出版社内容情報
ロレンスの作品の最大のモチーフとなった駆け落ちした妻フリーダとの出来事。その前夫のウィークリー家の人々や、残してきた娘達をモデルに凄まじい人間関係と因習から逃れジプシーに淡い恋心を抱く主人公の苦闘する姿を描いた中編小説の名作!精神を病む妻を描いた短編「太陽」を併録
「ロレンスの心の奥底にいつも絶望的に、否定し難くあるのは、牧師の家族に、そして実業家のモーリスに充満している古い社会の因習に対する反感であり、もう一つは牧師の母親の持つ女の意志、そしてモーリスがジュリエットから学んだ、自分自身にさえ逆流する、女の感情に対する恐怖である。」(本書「訳者あとがき」より)
内容説明
ロレンスが駆け落ちした妻フリーダの前夫の『ウィークリー家』をモデルにした中編小説の名作!短編「太陽」を収録。
著者等紹介
ロレンス,D.H.[ロレンス,D.H.][Lawrence,David Herbert]
1885年、イギリス中部ノッティンガムシャーで炭坑夫の息子として生まれる。小学校で教鞭をとる傍ら、25歳で処女作『白孔雀』を発表、第三作『息子と恋人』で文壇に認められる
壬生郁夫[ミブイクオ]
1932年山梨県甲府市に生まれる。1969年日本大学大学院博士課程修了。1976年日本大学教授。2002年日本大学定年退職。現在、日本大学非常勤講師
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