

第6章 リン脂質
1.大豆レシチン            (青井暢之)
2.卵黄レチシン            (重松康彦)
3.リン脂質リポソーム         (北嶋仲雄)

第7章 界面活性剤
1.医薬分野              (松本宏一)
2.化粧品分野             (鷺谷広道)
3.新規食品乳化剤による食用油脂の機能の改質
                    (西村彰夫)

第8章 脂質の新しい応用
1.記録材料         (堀田吉彦、筒井恭治)
2.分子認識場としての脂質膜      (岡畑恵雄)
3.バイオセンサー構成素子       (八瀬清志)

内容説明

本書は機能性脂質の開発から応用までを包括的にまとめた、初の技術レポートである。「総論編」で脂質の機能性と応用の展望を概観したあと、「応用編」では個々の素材の開発の現状と新規分野への応用についてさらに踏みこんで解説しており、大局的にもまた個々の実際的技術についても理解できる内容となっている。

目次

総論編(脂質の機能性;機能性脂質の応用展望;工業的バイオテクノロジーによる機能性油脂の生産)
応用編(脂肪酸と高級アルコール;油脂;リン脂質;界面活性剤;脂質の新しい応用)