出版社内容情報
カルメル会修道女、アビラの聖女テレサが実妹と実弟に宛てて、まごころ込め綴った32通の手紙を収録。・・・・・聖女テレサは、特に家族宛の手紙を真夜中に書いていた。よいインクを作り、一字一字。真心をこめて丹念に書いている。人間愛のほとばしる使徒的な手紙を怠ったりする聖女テレサでは決してなかった。聖女は、使徒聖パウロが夜、生計のために働き、そして諸教会宛の手紙を書いたことを思い出したであろう。 277頁 (088)
感想・レビュー
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うえ
5
「聖女テレサはおそらく一千余通の手紙を書いたにちがいない…テレサの『エピストラリオ(書簡集)』はスペイン古典文学史上の不滅の傑作であるばかりではなく、キリスト教霊性文学史上の優雅な珠宝である」「聖女の祖父トレドは…「コンベルソス家族」の人であった。当時のスペインにおいて、ユダヤ教からキリスト教への改宗者は「コンベルソス」と呼ばれていた。この言葉には軽蔑、嫌悪、羨望が深く込められていた」「1575年2月24日、聖女はベアスに女子修道院を創立する…12月、セビーリャで聖女と修道女たちは異端審問所に告訴される」2015/11/04
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