出版社内容情報
名作『ブラック・ボーイ』(岩波文庫)で有名なアメリカの黒人作家リチャード・ライトの視線と手練のルポルタージュによって、鋭く豊かに描かれた内戦後――フランコ独裁時代のスペイン人とスペイン社会の諸相。ライトは飢え、恐怖、希望、情熱の背後にスペイン独自のカトリシズムを見る。教会、闘牛、売春、祭り、路上など、観光的スポットと多彩な登場人物とをもってスペイン文化の本質に迫った甦る名著である。本邦初訳。収録内容/第1章 スペイン―死して後の生(内戦後)/第2章 闘牛―死と昂揚(「オレッ」の意味と闘牛の悲しみ)/第3章 地下のキリスト(異教としてのプロテスタント)/第4章 性、フラメンコ、売春(「肉の壁」として)/第5章 異教の世界(スペイン人とは哀れなのか?)/訳者解説
収録内容/第1章 スペイン―死して後の生(内戦後)/第2章 闘牛―死と昂揚(「オレッ」の意味と闘牛の悲しみ)/第3章 地下のキリスト(異教としてのプロテスタント)/第4章 性、フラメンコ、売春(「肉の壁」として)/第5章 異教の世界(スペイン人とは哀れなのか?)/訳者解説
内容説明
名作『ブラック・ボーイ』で有名なアメリカの黒人作家リチャード・ライトの視線と手練のルポルタージュによって、鋭く豊かに描かれたフランコ独裁時代のスペイン人とスペイン社会の諸相。ライトは飢え、恐怖、希望、情熱の背後にスペイン独自のカトリシズムを見る。教会、闘牛、売春、祭り、路上など、観光的スポットと多彩な登場人物とをもってスペイン文化の本質に迫った好著である。
目次
第1章 スペイン―死して後の生
第2章 闘牛―死と昂揚
第3章 地下のキリスト
第4章 性、フラメンコ、売春
第5章 異教の世界
著者等紹介
ライト,リチャード[ライト,リチャード][Wright,Richard]
1908‐1960。アメリカ黒人文学を代表する作家。アメリカ南部から北部に移住しアメリカの主要な作家たちと交流を深める。さらにパリへ移住し、フランスの作家、哲学者たちと交流する。植民地問題にも関心をしめした。晩年、俳句を精力的に作った。ライトの多様な文学活動は、現在アメリカでも再評価の機運があり、その全体像について新たな光が当てられている
石塚秀雄[イシズカヒデオ]
1948‐。中央大学文学部卒業。欧州非営利協同経済研究者
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