アルゲダス短編集

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784882028239
  • NDC分類 963
  • Cコード C0097

出版社内容情報

アンデスと西洋…せめぎあう異質な力の葛藤! ペルーの国民的作家がインディオと白人の二つの世界に引き裂かれた内面のドラマを描く代表作「水」を含む初期短編作品集。
ホセ・マリア・アルゲダス(1911~1969)は、ペルーのもっともすぐれた作家のひとりである。アンデスの人びとの魔術的な精神世界をえがいて、ラテンアメリカの現代文学において独自の地位をきずいた。先住民インディオの伝統文化と押しよせるヨーロッパ文化のせめぎあいをドラマチックにえがいた長編第一作『ヤワル・フィエスタ』(1941)と、孤独な白人の少年の目をとおして、アンデスの人びとの悲哀を情感ゆたかにえがいた自伝的長編『深い川』(1958)が代表作。本書に収録しているのは、アルゲダスの初期のほぼすべての短編である。(本書「訳者あとがき」より)


内容説明

クートゥ、ぼくが大きくなったら、ドン・フロイランを殺すからな!アンデス…ふたつの文化のはざまで苦しみつづけたペルーを代表する作家が、自ら50代半ばの男の仮面をかぶった少年であると言った。そしてこれらの切ない短編を残してくれた…。アルゲダスの生い立ちは、本書におさめられたさまざまな短編にも反映されている。デビュー作であった「ワルマ・クヤイ」では、すでにふたつの文化のはざまにおかれた苦しみが吐露されている。少年時代にインディオたちの踊りの輪に入れてもらえなかった記憶は、のちのちまで尾を引くことになったし、白人の世界にもなじめなかった苛立ちも短編の末尾に悲痛な叫びのように書きつけられている。アンデスと西洋のせめぎ合いは、アルゲダス自身の内面で演じつづけられたドラマであった。

著者等紹介

アルゲダス,ホセ・マリア[アルゲダス,ホセマリア][Arguedas,Jos´e Mar´ia]
1911年にペルー南部のアンデスのまちに生まれ、少年時代を先住民インディオたちとすごした。アンデスの伝統文化と押しよせる外来文化の攻防を描いた『ヤワル・フィエスタ』や、インディオの精神世界を情感豊かに描いた自伝的長編『深い川』が代表作。ふたつの文化のはざまで苦悩しつづけた作家として、少年時代の切ない日々をふり返り、滅びゆく人びとの怒りや哀しみを、一群のみごとな短編に織りあげた。1969年に自ら命を絶った

杉山晃[スギヤマアキラ]
1950年ペルー・リマ生まれ。東京外国語大学スペイン語学科卒業。清泉女子大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よきし

2
断片的で、切ない話しの数々。敗れるインディオたち。誇り高く歌い、跳ね回りながら、ミスティの旦那の前でちぢこまるしかない社会。今、ペルーはどれだけ変わったのか。果たして、変われたのか。変わっていけるのか。2010/02/19

kaizen@名古屋de朝活読書会

1
ペルー文化を知るよい本。 スペインのインディオ文化の吸収の過程が分かる。 インディオとの交流の記録でもある。 小説と体験とが重なり合っていることが分かる。 昨年、ペルーへ行ったが、その前に読んでおけばよかったと思っている。2010/06/07

okadaisuk8

0
 領主の家に生まれ、白人ながら先住民に囲まれ育ったペルー人が20世紀前半に残した短編集で、ほとんどが自伝的な内容。先住民側に立ち、自然への畏敬の念や、搾取する白人への憎しみなどをテーマに描くと同時に、結局は先住民を愛しながらも同化はできないことへの葛藤もにじみ、どこか哀しい。とにかく世界観が独特で、一読してすぐに引き込まれた。ほかの作品も読んでみたい。 2012/12/22

nami_dayawati.devi

0
ペルーのアンデス地方生まれ、少年時代をインディオと過ごした筆者の経験が作品のエッセンスとなっている。どの作品にも共通しているのは、ミスティ(白人)とインディオの関係、彼らの自然観、価値観の相違。ミスティや村の権力者のインディオに対する振る舞いは残忍で嫌らしい。インディオの心の底にある沸々とした感情が作品にも現れている。しかし、それでも彼らはミスティより広く宇宙規模の世界観を持ちながら大らかに生きているのだろう。2012/07/01

なさぎ

0
ミスティとインディオの間にある、同じ人とは思えないほど、圧倒的な断絶。死と理不尽が信じられないほど身近で、日本語に直された文章の意味それ自体は分かるけれど、原語の裏にある機微や、魔術的なペルーの世界観を完全に理解することは難しい。そこに文化の壁を感じるがしかし、やはり同じ人であるからこそ通じる普遍性も同時に含められる所に、アルゲダスという作家の凄みが見えた。2019/09/05

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