出版社内容情報
初めて明かされる日野宿本陣をめぐる土方歳三と佐藤彦五郎の深い闇……日野の名主佐藤彦五郎が伝授し土方歳三へ継承する政治的経験――江戸末期の日野宿をめぐる刺殺と私刑に発展する長年にわたる〈本陣争い〉――の実態を詳述する。その経験の継承が〈剣術自慢の多摩の百姓連中が武家・浪人を制して「新選組」の全権を掌握した〉秘密であり、一方で政治的読みが出来ずに敗走していった限界でもあったことも明らかにする、類書なき話題の書。詳細な年表・系図・文献史料付き
収録内容
序章 史実と伝承と虚構の間
第1章 謎解きの淵まで
第2章 新選組のふるさと多摩郡・日野
第3章 日野宿内紛史 ―― 新選組の影の風土
第4章 新選組異説
序章 史実と伝承と虚構の間
第1章 謎解きの淵まで
第2章 新選組のふるさと多摩郡・日野
第3章 日野宿内紛史 ―― 新選組の影の風土
第4章 新選組異説
*新選組のふるさと東京・日野では「多摩にいて物心両面で支えた佐藤彦五郎がいなければ、新選組はできなかった」との伝承が今も根強く残っている。これは近藤勇の勇猛果敢を冷静沈着の土方歳三が連合赤軍を思わせる粛清を含む組織路線で支え、更に歳三の知略は姉婿である義兄の彦五郎の経験が育てたと言うものである。
内容説明
初めて明かされる日野宿をめぐる土方歳三と佐藤彦五郎の深い闇…。剣術自慢の多摩の百姓が武家浪人を制して「新選組」の全権を掌握した秘密を解明。
目次
序章 史実と伝承と虚構の間(謎は未だ進行中―日野宿本陣はどこか;「日野宿本陣」の謎解きの現状)
第1章 謎解きの淵まで(何をどう問題とするか;新選組はどう評価されてきたか ほか)
第2章 新選組のふるさと多摩郡・日野(近藤勇の思想が結集軸か―松浦玲『新選組』を叩き台に;土方歳三の空白の履歴に迫る ほか)
第3章 日野宿内紛史―新選組の影の風土(日野宿内紛史公開の弁;下佐藤・上佐藤の代々の葛藤 ほか)
第4章 新選組異説(八切止夫『新選組意外史』の功罪;まだ残る新選組の謎へのコメント ほか)
著者等紹介
神津陽[コウズアキラ]
愛媛県宇和島市生まれ、東京都日野市在住。1970年代に『蒼氓の叛旗』(現代思潮社)がベストセラーとなる。その後、駿台予備学校の講師を務め『論文教室生中継~法学系』(駿台文庫)などを出版
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