感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nick Carraway
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遠藤周作の盟友だった井上洋治神父が求めた、ヨーロッパからの借り物ではない日本人の心の琴線にふれる「イエスの顔」。その思いから出た祈りの言葉が「南無アッバ」。その思いは巻頭詩「イエスさまにつきそわれ／おみ風さまにうながされ／いつでもどこでも／南無アッバ／アッバ アッバ 南無アッバ」に端的に示されている。父と子と聖霊への讃美は時空を超えて壮大にも、そして日常の些細なことにも行き渡る。読後の感動は、八木重吉の詩にもつながるものがある。2016/05/17
