出版社内容情報
もうひとつのフランス！ 『木を植えた男』で知られるジオノを育んだ豊かな自然、素朴な人情の南仏オート＝プロヴァンスの旅。小さな村や町を訪れた一家が肌で触れたジオノの世界と、心温まる体験記。「オート=プロヴァンスを訪れると、夏なら、うねるような広大な畑に植わっているラヴェンダーの芳香が、果てしなく続くひまわりの色彩が、糸杉や楢の生き生きとした樹形が、蜜蜂の羽音が、私たちの心をとりこにする。私たちは大地が生きているのを実感する。住民たちは、ボルドーやブルゴーニュの洗練されたワインとは縁遠いかもしれないが、地元のピエールヴェールのワインを、あるいは自家製のワインを味わい、じつに開放的な生活を楽しんでいる。しかし、その裏にさまざまな悲劇が潜んでいるのは、ジオノの作品をひもとけば一目瞭然である。各地を訪問し、触れることのできた多種多様の魅力を体験的に語っていこう。（「はじめに」より）
内容説明
『木を植えた男』で知られるジオノを育んだ豊かな自然、素朴な人情の南仏オート＝プロヴァンスの旅。小さな村や町を訪れた一家が肌で触れたジオノの世界と、心温まる体験記。
目次
１ フランスとオート＝プロヴァンス
２ 一九九七年のマノスク
３ 自然
４ 人間
５ 文化
６ 産物
７ 二〇〇一年のマノスクと周辺の町や村
著者等紹介
山本省［ヤマモトサトル］
１９４６年兵庫県小野市に生まれる。１９６９年京都大学文学部卒業。１９７７年同大学院博士課程中退。現在、信州大学農学部教授。専攻、フランス文学、環境文化学
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