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コルベ神父物語

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  • サイズ B5変判/ページ数 60,〔/高さ 26X26cm
  • 商品コード 9784882160014
  • NDC分類 198.22

出版社内容情報

曽野綾子が描くヒューマンドキュメント。・・・・・人間がその生命を隣人の救いのために差し出すほどの大きな愛はない。ポーランドの田舎町に生まれ、アウシュビッツの強制収容所で死んだ一人のカトリック司祭マキシミリアノ・コルベ神父の生涯は、二千年の昔、人々のために生命を差し出したイエズスの物語に似ている。ドイツ軍憲兵隊に捕らえられて餓死刑室で人の身代わりとなって死んでいったコルベ神父の物語がそれである。  神父はつつましい人であった。人間として出来ることの限度をよく知った人であった。人よりも大きなことも出来た。迷うこともなかった。お金もうけや出世もしなかった。他の人に真似の出来ない偉大なことを為し遂げた。 62頁

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テツ

19
「私が彼の代わりになります。私はカトリックの司祭です。妻も子もおりませんから」アウシュビッツで見せしめのために処刑される囚人の身代わりとなり殉教したコルベ神父。自分に残されたたった二つのものである生命と信仰。惜しむことなくそのうちの一つである生命を擲ち他者を救った姿。ああ。どうしてか昔から心を惹かれることが不思議だったけれどグスコーブドリなんだ。神父がアウシュビッツで清いままに生命を擲ったのなら、それを見習い無駄な全く惜しくない生命を保持している僕もいつか誰かのために生命を擲ちたいと心の底から思う。2017/08/13

真朝

11
名前とアウシュヴィッツでの事を知ってただけの私でした。福者になったことも納得だと思います。 今、彼から見たら、ナチスがポーランドを攻めた時の様にロシアがウクライナを攻めたと感じるのでしょうか?そしてまた敵味方関係なく祈りを捧げ憂いているのでしょうか?凡人の私には分かりません。 でも彼がした行いで1人の人間を助けた事は間違いが無いとは分かっています。隣人を皆平等に愛す事は私には出来ないけれど戦争や差別を反対する事はこれからも出来ると思いました。私の信念がどういう形かは分からないけれど。2023/01/04

Midori Nozawa

6
曽野綾子氏の「奇蹟」を読んだ直後ですので、読みやすく、また挿絵が素晴らしいです。西島伊三雄氏の絵。コルベ神父の幼少時代はやんちゃでした。信仰心の篤い両親のもと、特に厳しい母親からお仕置きを受けるとき、自分からその態勢をつくるくらい度胸のいい子でした。ポーランドは当時ロシア、ドイツ、オーストリアに3分割して統治されました。彼は聖書にある「人のために命を投げ出すことのできること以上に大いなる愛はない」を実践できた人でした。でも身代わりになった相手の息子二人も戦争の犠牲となりました。コルベ神父は印刷を活用し→2019/10/08

4
読書によって知った実在の人物で、最も衝撃を受けたコルベ神父。クリスマスなのもあり、今たまたまアウシュヴィッツが舞台の本を読んでいることもあり、ふと聖人の本を読んでみる。長崎滞在時に実際に彼が印刷物を作成していた場所(現・聖コルベ館)にも行ったことがあるので、そんな長崎の空気を思い出しながら読みました。2019/12/25

3
大戦中、アウシュヴィッツにおいて見ず知らずの人の身代わりとなり餓死刑に処されたコルベ神父。太平洋戦争開戦前に神父が長崎に滞在していたことを初めて知った。死を厭わず戦火の中へと戻り、ナチス・ドイツの手によって餓死刑室の露と消えた神父。枢軸国の一員としてドイツと手を結んだ日本。世界で二度目に原爆の災禍に遭った長崎。図らずも皮肉な繋がりを知ってしまったような気がした。2013/06/06

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