出版社内容情報
文学作品は時代を超えるのか、それとも時代を表現しているのか? 『チャタレー夫人の恋人』で知られる作家の作品、それが書かれた時代に身をおくことで見えてくるものを、現在の視点から追い求めたロレンス研究の集大成。
収録内容
第1部 労働者と女性 ― 社会的弱者☆『息子と恋人』と『虹』に見る女性参政権運動、ほか
第2部 オットー・グロースとロレンス ― 性の解放の系譜☆グロースの軌跡― 脳精神医学からアナーキズムへ、ほか
第3部 キリスト教と異教 ― 牧師批判と聖書の読み直し☆『アポカリプス』の成立、ほか
第4部 戦争 ― 個人と国家☆『カンガルー』の第12章、「夢魔」と第1次世界大戦、ほか
第5部 政治、階級、人種 ― 支配者と被支配者☆アメリカ先住民との出会いとポストコロニアル批評、『チャタレー卿夫人の恋人・初稿』と共産主義者、ほか。
著者略歴 倉持三郎(くらもち さぶろう) 東京学芸大学名誉教授。前ロレンス学会会長。
収録内容
第1部 労働者と女性 ― 社会的弱者☆『息子と恋人』と『虹』に見る女性参政権運動、ほか
第2部 オットー・グロースとロレンス ― 性の解放の系譜☆グロースの軌跡― 脳精神医学からアナーキズムへ、ほか
第3部 キリスト教と異教 ― 牧師批判と聖書の読み直し☆『アポカリプス』の成立、ほか
第4部 戦争 ― 個人と国家☆『カンガルー』の第12章、「夢魔」と第1次世界大戦、ほか
第5部 政治、階級、人種 ― 支配者と被支配者☆アメリカ先住民との出会いとポストコロニアル批評、『チャタレー卿夫人の恋人・初稿』と共産主義者、ほか。
内容説明
作品が書かれた時代に身をおくことで見えてくるものを、現在の視点から追い求めたロレンス研究の集大成。
目次
第1部 労働者と女性―社会的弱者(『白くじゃく』における労働者と貧困者;『息子と恋人』と『虹』に見る女性参政権運動 ほか)
第2部 オットー・グロースとロレンス―性の解放の系譜(フリーダ・ウィークリーとオットー・グロース;グロースの軌跡―脳精神医学からアナーキズムへ ほか)
第3部 キリスト教と異教―牧師批判と聖書の読み直し(「ヨハネ黙示録」嫌悪と「宇宙神」信仰;「牧師の娘たち」における牧師批判―ジョージ・エリオット、トマス・ハーディと比較して ほか)
第4部 戦争―個人と国家(ドイツの軍隊生活―『プロシャ士官』と「泣きどころ」の場合;マフディ教徒の反乱、ボーア戦争と『虹』 ほか)
第5部 政治、階級、人種―支配者と被支配者(『アロンの杖』と暴力の支配―第20章、「折られた杖」とイタリアの政治情勢;『カンガルー』と白豪主義―オーストラリア人とアジア人、アボリジニ ほか)
著者等紹介
倉持三郎[クラモチサブロウ]
1932年生まれ。東京教育大学文学部英文学科卒業。同大学大学院修士課程修了。同大学院博士課程中退。ロンドン大学バークベックコレッジ大学院留学。博士(文学)。職歴、香川大学助手、専修大学講師、共立女子大学助教授、東京学芸大学教授、東京家政大学教授を経て、東京学芸大学名誉教授
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