出版社内容情報
“東欧革命”の先鞭をつけた平和的体制転換の伏流とも言える“民主化”と“自立”への芽をハンガリー事件とカーダール時代の再検証を通して探る大国の影響下における国益と自立への歩み!
●収録目次●
序論・ハンガリー外交とソ連・ユーゴスラヴィア関係 50年代後半のハンガリー情勢と国際環境/ハンガリー外交と国内体制
1章・ラーコシ失脚/ソ連・ユーゴ関係の修復/ラーコシの失脚とユーゴ
2章・ハンガリー事件/ゲレーの第一書記就任と対ユーゴ関係/ハンガリー情勢とソ連・ユーゴ関係/ソ連の軍事介入とユーゴ
3章・ナジ拉致事件/カーダールの対ソ協力/ナジの拉致とユーゴ
4章・ナジ裁判/ナジ拉致事件後の党内論争/ナジ問題とハンガリー・ユーゴ関係、結論・カーダール時代のハンガリー外交/ラーコシ、ゲレー政権の対外政策/ハンガリー事件:対ソ「自立」の頓挫/カーダール時代初期のハンガリー外交/改革期のハンガリー外交
●収録目次●
序論 ハンガリー外交とソ連・ユーゴスラヴィア関係 50年代後半のハンガリー情勢と国際環境/ハンガリー外交と国内体制
1章 ラーコシ失脚/ソ連・ユーゴ関係の修復/ラーコシの失脚とユーゴ
2章 ハンガリー事件/ゲレーの第一書記就任と対ユーゴ関係/ハンガリー情勢とソ連・ユーゴ関係/ソ連の軍事介入とユーゴ
3章 ナジ拉致事件/カーダールの対ソ協力/ナジの拉致とユーゴ
4章 ナジ裁判/ナジ拉致事件後の党内論争/ナジ問題とハンガリー・ユーゴ関係
結論 カーダール時代のハンガリー外交/ラーコシ、ゲレー政権の対外政策/ハンガリー事件:対ソ「自立」の頓挫/カーダール時代初期のハンガリー外交/改革期のハンガリー外交
内容説明
1940年代末以降、ハンガリーはソ連に追随して、ユーゴスラヴィアへの敵視政策を取ってきた。ソ連外交の路線転換により、ハンガリーはユーゴスラヴィア政策の大幅な見直しを迫られた。国際環境の変化によって政権内部に広がった動揺は、対外政策の路線にとどまらず国内情勢にも反映された。56年10月のハンガリー事件勃発の国際的背景を考えるうえで、ユーゴスラヴィアの動向を無視することはできない。さらに、軍事介入の後も、ハンガリーはソ連・ユーゴスラヴィア対立の狭間で難しい選択を迫られた。本書では、55年5月のソ連・ユーゴスラヴィアの和解から、ハンガリー事件当時の首相ナジの裁判が行われた58年6月までのハンガリーの対外政策について論じる。筆者の問題意識は、たんなる冷戦期のハンガリー外交の特質を探ることだけではない。大国の強い影響下に置かれた小国がいかに自国の利益を擁護したのかは、時代や地域を超えた対外政策研究における重要な課題である。
目次
序論 ハンガリー外交とソ連・ユーゴスラヴィア関係(一九五五‐一九五八)
第1章 ラーコシ失脚
第2章 ハンガリー事件
第3章 ナジ拉致事件
第4章 ナジ裁判
結論 カーダール時代のハンガリー外交―連続性と変化
著者等紹介
荻野晃[オギノアキラ]
1966年、兵庫県生まれ、関西学院大学大学院法学研究科博士課程後期課程単位取得退学。ハンガリー外交史、ハンガリー現代政治など専攻。現在、大阪外国語大学非常勤講師
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