出版社内容情報
マードックが最後に描いた、悔恨と癒しの物語―。
爽やかな6月のロンドン。結婚式の前日、花嫁が置き手紙を残して失踪した。この事件をきっかけにして、人びとが奥底に秘めた心の傷が明らかになっていく。シェイクスピアを彷彿とさせる爽やかな恋の物語を背景に、アーサー王聖杯伝説、ギリシア、ケルト、神秘思想、仏教、ユダヤ教、大英帝国といったイメージが星のように散りばめられている。
アルツハイマーに冒されながらも、日々失われていく記憶と言葉を書きとめようとした、マードックからの最後の〈愛〉のメッセージ。
内容説明
アルツハイマーに冒されながらも、日々失われていく記憶と言葉を書きとめようとした、アイリスからの最後の“愛”のメッセージ。爽やかな6月のロンドン。結婚式の前日、花嫁が置き手紙を残して、失踪した。この事件をきっかけにして、人びとが奥底に秘めた心の傷が明らかになっていく。
著者等紹介
マードック,アイリス[マードック,アイリス][Murdoch,Iris]
1919‐1999。アイルランドのダブリンに生まれ、1歳でイギリスへ渡った。オックスフォード、ケンブリッジ両大学でギリシア、ラテンを中心に、哲学、古代史を学び、自身も後にオックスフォード大学で道徳哲学を講じた。53年『サルトル―ロマンティックな合理主義者』を発表、翌54年『網のなか』で小説家としてデビューした。『ブラック・プリンス』(73)でジェイムズ・テイト・ブラック・メモリアル賞、『神聖にして卑俗な愛の機械』(74)でウィットブレッド文学賞、『海よ、海』(78)でブッカー賞などを受賞。生涯に執筆した26作の長編小説はいずれもベストセラーとなり、世界各国で翻訳された。その功績により大英帝国勲功章を授与された。晩年アルツハイマー病に冒され記憶を失った。最後の作品は『ジャクソンのジレンマ』
平井杏子[ヒライキョウコ]
昭和女子大学教授。日本アイリス・マードック学会理事。「文学空間」(20世紀文学研究会)編集同人
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