出版社内容情報
日本の未来にとって、「アメリカ追従」ではなく、「反米」でもない“道”はあるのか? 「ユーロ」の経験に学びながら、国際関係の中で「アジア共通通貨」の可能性を検証。
内容説明
「ユーロ」の経験に学びながら、「アジア共通通貨」の可能性を追求しつつ、日本経済を再生させるための金融政策はもちろん、対米、対中国、対アジア諸国の外交政策を提案する。
目次
序章 リュエフの遺産
第1章 ユーロに学ぶ(国際政治(欧州から学ぶべきことその1)
スネーク制作の挫折とECUの経験(欧州から学ぶべきことその2) ほか)
第2章 アジア共通通貨の可能性(欧州にないアジアらしさ(中国の台頭)
ACU ほか)
第3章 円の国際化再説(日本円パラドックス;七〇年代の円国際化論 ほか)
第4章 最適通貨圏の理論(欧州は「最適通貨圏」か?;アジアの場合 ほか)
著者等紹介
近藤健彦[コンドウタケヒコ]
1941年生まれ。京都大学法学部を卒業後、大蔵省入省。フランス留学後、大蔵省・国際金融局、外務省・経済局等の課長、大蔵省大臣官房審議官、在仏・日本大使館公使、ジェトロ理事を歴任。現在、立命館アジア太平洋大学教授。竹下蔵相補佐としての「プラザ合意史」で中央大学法学博士号。著書に『アジア太平洋共通通貨論』(ジェトロ、2000年度国際公共経済学会尾上賞)などがある。1989年フランス国家叙勲(オルドル・ナショナル・デュ・メリット)オフィシエ賞受賞
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