出版社内容情報
キリスト教を日本に初めて伝えたフランシスコ・ザビエルの兄を祖先に持ち、1957年、スペインから来日以来、在日47年、日本に帰化したルイス・フォンテス神父の開かれた教会めざした奮闘人生を綴る。
「ルイスが日本に来てすでに四十七年の月日がたってしまった。帰化も果たし、日本名は、スペイン語のフォンテンス(泉)とルイスに似た類治から泉類冶と名乗ってもいる。平坦な道ではなかったけれど、これまでキリスト者として教育に心血を注いで生きてきた。(フォンテス・グループを主宰し、独特の伝導を行う。)かつて上智大学や日本大学などで教鞭をとっていたルイスは、定年になった現在、主任司祭が不在になる教会から要請があれば、代わってミサを執り行い、社会人や学生達のクラスでスペイン語やフランス語を教え、学生達の東西交流を熱心に手がけている。」(本書「序」より)
内容説明
キリスト教を日本に初めて伝えたフランシスコ・ザビエルは親戚。日本の帰化したスペイン人神父の開かれた教会をめざした奮闘人生。
目次
序 ザビエルの兄の血を引く神父
1 故郷はスペイン・ムルシア地方(スペイン内戦下に生まれる;故郷ムルシアの記憶 ほか)
2 ザビエルに促されて(『エル・ハポン』との出会い;ザビエルの書簡集で日本を知る ほか)
3 憧れの日本へ(旅発ち;横浜へ ほか)
4 神父として生きる(司祭の資格を得る;上智大学の教壇に立つ ほか)
5 帰化、そして地方都市へ(イコンを訪ねる旅;アンデスの奇跡 ほか)
著者等紹介
鈴木れいこ[スズキレイコ]
1935年、台湾の台北市に生まれる。4年前に他界した新聞記者だった夫の定年後、1年の半分を日本、残りを異国行脚に費やし、旅のつれづれを書いて上梓する。山口県光市に住む
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