出版社内容情報
妖精譚から中世騎士道物語まで…他国の追随をゆるさないケルト民族の語り継がれた20の幻想物語!
「世界各地の神話・民話のなかで、アイルランドのものがとくに際立っているのは、これは空想力に富むケルト文化の圏内に属するからであろう。…アイルランドの説話はどこかもの悲しい印象を与える。ペイソスがあるのだ。登場人物にしてもどこかあわれで頼りがいがない。強者はもちろんいるのだが、少し間が抜けている感じなのだ。動物も登場して、なかなかいい働きをしている。…これらを総合して、アイルランド説話の世界は、人間も自然界の一部であって、けっして二元論にはなっていないのである。」(本書「訳者解説」より) *ジェレマイア・カーティン(Jeremiah Curtin 1840-1906) アイルランド生まれの民俗学者、言語学者。
内容説明
妖精譚から中世騎士道物語まで空想力に富むケルト民族の語り継がれた20の幻想物語。
目次
エリン国王の息子とレイン湖の巨人
オハラ王の三人の娘
機織の息子と白い丘の巨人
フェアとブラウンとトレンブリング
エリン王と離れ小島の女王
ガノンの妖精と笑い上戸のグルーガッハ
東国王の三人娘とエリン王の息子
漁師の息子といかさま師グルーガッハ
エリン国王の十三番目の息子
キル・アーサー〔ほか〕
著者等紹介
カーティン,ジェレマイア[カーティン,ジェレマイア][Curtin,Jeremiah]
1840‐1906。アイルランドの民俗学者・言語学者
安達正[アダチタダシ]
早稲田大学教育学部英語英文科卒業。元田中千代学園短大英語科教授、日本アイルランド協会会員。専攻は英文学、アイルランド文学
先川暢郎[サキカワノブオ]
慶応義塾大学文学部社会学科卒業。拓殖大学教授、日本カレドニア学会会員
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